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海外ドラマ≫≫Father Brown ブラウン神父 シーズン7 6話ネタバレ感想

Father Brown Serie 7

エピソード6 “The Sacrifice of Tantalus”

あらすじ

警官殺しで指名手配中の逃亡犯アラン・ティレットが廃屋で目撃され、マロリー警部補は巡査部長と現場に赴く。新人のコリン・ブレーズン巡査に頼んだ応援部隊が遅いのにしびれを切らし、警部補は巡査部長と2人で突入。巡査部長は警部補をかばい銃弾に倒れる。

ネタバレ感想

指名手配されている〈アラン・ティレット〉らしき男が村の奥にある廃屋、ジェファティーの別荘で目撃されたと情報が入りました。

警官殺しで手配中の逃亡犯で、『残虐な殺人者』と評判の男を見事捕まえて花形刑事に成り上がろうとやる気満々のマロリー警部補。

刑事部長の息子で新入りの〈コリン・ブレーズン巡査〉に応援を呼ぶ連絡を任せると、急いで巡査部長を連れて現場へ向かいます。

外から様子を見て人影が見えたマロリー警部補は、中々到着しない応援を待たずにたった2人で警官殺しを捕まえに行くと強行突破。

嫌な予感はあっさり的中。銃を向けた犯人から咄嗟にマロリー警部補を庇った巡査部長が撃たれてしまいました!

病院へと搬送された巡査部長は背中に被弾して重傷だそうです。

噂を聞きつけてお見舞いに駆けつけてきていたブラウン神父達は、巡査部長に関しては手術中で予断を許さない状況だと聞くことしか出来ませんでしたが、病院で治療中のマロリー警部補からは、現場にあった犯人の手帳をブレーズン巡査に持って来させてくれ、という伝言を頼まれました。

しかし証拠保管室に手帳はなく、現場から何者かが持ち去ってしまったようです。

 

失態を犯して入院治療中のマロリー警部補に代わって捜査指揮を執るため、ロンドン警視庁からはトルーマン警部補が派遣されてくると連絡が。

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S3-ep.15で出てきた潜入捜査課のトルーマン警部補が再びケンブルフォードへ来るのかと思っていましたが……なんとなんと、サリバン警部補ではありませんか!まさかのゲストですよ。

潜入捜査の偽名は大体“トルーマン”にでもなるのでしょうか?

隠密に行動したいとかで偽名を使うぐらいなら元ケンブルフォードの警部補を派遣してくるのは悪手過ぎるような(笑)

考え方が柔軟になったサリバン警部補は、口出ししてきたブラウン神父を追い返すどころか現場へ行くのに誘い、「一緒にティレットを捕まえよう」とまで言っております。何の罠だ(笑)

サリバン警部補は、以前ハメられたイルミナティの事件後に警察の腐敗と戦う部署へ異動し、任務に赴く際は亡き同僚への敬意と素性を隠すためにトルーマンを名乗っているのだそう。

という事は、今回の事件が警察の腐敗と何らかの関係性があるという事です。

地元警察を買収しているバーミンガムのギャング“ケンダル・ブラザーズ”の手下だったティレット。殺された〈ミュール巡査部長〉は恐らく買収を拒否して殺されたそうで、ティレットを捕まえれば買収された汚職警官の名前を聞き出せると考えているサリバン警部補。

現場に残されていた痕跡から犯人が糖尿病で、インスリンを必要としているだろうと考察した2人は、確実にインスリンが手に入る病院へ先回りして、敢えて夜間に警備を緩めて薬を盗ませようと計画。

まんまと入ってきたティレットを待ち伏せていたサリバン警部補が逮捕すると、巡査部長を撃ったのも警官殺しをしたのも自分ではなくハメられたのだと必死です。

「警察に行ったら殺される!」という訴えに、それもそうだと同調したブラウン神父で2対1になりサリバン警部補は渋々ながら手錠をかけたティレットを司祭館へ。

廃屋の裏の納屋に居たティレットは警官の姿を見て急いで逃げたそう。元々肌に合っていなかった汚れ仕事から足を洗うためにミュール巡査部長に相談し、汚職警官の名前と引き換えに保護を頼んでいたとも話します。

手配を頼める上司に話すと言っていたミュール巡査部長は、次の夜ティレットの自宅で倒れており、上司も腐敗しており一瞬で自分がハメられた事に気が付き逃げるしかなかった、と。

