第2章『スリーパー』“Sleepers”
あらすじ
スクーター爆弾がムンバイ市内で爆発し、スリカントはズルフィカール作戦について知らされる。被疑者からヴィクトリア大学付近の箱について聞いたスリカントは24時間体制で箱の監視の手配を整える。
ネタバレ感想
スリカントが優秀と言うよりは、基本的な手順すら踏めないJKがとことん無能で笑ってしまいます。
ムンバイ市内の広場で、爆弾が取りつけられスクーターが見つかったと一報を受けて現場へ急行。インドには爆弾処理ロボットどころかまともな防護服すら普及していないのか……。
爆弾処理班が見事に対応するも、結局そのまま爆発してしまい大惨事に。
ボスの〈シャルマ〉より更に上からテロ行為を察知出来なかったことを詰められるスリカント達。
多少の見落としは仕方ないように思えるのですが、その見落とし自体に「有り得ない、どうしてだ！」というような反応を見せるスリカント。そんなにも脅威感知の性能は万能かつ正確なものということなのでしょうか。
今日の爆発で3人が亡くなってしまったようで、対テロ事件の犠牲と考えれば最小限の被害に思えてしまうのがそもそも麻痺しているのかもしれません。
前回捕らえたアシフは一命を取り留めて病院で意識の回復が待たれている段階です。
同じく療養中のムーサの様子を見に行ったスリカントは友好的に語りかけて、3年前に故郷を出てアシフの手配でISに加入し、組織のサイトを運営していたという話を聞き出しました。
組織に疲れて逃走を考えていた時に、アシフがインドで作戦を計画しているのを知って仲間にしてくれと頼み込みインドへ戻る手段に使おうとしていたムーサ。作戦についての詳しい話は聞いていないというものの、アシフは生きていて意識が戻れば用済みになるぞと揺さぶりをかけていきます。
テロを未然に防ぐという国家に直結する上、身の危険も伴う仕事なのに給料が安いというのはどういうことなのか。やりがい搾取な感じですかね？
仕事と家庭の板挟みで嘘ばかり重ねているスリカントがスチに逃げられてしまわないか心配になってきます。
パキスタンのバルチスタン州クエッタでは、ズルフィカール作戦を推し進めたい少佐と各権力の重鎮達が会議中。アシフの状況や当局の動きを把握しているということは、インドにスパイを送り込んでいるのでしょう。
ファイザンが推薦した男はスクーター爆破の実行犯ですが、この行動はやはり独自に行なったものでズルフィカール作戦とは何の関係もないもの。組織や命令に関係なく単独であの爆破テロを起こしてしまえるって相当ヤバい奴だろ。
アルビンドはスチトラを自分が始める事業に勧誘したかっただけで、特に怪しい関係というわけでは無かったようで安心しました。今後どうなるかは分かりませんが。
そしてスリカントは完全なる職権濫用の茶番劇を仕立て上げて堅物校長に大きな恩を売ることに成功しております(笑)おかげで娘の停学処分も無かったことに。これ以上ない作戦勝ちです。
教職に不満のあるスチから転職を打診されたスリカントは反対し、これに反発したスチはやっぱり今の仕事を辞めると意地になっていますが、そんな話し合いの最中でも仕事のメールが来たら全てを差し置いて書斎に篭ってしまう仕事人間なスリカント。
〈アジト〉からのコードREDが通知されたスリカントやJK達。
監視対象のSNSアカウント“全能の軍隊”に半年で16回の警告が出ており、ゲーム会社の社員でもある〈アルシャド〉、〈フセイン〉、〈リアズ〉の3人のメンバーに大きな動きがあったとのこと。
3人は在シリアのリクルーターと通話で会議しており、報道より前に今回の爆破事件に対するコメントの書き込みがあったとか。
逃げられないよう3人が同時に集まるオフィスでの捕獲計画が立てられ、フセインが社外に逃げ出してしまうというハプニングはありながらもしっかり確保。
スリカントらが所属するニューデリーの国立捜査局“NIA”側も負けておらず、バルチスタンに送り込んでいる諜報員からズルフィカール作戦の報告を受けております。確保済みの3人と爆破犯も関わっているという情報が捕め、更なる詳細を探る必要が出てきました。
取調室で銃を1発ぶっ放すという明らかに違法な手段でフサインの口を割らせたスリカントは、唯一連絡がくるというアルシャドからも連絡の内容と組織との間接的な接触方法を聞き出します。銃声に怯える他の2人もあっかり口を割り、別々に聴取した3人の供述内容に矛盾がないことも確認が取れました。
必要物資のやり取りがなされる箱の場所が分かり、そこに見張りを配置する運びに。
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▼次回、エピソード3
