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THE GUILTY ギルティ[Blu-ray]

THE GUILTY ギルティ

あらすじ

過去のある事件をきっかけに警察官として一線を退いたアスガーは、いまは緊急通報指令室のオペレーターとして、交通事故の搬送を遠隔手配するなど、電話越しに小さな事件に応対する日々を送っている。そんなある日、アスガーは、今まさに誘拐されているという女性からの通報を受ける。車の発進音や女性の声、そして犯人の息づかいなど、電話から聞こえるかすかな音だけを頼りに、アスガーは事件に対処しなければならず……。

電話からの声と音だけで誘拐事件を解決するという、シンプルながらも予測不可能な展開で注目され、第34回サンダンス映画祭で観客賞を受賞するなど話題を呼んだデンマーク製の異色サスペンス。

ネタバレ感想

ジェイク・ギレンホールで早々にアメリカ版リメイクもされているデンマーク作品です。

 

緊急ダイヤルで電話番を務める〈アスガー〉は、1人の女性〈イーベン・オスタゴー〉からの通報で彼女が誘拐されている真っ只中に居ると気が付き、誘拐犯にバレないように対処していきます。

一切の現場の状況が映らない演出が一番の目玉のようで、アスガーのデスク周りだけで話が展開していき、通話先の音だけで事件発覚から解決までの全て、そして何かをやらかして裁判が控えているらしいアスガーの過去についても徐々に明らかに。

 

自宅に居た子供と連絡が取れた事で、暴行罪で服役の過去がある元夫の〈ミケル〉が刃物を持ちながらイーベンを連れ去ったと判明し、相棒〈ラシール〉を独自に動かしてたりとなんやかんや。

状況の全貌が見えない事が事態の緊迫性を増しており、息が詰まるような面白さがあります。

 

 

我が子の〈オリバー〉をズタズタに引き裂いたのが、被害者だと思われていたイーベンだと分かった時の最高に後味が悪いアスガーのやっちまった顔は極上です。

イーベンが精神医療センターに入院歴があると分かるのはその直後。

ミケルもこれまで誰も助けてはくれず、ついにオリバーの惨事を目の当たりにして妻を始末するしかないと思い詰めていた事が発覚します。

最終的にイーベンは助かって『お手柄』で終わるのですが、こんなに結末がどっちでも良いと思わせられるというかラストに評価を左右されない映画も珍しいな、と。

アスガーの“やらかし”に関しては想像の範疇でしたが、それでも十分見てられる面白さでした。

評価(平均点高めの設定です。)

 4.2 /5 点!

映像のシンプルさが目立つのに飽きさせないテンポの良さと絶妙な重苦しさで思わず見入ってしまいます。

概要

監督:グスタフ・モーラー

時間:1時間28分

配給:ファントム・フィルム

公開年:2019年

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