ティレットがケンダル・ブラザーズの会計係ランボーン〉から盗んだ帳簿には賄賂の支払いリストも載っていて、汚職警官達のイニシャルが書いてある重要な証拠品です。もう一冊の手帳と合わせれば完璧な証拠になるから取引をしようと持ち掛けましたが、そのもう一冊が消えてしまったんですよね。

八方塞がりになりかけたところで、リストの1人の名前を教えておくと言って、刑事部長の名を挙げたティレット。

ブラウン神父は、マロリー警部補のオフィスを仮で使用している〈ブレーズン刑事部長〉が椅子の下に隠していた手帳をこっそり持ち帰ってきます。

そこには刑事部長を含めた複数の警察官の名前が記されており、証拠と保護したティレットの証言をロンドンへ持ち帰れば告発できるはず。

ただ、問題なのはもし巡査部長を撃ったのが刑事部長であれば、顔を見られた相手を生かしておくはずがなく、未だ昏睡状態で入院中の巡査部長の身が危険なのです。

それを聞いたブラウン神父は、刑事部長に勘付かれては元も子もないので病院には自分が様子を見に行くとサリバン警部補を留まらせました。

刑事部長の息子は巡査部長の警護を担当させられているにも関わらず、婚約者の看護師〈アリス〉を引き止めてはリネン室でイチャついております。

病室に駆け付けたところ、突然巡査部長の呼吸が乱れ始めて急いで医者を呼ぶブラウン神父。

看護師が目を離していた30分程の時間があれば、ペニシリンアレルギーのある巡査部長にペニシリン注射を打つ事は可能でしょう。

容体が急変する数分前にブレーズン刑事部長が見舞いに来ていたとマロリー警部補から聞き、やはりサリバン警部補より更に上官の刑事部長相手では確固たる証拠が無ければ手が出せません。

証拠を手に入れるため画策するサリバン警部補はティレットと一芝居打ち、完全に味方だと思わせて自白をさせる事に成功。クローゼットに潜んでいたブラウン神父も証人となります。

ただ、彼が腐敗しているのは確かでも巡査部長を撃ったのはまた別の人間にやらせていただけということもハッキリしました。

こうなってくると、退院が決まったその足で現場の廃屋に行ってブレーズン巡査と一緒に手帳を探そうとするマロリー警部補の身が危険そうです。

目を覚ました巡査部長も「コリンは何故あんな事を……」と話します。

彼の行きそうな場所を聞いて、ハイパー湖に向かったブラウン神父は、コリンから銃を突きつけられて今にも殺されそうなマロリー警部補を見つけました。

父親からの連絡で何としても自分の名前が載っている汚職警官リストの証拠を回収して来いと命じられていたコリン。マロリー警部補達よりも先に現場に入っていたコリンこそが、ティレットが廃屋で目にしていた警官でした。

予想よりも早く踏み込んできて手帳を見ていたマロリー警部補を威嚇しようとして銃を向けたところ、巡査部長が飛び込んできて思わず撃ってしまったのです。

そして手帳を回収して立ち去ったコリン。

後に到着した刑事部長は、息子を見た事を喋らせないためにペニシリン注射で巡査部長を殺そうと画策。

自分の子を孕っているアリスとの結婚のためになんとか自身も隠蔽を図ろうとマロリー警部補にも銃を向けたコリンでしたが、そこまでの度量もないボンボンは遅れて到着したサリバン警部補達にも囲まれてなす術もなく。

警察署に連行されて来たところで、巡査部長を撃ったのは自分だから息子は釈放しろと割り込んできた刑事部長。

一緒に監禁されていたティレット、かなりヤバそうでしたが土壇場のところで本当に逃がしてもらっていたようだったのは何より。

コリンを釈放すれば、地域一帯の汚職警官の名前とミュール巡査部長殺害犯の名前も自分が証言する、と取引を持ち掛けた刑事部長。腐敗し切っていても親心だけは持ち合わせているものですねぇ。

 

順調に回復している巡査部長が、元ボスのサリバン警部補との再会は想像以上にアッサリしたものでしたが、それもまた良し。部下で良き友の意識が戻った途端、素直になり切れない悪い癖が出るマロリー警部補と、全て分かって大き過ぎる器で受け入れている巡査部長の絆が深まるラストも良かったです。

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▼次回、エピソード7

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