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海外ドラマ≫≫Father Brown ブラウン神父 シーズン4 9話ネタバレ感想

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エピソード9 “The Sins of the Father”

あらすじ

ケンブルフォードでショーが開かれ、カルバン・トワイマンとロージーエバートンはピアノの腕を競うことになった。一方、カルバンの父、ロバートは脅迫状まがいの謎の手紙に悩まされ、精神科医ジャクソンのカウンセリングを受けていた。ショーの前日の診療で、トワイマンは「告白しないと息子が今夜死ぬ」という手紙を受け取ったとジャクソンに言う。

ネタバレ感想

女性記者〈ロージーエバートンは、町で開かれる一芸コンテストでピアノの腕前を〈カルバン〉と競う事になり、ショーが明日に迫ってもライバルが何の曲を弾くか明かさない事に不満げ。

何を弾くのか聞こうとしても、カルバンの父親〈ロバート・トワイマン〉はかなり無礼な態度で息子を連れてさっさと帰ってしまいました。

実はこの父親の元には以前から何らかを告白しろという手紙が届いていて、ついには『告白しないと今夜息子が死ぬ』という内容の脅迫状を受け取った事でかなり神経質になっているのです。

執事の〈ウォレス〉と厳戒態勢で何も知らない息子を自宅に閉じ込め今夜を乗り切ろうとしていますが、結局カルバンはピアノを練習していたところ、夜中の間に絞め殺されているのが翌朝発見されました。

 

執筆のためしばらくケンブルフォードに来たらしい精神科医〈ジャクソン〉は講演会を開いており、我らがレディ・フェリシアのウィークポイントを大勢の前で抉って自分の提唱する論理の正しさを裏付けようとしていてかなり胸糞が悪い存在です。こいつが犯人だ!

トワイマンとは主治医と患者の関係で、カルバンの訃報を聞いて駆けつけて来ています。

 

ウォレスの鞄からは盗品が山のように出てきて殺人も彼の仕業だとして現行犯逮捕されましたが、雇い主のトワイマンは「彼はやってない!」と断言。しかし、息子が殺されたなお警察に話せない手紙の内容……どんな秘密を握られているのでしょうか。

カルバンのため祈りを捧げていて現場に居たブラウン神父は帰ってきて、カルバンが絞殺され、容疑者として執事が逮捕された事を話します。

ウォレスとはパブ仲間だったシドによれば、銀器を持ち出してはポーカーをやっていたそうで、あの盗品も納得です。

トワイマンは殺人犯としてピアノの腕を競う予定だったロージーの名を挙げていましたが、レディ・フェリシア曰く彼女はハエも殺せないような人間らしく、シドが言うように“たかが一芸コンテスト”のために殺人犯になるとは到底思えません。

しかし、ブラウン神父が訪ねて行っても頑なにロージーを取り調べるべきだと言ったり、彼女の記事に難癖を付けているあたり、脅迫の相手も彼女なのか、彼女だと思い込んでいるのか、根深いものがありそうです。

 

今度はロージーのところへ行ってみると、ビジネス業界の有名な記事を手がけた事もある彼女は、トワイマンのことを皮肉たっぷりに『地元の名士で誰も逆らえない存在』だと語りました。

恐らくロージーはトワイマンの記事を書いて何かを暴露しようとするも潰されたのでしょう。

ロージーと付き合いが長いレディ・フェリシアがブラウン神父の読みを聞いて、直接本人から話を聞き出そうと自宅へ行くとそこにはトワイマンと倒れて亡くなっているロージーの姿が。

虚な表情のまま取調べを受けていたトワイマンは、「夢を見ていた」と話していて、目の前に居たロージーをどう殺したのか、記憶が抜け落ちたように覚えていないそうです。

要領を得ないトワイマンにお手上げ状態だったマロリー警部補はジャクソンを呼んでおり、自供させられるだのなんだの。催眠療法で操っている感じでしょうか。

 

ウォレスは執事になる前、トワイマンの飛行機工場でパネル整備士として働いておりました。

ロージーの自宅へ忍び込んで、トワイマン航空機とラベリングされたボックスを見つけるブラウン神父。

そこには、欠陥部品だと知りつつ使用を続け、安全より利益を優先させたトワイマン達の悪行の証拠が。

トワイマンと引き換えに釈放になったウォレスに対して、どうしてカルバンを殺したのか直球で聞いても本気で否定されるばかり。

やや勘違いしているブラウン神父ですが、ウォレスから明かされたある事実がヒントになって核心に迫ります。

カルバンは審査員長の好きな曲を事前に入手するという小狡いことをしていて、不愉快に感じていたウォレスは敏腕記者の彼女を味方にしておくためにも、数分間だけこっそり彼女を招き入れてカルバンの楽譜を写させていたそうです。

そしてその曲を教えたのは、審査員長の主治医であるドクター・ジャクソンだった、と。

 

ブラウン神父がジャクソンを訪ねると、彼のオフィスには息子であろう青年の写真が飾ってあり、ようやく動機が理解出来た瞬間です。

そしてやはりジャクソンは催眠術を使って自ら手を下す事なく復讐しておりました。

音楽をきっかけとして催眠状態に入るよう日々のカウンセリングで知らず知らずのうちに掌握されていたトワイマンは、カルバンが例の楽譜で弾いた曲に刺激されて無意識のうちに息子を締め殺し、その時の記憶が綺麗さっぱり無くなっています。

その曲をロージーが写したのは全くの誤算で、彼女が曲を弾いているところをトワイマンが訪ねてしまうという最悪のタイミングの重なりでまたしても殺害のスイッチが入ってしまっていたのです。

隠蔽された記事の情報はロージーが被害者遺族であるジャクソンに伝えていて、欠陥飛行機のせいで息子を亡くしたジャクソンは脅迫めいた手紙を送ることで彼を不安定な患者にし、長い期間をかけて虎視眈々と復讐の機会を狙っていたのでした。

その頃警察では、ジャクソンの入れ知恵でマロリー警部補が大音量であの音楽をかけてしまい、またトワイマンには殺害のスイッチが。

我を失い、危うく自分を殺しかけたトワイマンでしたがギリギリのところでブラウン神父が間に合いました。間に合うんかい!

悪事を暴かれ逮捕されてしまう前にトンズラしようとしていたトワイマンもしっかり連行されていきます。それにしても、実質的に手を下したトワイマンの罪はこの場合どうなるのでしょうか。

 

最後に。舞台で歌うのが怖くなってしまったレディ・フェリシアを咄嗟のデュエットで助けるマッカーシー夫人。やはり良いコンビです。

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▼次回、エピソード10

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