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海外ドラマ≫≫Patriot パトリオット ~特命諜報員 ジョン・タヴナー~ シーズン1 1話ネタバレ感想

パトリオット ~特命諜報員 ジョン・タヴナー~ シーズン1 予告編

エピソード1『前途多難の潜入捜査』“Milwaukee, America (Pilot)”

あらすじ

ヘリの墜落事故をきっかけにイランの選挙情勢が逆転する。戦争で荒廃した国の危険な動きを封じるべく、元諜報員が国の安全を守るため、そして家族の柱として任務に戻ることになる。

ネタバレ感想

Non-official Cover略してN.O.C.

特命諜報員を意味するノック“NOCとは、政府の保護を受けず民間人を装い活動するいわばスパイのこと。

2012年、ミルウォーキーでお偉方に囲まれながら技術職の面接を受けるジョン・タヴナーは、アジア系の男〈スティーヴン〉がライバル候補者だと知ると帰り道に彼を追いかけて流れるように車道に押し出してトラックに轢かせます。あまりにも潔い蹴落とし方で笑ってしまいました。

この面接から9日前、イランのヘリ事故により最有力だった〈ハルメド候補〉が亡くなったことで劣勢だった2人が争うこととなり選挙戦は混乱。

この混乱で、ワシントンDCの情報局長〈トーマス・タヴナー〉は選挙に備えて息子を送り込んでおりました。ジョンは以前にもNOCとして技術者に扮して潜入しており、イランでの経験もあるまたとない人材ですが、親としては偽名でフォークシンガーとして活動している彼の作品はここ最近正直過ぎて諜報部員としてはいただけない、という懸念を抱いているそう。なんだそりゃ(笑)

とにかく、今後の政権によっては核武装待った無しのイランを阻止するためにスパイを送り込むことが目的のようです。

フォークシンガーのジョンの歌は想像の斜め上をいくレベルで正直な歌詞が綴られており、濃縮ウランを製造する物理学者を名指しで『俺の任務は彼を殺すこと』はいかんでしょ(笑)

良い感じのメロディと良い感じの歌声で、標的ではない客室係を間違えて射殺した上に秘密警察に捕まり心理的拷問を受けた心の傷を歌い上げられても……。これまでの経緯が斬新な手法で非常に分かりやすく伝わってきます。

想像以上のシュールなコメディ感で開始5分からめちゃくちゃ面白いな?

帰国が許されずアムステルダムで待機を命じられているジョンには関係の良い妻が居て、トーマスはジョンの帰りを待つ〈アリス〉に一旦帰国させるけどすぐまた任務があると伝えました。

トーマスからジョンを連れ帰ってくるよう指示されている人の良さそうな恰幅の良いエドワード・タヴナー議員〉はジョンの兄で、家族ぐるみでアメリカのために暗躍しているのか。

アムステルダムに残りたいと虚な表情だったジョンもなんだかんだで帰国し、3ヶ月ぶりのアリスとの再会を楽しんでおります。

 

イスラエル攻撃を計画したテロリストの〈カンタル・ワリー〉がイランの大統領になればアメリカにとっても脅威になるので、選挙を買ってワリーを潰すため、イラン全土に金を流して核反対派の候補を支援する計画だそう。ジョンの任務は、工作員にカネを渡して用途を確認するというもので、暗殺に比べれば一見なんてことない風ですが、心の傷がトラウマのようになっているジョンはNOCとして潜入しなければならないと聞いて心ここに在らずな感じ。また良い歌が仕上がりそうです(笑)

欧州からイランに動く金は必ずルクセンブルクを経由。イランとルクセンブルクで事業を展開する石油関連企業の『マクミランに入社すれば、出張を装い2国間を自然に行き来できるという理由があって冒頭の面接に繋がるわけです。

ライバルを消して、〈ジョン・レイクマン〉の偽名で入社がほぼ確定しましたが、手続き上の尿検査が必要となり、ジャンキーのジョンはどうしたものか。

トイレで居合わせた〈デニス・マクラーレンに近寄り、名字は偽名、本業は諜報部員で、イスラエルのためにイランでカネを監視するためにこの会社に入って2国間を自由に動けるようにする必要があるから祖国のために尿検査を代理で頼むとカップを差し出したジョン(笑)

