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海外ドラマ≫≫Father Brown ブラウン神父 シーズン2 8話ネタバレ感想

ブラウン神父の事件簿 DVD-BOX II

エピソード8 “The Prize of colonel Gerard”

あらすじ

帰還兵エドワードが無事に戻ったことを祝してパーティが開かれるが、エドワードは継父であるジェラード大佐と争いを起こしてしまう。厳格なジェラード大佐 は、エドワードの母親と再婚し、伯父から継父となっていた。しかし、その晩、ジェラード大佐が急死する。その場に偶然、居合わせたブラウン神父は、殺人とにらみ、犯人の解明に乗り出す。

ネタバレ感想

戦争から帰還した甥のエドワード〉のためにパーティーを開いた〈ジェラード大佐〉ですが、いかにも世間体のためのパーティーといったところで、毎夜うなされ続けているエドワードから心配する養女〈ジア・リー〉を引き離している場面を見ても、その傲慢さが伺えます。

パーティーの参加者の前で社会主義を主張してその場をざわつかせたエドワード。

話を聞きに来たブラウン神父に、毎晩悪夢にうなされるのはこの家のせいだと言うエドワードは、彼の父親の最期について大佐に聞けばいいと仄めかします。

「中国人の少女も、弟の妻も、伯父は欲しい物は必ず手に入れる」と。

古い時代ならたまにはこういう例もありそうなものですが、未亡人となった母が夫の兄弟と再婚するって息子としてはかなり複雑でしょうな。

 

その後も、甥に掴み掛かられて激怒した大佐は、エドワードを精神病院に入院させると怒鳴り、夫の本気を悟った夫人は、今夜一夜争いがなければ冷静になれるかもしれない……と、ブラウン神父に一晩泊まってくれるよう頼みます。

一緒に来ていたマッカーシー夫人とフェリシアも一緒に泊まる事になり、殺人事件が起きないはずがない駒が揃ってしまいました(笑)

 

夜には胃の重さを訴えて早めに寝床に入った大佐が朝になっても降りて来ず、様子を見に行ったジア・リーが悲鳴を上げます。

ベッドに入ったまま亡くなっていた大佐の傍らには、前夜にジア・リーが運んだ消化剤の残りがあるも、何やら粘り気がありこれが死因になったはず。

この家で唯一の癒しとなっている義理の妹に恋心を寄せるエドワードは、友人でもあるシドにとある頼み事をしており、その内容をこっそり神父に話したシド。

エドワードはシドに偽名のパスポートを用意して欲しいと頼んだようで、妹を連れてこの家から逃げ出すため、本名での逃亡だと伯父のものであるジア・リーを盗み泥棒扱いされた結果すぐに見つかると分かっていたからです。

 

ブラウン神父は、虎の剥製のそばに落ちていた糸のように細く硬い何かを見つけ、連日本棚の中で逆さまになっている百科事典からそれが虎のヒゲである事に気が付きます。

刻んで食べ物に混ぜれば無味無臭で目立たないけれど腸に穴が開くほど鋭い虎のヒゲ。これは17世紀から中国で伝わる暗殺法だそう。

大佐の胃の中からも細かくしたヒゲが出てきて、この手法で殺された事が確定します。

そして、不可解なのは大佐のパジャマに付着していたコーンフラワーの謎。

自分に不利になるというのに、警察の前で大佐を罵る発言をしたエドワードは動機があると見做されてそのまま逮捕されてしまいます。

その後の夕食はブイヤベースでしたが、皆が食事を終えた後に、剥製から虎のヒゲが1本残らず無くなっている事に気が付いて、皆気が気ではありません。

様子がおかしくなってしまったのはブラウン神父で、救急車を呼ぼうとするのを「治療法はない」と制してサリバン警部補を呼ばせた神父。あからさまな仮病です(笑)

虎の剥製の下に敷いてあるマットが弛んでいて、めくってみるとチェストを引きずった跡が残っていました。

犯人はこの剥製に背が届かず、チェストを台にした人物、ジア・リーだった、と。

その頃ジア・リーはエドワードに面会して、真犯人が別にいる事が分かったからあなたは釈放されると伝えます。愛ですねぇ。

ブラウン神父が毒を盛られたと聞いて今にも暴れ出しそうな勢いだったシドは前科持ちの設定があったはずですけど、2人の出会いだとか絆は深い物がありそうで、いつか過去が描かれる日が楽しみです。

 

相変わらずポンコツな警察陣は連行してきたジア・リーに逃げられております。

教会でうめくブラウン神父のところへ来たジア・リーは、前回は遅過ぎただけで、コーンフラワーを水に溶いて飲めば助かる、と話します。

ブラウン神父が狙われた理由は、エドワードは戦争神経症なのだと訴えたジア・リーに対し、彼が正気だった事を裁判で証言しても良いとサリバン警部補に話していたからだったそうです。

ジア・リーが自白しても皆がエドワードを庇っているだけだと思うだろうけれど、神父を疑う人は居ないとかなんとか。

そこまで真実を引き出したところで、魚介のスープは嫌いだから飲んだフリをしただけだと打ち明けたブラウン神父。

他に病人が出ないのを見届けて、狙いは自分だったと気が付いたので毒を盛られたフリをしておりました。

罪悪感に苛まれた犯人が告白することに賭けていた、と。

ジア・リーを性的にも自身のものにしようとして、エドワードを遠ざけようとしていた大佐。良い歳したおっさんが養女相手に強引にキスを迫っている現場を見てしまったからこそ、エドワードは伯父に殴りかかっていたのです。

苦しむ大佐を前にして怖くなったジア・リーはコーンフラワー水を飲ませようとするも、彼女が犯人だと察した大佐は死の間際に、エドワードの父であり自分の弟を登山で崖から突き落とした事を悪魔のように告白。その醜悪な顔を見たジア・リーは自分も同じだと感じたよう。

自首しようとしていたジア・リーを引き止めるエドワード。

ブラウン神父も、再度心から悔い改めているかを確認して、それならば神も分かってくれる、と暗に2人で逃げろと背中を押しました。

そばにいたシドも偽造しておいた2人分のパスポートを渡して教会の裏口から送り出します。

通報を受けて到着したサリバン警部補に知らん顔を貫いたブラウン神父とシド。

ただの刑事物だと有り得ない結末ですが、神父目線だからこそ許されるというのは、救いがあって良いかもしれません。

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ブラウン神父の事件簿 シーズン2

▼次回、エピソード9

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