海外ドラマ≫≫Top of the Lake トップ・オブ・ザ・レイク消えた少女　3話ネタバレ感想

第3話 “The Edge of the Universe”

あらすじ

トゥイの捜索が続く中、容疑者のザニックが遺書を残して自殺をした。だが、ロビンはその死に不自然なものを感じていた。そんなある日、マットが"パラダイス"に。パラダイスに住みついた女たちのコミューンを訪れるが...。

第3話

エリザベス・モス

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ネタバレ感想

ザニックの遺体の第一発見者はサージ。

彼の山小屋は悪意ある者によりかなり荒らされており、自分の行いを悔いて更生しようと踏ん張っていた一面を見ただけあって、トゥイの一件で彼が児童性愛者で前科持ちだという情報が洩れることがなければここまで追い込まれることもなかったんだよな、と複雑な気持ちになります。

山小屋の近くの森で小さな墓が見つかり、トゥイのものではないかと動揺するロビンでしたが、検証の結果犬の死体が埋まっていたものでした。

明らかに嫌がらせの痕跡があるというのに、ただの自殺で片付けるアル。やはり腐敗体質はそうそう変わるものではないのか。

子供たちにダンスを教えていたザニックの家から押収されたビデオテープをチェックしていると、その中の1人にトゥイの姿があり、ダンスの他に朗らかに歌う彼女のシーンも撮影されていました。

のびのびとリラックスしている様子で、撮影者との間に信頼関係があったように見受けられます。

マットがバスルームの床下に隠していたのは監禁した娘ではなく、麻薬の製造所でした。

そんなマットは“パラダイス”を訪ねて行って何やらバニーについて探っている様子。

バニーの代わりにガードの弱いアニータと食事をしており、バニー同様生身の男に飢えているアニータからダイレクトな誘いをかけてミッチャム家へ。

ハイになった中年カップルのお戯れは一体何を見せられているのか状態になります。

森の中にある母〈アイリーン〉の墓をアニータに紹介したマットは、必ずパラダイスの土地を取り戻すと墓前に誓い、戒めかのようにかつて母から受けたベルトを使った虐待を自らの手でやってのけます。セルフ鞭打ちはアニータをドン引きさせる程には狂気的で、死んでなお息子を支配し続ける母親とは生前どれほどの恐ろしさだったのでしょうか。

役職付きとは言え、一介の警官が住むにはあまりにも豪華過ぎるアルの家は、他にも資金源がある事を隠そうともしていないように見えます。

アルとの話からロビンが過去にこの土地でトゥイのような被害に遭っていた事が分かりました。

4人の男達にレイプされており、主犯はあのサージで、マット達とアルは彼らを捕まえて報復を行ったと聞かされます。そしてこの事実を町中の人が知っており、それでもなお犯人たちはのうのうと暮らしているのだと知ることになったロビン。

16歳だったロビンは妊娠してしまい、カトリック教徒の母親はどんな事情であれ堕胎を許さず産むしかなかった、と。

この過去を知ればロビンがトゥイの事件であれほど親身になっているのも腑に落ちます。

ワインを注がれ過ぎたせいか、それとも何か別のモノを飲まされたのか、そのままアルの家で倒れ込んで『不適切な介抱』を受けるハメになったロビン。ロビンを黙らせるための警告でもしたかったのか？

事態の把握に戸惑いながらも捜査に余念のないロビンは、ザニックの医療記録を調べてトゥイが妊娠した時には彼がこの町にいなかった事を突き止めます。後は、山小屋の落書きが誰の仕業か突き止める事が今後の手掛かりになりそうです。

わりと図々しいアニータにブチ切れたマットは、トゥイの部屋のベッドで泣いていた彼女を引き摺り出してパラダイスへ強制送還。

あの怒り方を見ると、歪んだ部分はあれど娘のことはそれなりに大事に思っていたのが分かります。

トゥイが書いた『NO ONE』という文字は『誰でもない』という意味ではなく『1人じゃない』つまり複数犯なのでは？と疑っていたロビン。ミッチャム家の男達から受けた虐待というパターンもまだありますが、ミッチャム家に恨みを持つ何者かのグループによる犯行という線もあるかもしれません。

娘が、自分の出生が複数の男達からのレイプによるものだと知れば自殺を考えるほどに傷付けるだろうと分かっているロビンは、娘のために自分は関わるべきではないと決めていますが、ロビンの母親は「あんたは怒るだろうけど孫に会いたい」と嘆き、更には「反対されてもあの子を捜すわ！」と勝手な事を言っております。

老い先短い分、なりふり構わずとんでもない手段に出ないか心配です。