全て本当のことを言っているのにどう見てもイカれたジャンキーの妄想話で、めちゃくちゃです。機密を漏らす方も、小便を差し出す方もどうかしております。

この会社で警備をしているらしい、クビになった元警官の〈ジャック・バードバス〉が個室に居たことが後から発覚し、こちらもまた良いキャラ。

早速の出張で、てっきり自社用機で行くと思っていたはずが、1か所のみなら民間機だと出発直前に教えられたジャック。札束の山が入ったバッグを預け荷物の無作為の検査で見つかりでもしたらもはや戻ってこないという懸念はあり、自社用機で行くなら手荷物チェックをスルーできるから肌身離さず持っていろと父親に指示されていたそのバッグ。民間機となると手荷物チェックはマストで、荷物を開けられる前に預け荷物に託したジョンでしたが、ルクセンブルクでバッグを開いた空港職員のエドガー・バロス〉がこれを持ち逃げ。

バッグを持って逃げる姿と、盗んだ職員リストですぐに身元は突き止めるも、大抵柔術の心得のあるブラジル人で兄弟が5人も一緒に住んでいるエドガーの住所に乗り込むのは難儀そう。

ジョンがスパイだと信じていたらしいデニスはホテルの部屋まで来て「よければ手伝うよ」とのこと(笑)予備役将校訓練部隊にいた経歴があるそうで、それなりにムキムキの彼は居ないよりマシかもしれません。

しかし、ジョンは申し出を断ってもスリルを求めてしつこくついて来るデニスの足を刺して単独エドガーのところへ行って、死人を出しながらバッグを奪い返して来ました。

外交委員会のトップでテロや核拡散防止に努めている〈ティム・ピートナム〉と一緒に仕事をし、“アタッシェ”(外交員)としてイランやルクセンブルクを行き来してジョンの近くにいるよう父親から指示されていたエドワード。

エドガーのところで血まみれになってしまったジョンからのヘルプに応じて着替えを持参して来てくれました(笑)ただ、取引先との約束には大幅に遅刻してしまい、いつクビになってもおかしくない状況です。

また標的でもない人間を殺めてしまったジョンは精神的に落ち込み、バーに行って飛び入りで弾き語り。ルクセンブルクで働くブラジル人達とのあれやこれやを嘘偽りのない歌詞で歌い始めてしまう弟を慌てて止めに入るエドワード。

自作のアタッシェバッジはなかなか精巧で、この兄もまた頼りになるのかならないのか分からない絶妙な緩さです。兄として、弟を誰よりも心配して支えてくれている感はありますが。

これまで数年間ルクセンブルクでは殺人事件0件だったところに、突然3人も殺されたと通報があり、呼び出された殺人課の〈アガト・アルバン〉。やり手そうな女刑事で、すぐにこの数日で新聞サイトに新規登録した人間を洗うよう指示しております。

ジョンの泊まるホテルには翌朝手紙が届いており、ポルトガル語で書かれた内容を訳してもらうと『レイクマン、殺されるのも通報されるのも嫌ならバッグを返せ』というバロス兄弟からの脅迫状でした。

バッグを持て余すような状況になり、すぐに引き継ぎ相手が現れてバッグを渡すわけですが、この相手が裏切り者なのかスパイなのか、怪しい雰囲気。

ルクセンブルクで一体何があったのかしつこく聞いてくるデニスは、好奇心から現地の新聞を読めるサイトに会員登録した上に、あの日ジョンから太ももを刺された際に行くなと言われた病院へ行ったのだそう。ちょうど良いスケープゴート……とはいかず、既に女刑事から電話で刺されたのかと聞かれたそうで、捜査の手が伸びてきているのです。

車道に押したスティーヴンはセラピーとリハビリを続ければ記憶は戻るらしく、バッグを受け取った相手は姿をくらませ、バードバスにもかなり疑われているジョンは前途多難過ぎる。また1週間後にルクセンブルクに飛んでカタをつけるのが目下の任務となりそうです。

 

そう言えば、エドワードが相手をしていた少年〈エフラム〉はれっきとした〈キャロル〉との子供で、しかし議員に未婚のまま子どもが出来ることを許さなかった支援者達の圧力で結婚も子供の父親だと表立って言うこともできずにいるようです。だから息子の相手をするのに『ボランティア』だと偽らねばならないという事情がありました。

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▼次回、エピソード2

axxi.hatenablog.com

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