第6話『法律の壁』“The Art of War”
あらすじ
ある民間軍事会社の職員が女性士官を暴行しようとしたとされる事件で、アリシアは軍事裁判への協力を求められる。裕福な資産家であるマディ・ヘイワードはピーターへの選挙支援から手を引き、選挙戦への出馬を決意する。
ネタバレ感想
開始早々今エピソードの主要メンバーが事務所に勢揃いしておりました。その中には軍事法廷で度々顔を合わせたウィルの宿敵と言っても過言ではないあのクーン判事の姿も。
男女平等問題を扱う司法委員会で法務部所属の女性〈ヘリンジャー大尉〉が基地の男性にレイプされかけた件についてアリシアに代理人を務めて欲しいと直々に頼みに来たクーン判事。
本来、軍は訴えられないそうなのですが、相手の男が民間軍事会社〈マーティネル警備〉の従業員だという事で証拠不十分で刑事訴訟は難しいから民事訴訟を起こしたいのだとか。
わざわざ法律家への手助けをアリシアに依頼したのは、ヘリンジャー大尉自身が民事に強くないからという親心のような気持ちからのようですが、まさかの独断で判事自ら動いていたとは。
ヘリンジャー大尉は法務部歴12年のプライドもあったようですが、申立書にザッと目を通したアリシアからすれば素人仕事のような出来だったようでクーン判事の判断は正しかったようです。
いざ法廷に立ったアリシアの頼もしさもやはり一際目立ちましたし、軍に関するややこしい決まりが邪魔してマーティネル警備は民事訴訟を免除されているという前提に対しても、警備会社が以前行ったストライキを持ち出す事で加害者である〈リッキー・ウォーターズ〉を召喚するまでに漕ぎ着けました。
ヘリンジャー大尉は彼を召喚できただけでも十分だという喜びようでいかに泣き寝入りせざるを得ない状況下に置かれていたかがよくわかります。
召喚されても白々しく暴行の事実は無かったと証言するこの男は胸糞悪くなりますが、事件が起こった部屋の隣に居た〈ウェイド・コンプトン軍曹〉が同時刻にメールを送っていた確認が取れ、何か物音や言い争う声を聞いたはずだと考えるカリンダとアリシア。
アフガニスタンに駐在中のコンプトン軍曹を呼び戻したいアリシア達はクーン判事に軍曹の上官へ口利きを頼むも自分の権限ではできないとキッパリ断られてしまいます。
アリシアに頼みに来た事といい、大尉への同情が少なからずあるにも関わらず融通は利かせてくれないんかーーいと一瞬絶望しましたが、クーン判事は思っているよりも粋な方でした。
男女平等問題の調査委員会を開催し、質問をするという口実でコンプトン軍曹を呼び出しておいて「あなたは軍の男女平等に対してどう思いますか?」と意見を聞き、そのたった一つの質問のみでわざわざアフガニスタンから呼び戻した軍曹はお役御免となったのです(笑)
こうしてコンプトン軍曹を捕まえられた大尉とアリシアは彼に証言を頼み、決定的な証言が法廷で披露される事となります。
しかしながら相手方の代理人はいよいよリッキーのレイプ未遂を認めた上で、事件当時の0時には軍の補充兵として召喚命令が下っていたため軍を相手取る訴えは起こせないという規定通り前提から覆ると言ってきました。
ダイアンとアリシアは苦肉の策を打ち立てるも、感情は抜きにすれば相手方を訴える事は出来ないという点で筋が通っており、申し立ては棄却される事に。
法廷で負けこそしましたが、リッキーが自分の代理人に握手を求めるも無視されたり、大尉に近づこうとしたリッキーにクーン判事が厳しく「下がりなさい!」と叱った事もありどちらが悪かだけでもハッキリさせられた事がせめてもの救いでした。
〈マンディ〉はやはり不倫記事を諦めておりませんが、その様子を知ったイーライはマンディの商売敵でもある〈ペギー〉に、「マンディのいとこが州検事だったピーターにより起訴され今も服役中のため、彼女は個人的な私怨で嘘の記事を書いている」と新たなスキャンダルをチラつかせ潰し合いをさせにかかります。
ペギーを上手く操ったこの作戦でマンディは私情を挟んだと解雇されたようですが、これは更なる逆恨みを呼びそうな展開じゃありませんか。
ピーターの支援を打ち切ったマディはなんと女性候補者として出馬が決まったらしく、昨日の友は今日の敵状態です。
マディがピーターの対抗馬になったと知り、アリシアは彼女に友達として妻としての気持ちやピーターの政策について話してしまった事が仇となったと早々に気付きイーライに相談しました。
本人は否定しておりますがやはり計算づくでアリシアを利用していたんでしょうかね。本当にアリシアを気に入っていて純粋に友達になりたいだけなら、いきなり夫の支援者となるより彼女がまず頼んできた事務所の家賃を都合してくれる方が自然に思えますし。
ここ最近不安定だったジャッキーには男性の新しい介護士がつき、意地悪婆さんと化したジャッキーの不遜な態度にも物怖じするどころか逆に言い返すような肝の座った〈クリスティアン〉と意外にも上手くいったようです。ジャッキーを適当にあしらうクリスティアンがなかなかの強者でそのやり取りだけで笑えます。
事務所ではすっかりやる気に満ちたヘイデンの口の悪さと怒りっぽさに辟易したダイアンが、彼に気に入られているケイリーに助けを求めております。
ダイアンのケイリーに対する信頼の厚さったら無いですな。ケイリーが少し「自分は検事局での経験があるのにウィルは全然刑事事件を任せてくれないんです」と相談すればすぐに刑事事件をケイリーに回していましたし。
ニッコニコのケイリーを見ると『お前、良かったなぁ…』と思ってばかりです。
ケイリー見れば見るほどイケメンなんですよね。こんな顔に生まれていたらどんな人生だったろう、と彼の色んな表情を見るたびに考えてしまいます(笑)
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▼次回、エピソード7