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海外ドラマ≫≫Father Brown ブラウン神父 シーズン8 4話ネタバレ感想

Father Brown 8

エピソード4 “The Wisdom of the Fool”

あらすじ

ケンブルフォードの小村で、道化師の団体によるチャリティイベントが開かれた。笑いに満ちた楽しい時間は、ベルモントという女性の死により一変する。以前より麻薬常用の疑いがあった彼女は、過失により大勢の患者を死なせてきた医師だった。ブラウン神父は亡くなる直前の被害者の言葉を頼りに犯行現場の洞窟へ向かい、手がかりを発見する。

ネタバレ感想

『道化たちの歓喜の集い』という曲芸師達による慈善イベントがケンブルフォードで開かれております。

過失で大勢を死なせた上に無罪放免になった嫌われ者の女医ベルモント先生〉が息も絶え絶えにイベント会場に転がり込んできてそのまま倒れて死んでしまいました。

最期に『洞窟』と呟いていたベルモント先生ですが、彼女の腕に残る無数の注射痕からして、幻覚を見た麻薬乗用者のうわ言と片付けるマロリー警部補。死因も麻薬の過剰摂取だと思われています。

バンティの旧友で、ジャグリングの初心者向け教室を担当する予定だった〈フレッド〉ベルモント先生を見て酷く取り乱していましたが、遺体を見たのは兄の時以来で、従軍時代のトラウマ?がフラッシュバックしてしまったようです。

後援者でもある〈フェステさん〉が『道化の笑い』から出て行くので出資金を全額返せと言い出して他の曲芸師達は何としても彼を引き留めようと必死な様子。

遺体を見て逃げ出した失態を挽回するためにフレッドは自分が引き留めると名乗り出ましたが、「あそこには戻りたくない!」と言っていた彼はPTSDのせいで精神病院にでも入れられていたのでしょうかね。

 

フレッドの父で『道化の笑い』のリーダーはマロリー警部補とも面識のある〈トビー・ドブソン元警部〉で、息子を亡くして希望を失った彼は喜びと笑いを届ける道化に転職したのだそう。

警察の聴取も済んでいないままに、バンティに運転を頼んで近場の洞窟『サタンの口』へ向かうブラウン神父。

洞窟の入り口には注射針とクロロホルムの薬瓶が落ちていました。近くには謎の金属の玉も。

これはフェステさんの衣装のジャケットについていた銀のビーズで、しきりにマッカーシー夫人を口説こうと必死なフェステさんがベルモント先生誘拐殺人犯なのでしょうか?

直球で問うとすぐに認めて咽び泣いてしまったフェステさん。罪悪感でいっぱいいっぱいだった時によくマッカーシー夫人を口説こうと思いましたね。

しかし、警察への自主の前に正式な教会で告解がしたいと希望するフェステさんと教会へ向かっている最中にマロリー警部補から呼び出されたブラウン神父は、彼をマッカーシー夫人に預けて警察署へ。

ブラウン神父が急いで教会へ戻るとフェステさんの姿が見えず、告解室の中で首に黒い跡をつけて亡くなっているのが見つかりました。

フェステさんの首に付着した煤からは灯油の臭いがしており、団員で唯一の炎のジャグラー〈ドゥードル〉が逮捕されます。

しかしフェステさんもドゥードルもベルモント先生を殺害するような動機があるように思えません。

フレッドの兄は戦死したのかと思いきや、銀行強盗に出くわして目の前で撃たれたのだそう。

そして、フェステさんの前妻も強盗に殺されたという共通点が。

ドブソン元警部らも息子を亡くしている事になり、この曲芸団体は全員が未解決事件で近親者を亡くしている共犯者だったのです。

フレッドとバンティの車には紫の染みがついており、これは洞窟のそばのダムソンの木から落ちた実で、車で殺人現場に行った証拠でしょう。

ここまで話すと取り乱し始めたフレッドは「運転だけだ、殺しては……!」と言い訳。

ひとつの組織を作り上げて悪を裁きながら国中を旅して回っていた『道化の笑い』一団。

フェステさんは改心してこのグループから抜け出そうとしていたところを口封じに殺されてしまったわけです。

真相に近付き過ぎたブラウン神父、マッカーシー夫人、バンティの3人はこの闇堕ちした組織に捕まり、全てを忘れるよう迫られます。

良心を捨てる事を強要されても屈しなかった3人は森に連れて行かれて処刑される寸前。

処刑してこそ一人前とばかりに両親からライフルを渡されたフレッドはブラウン神父の説得と親への期待に応えたい気持ちの間で揺れ動きますが、結果的なバンティらを助けようと父親と揉み合いに。その弾みで母親が近距離で被弾してしまいますが、そのままバンティに助けを呼びに行かせます。

最期まで「赦しなど必要ない」と言い張りながら亡くなったフレッドの母も、駆け付けたマロリー警部補に手錠をかけられたドブソン元警部も、本人達は心底自分たちが正義だと信じている様子はやはり歪んでおりました。

そんな両親と共に過ごしてきたにも関わらず、根からの優しさを失うことなく振り切れたフレッドがかなり勇敢だったのは確かです。

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▼次回、エピソード5

axxi.hatenablog.com

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