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劇場鑑賞≫≫Guy Ritchie's the Covenant コヴェナント 約束の救出

【フライヤーのみ】コヴェナント 約束の救出 映画 ガイ・リッチー ジェイク・ギレンホール ダール・サリム 2024年2月 洋画 ポスター

コヴェナント 約束の救出

あらすじ

2018年、アフガニスタンタリバンの武器や爆弾の隠し場所を探す部隊を率いる米軍曹長ジョン・キンリーは、優秀なアフガン人通訳アーメッドを雇う。キンリーの部隊はタリバンの爆発物製造工場を突き止めるが、大量の兵を送り込まれキンリーとアーメッド以外は全滅してしまう。キンリーも瀕死の重傷を負ったもののアーメッドに救出され、アメリカで待つ家族のもとへ無事帰還を果たす。しかし自分を助けたためにアーメッドがタリバンに狙われていることを知ったキンリーは、彼を救うため再びアフガニスタンへ向かう。

スナッチ」「シャーロック・ホームズ」シリーズのガイ・リッチー監督が、アフガニスタン問題とアフガン人通訳についてのドキュメンタリーに着想を得て撮りあげた社会派ドラマ。

予告動画


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主人公キンリーをジェイク・ギレンホール、通訳アーメッドを「エクソダス 神と王」のダール・サリムが演じ、ドラマ「ザ・ボーイズ」のアントニー・スター、「トレインスポッティング」のジョニー・リー・ミラー、「リトル・ジョー」のエミリー・ビーチャムが共演。

ネタバレ感想

めちゃくちゃ良かったです。久しぶりに重厚かつ面白い王道映画を見た気がしました。

911テロを受け、アフガニスタンに派遣された米軍を軸に話が進むのですが、初っ端から通訳が爆破テロに巻き込まれて亡くなり、ジェイク・ギレンホール演じる〈ジョン・キンリー〉率いる部隊の新たな一員となったのが現地通訳の〈アーメッド〉です。

現地のアフガン人にアメリカの永住ビザを約束することで米軍に協力させるというシステムが出来上がっていたんですね。

爆弾製造工場を探すジョンの舞台ですが、序盤から地元に詳しかったり何かと鼻のきくアーメッドの進言があり、そのおかげで待ち伏せを回避できたりと徐々に彼への信頼感が高まっていきます。

いざ見つけた爆弾製造工場でドツボにハマって四方八方からタリバン武装兵が押し寄せて来てドンパチ合戦になるところもかなりの見応えがありましたが、仲間を皆殺しにされながらなんとか逃げ切れたのが曹長のジョンと通訳のアーメッドの2人きり。ここから迫り来る追っ手を交わしながら100キロもの道のりを米軍基地まで帰り着かねばならないという絶望的な状況です。

斜面を転がり落ちながら急ぎ足で逃げる場面ではハラハラし、隠密で静かに敵を倒しながら進むしかない場面では息詰まるような感覚が味わえます。

途中、とうとう追っ手に見つかってしまいジョンが撃たれてしまうのですが、それ以降のアーメッド中心になんとか基地へ帰り着こうとする展開では別の映画が始まったんか?となり、更にその後奇跡的に米軍基地近くまで帰って来られたところを保護された後のジョンが苦悩しながら命の恩人に報いるパートでもこれまた別の映画か?となりますが、三本立てのどれもが面白いというのが凄過ぎる。

付き合って日が浅い外国人をどうしてそこまで命を張って守れるのか、とも思いますが、そこはやはり身重の妻と安全なアメリカへ逃げたいというリアルな執念がそうさせるのでしょう。ただただ偽善や正義を掲げての行動でここまで出来るはずないだろう、とどうしても思ってしまうので分かりやすい原動力がある分嘘っぽさがなくなります。

懸賞金がかけられ何としても捜し出せとタリバン側に命令が下っている中、ところどころで捨てる神あれば拾う神あり、というシーンがあるのも、『完全なる孤立無縁』として描かれていないのがリアルです。

最後の最後で自分を助けたことでタリバンから逃げ回らざるを得なくなったアーメッドを助けるため動いたジョンや、ジョンの苦悩を間近で見ているからこそ危険な地に送り出した妻、ジョンへの恩義に報いるために正規の手続きをすっ飛ばしてビザを確保する上官、大ピンチに駆け付けて来て敵を掃討した民間警備の責任者など、これぞアメリカ映画という王道シーンも満載でありながら、米軍が撤退した後の映画にはならない現実の薄暗い部分が語られているのも良かったです。

評価(平均点高めの設定です。)

4.5 /5 点!

 

概要

監督:ガイ・リッチー

時間:2時間3分

配給:キノフィルムズ

公開日:2024年2月23日

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