第19話『史上最速の裁判』“The Wheels of Justice”
あらすじ
アリシアは軽犯罪でコリン・スウィーニーの弁護に当たるが、スリーストライク法の対象となれば終身刑の可能性もある。ダイアンは判事職へ転向する場合に備えて、自分自身の身辺調査をカリンダに依頼する。
ネタバレ感想
またまた出てきました、妻殺しのお騒がせ男コリン・スウィーニー。
パーティーの場で発砲があったという事件で誰も被害には遭っていないもののその場に居合わせたコリンが容疑者として起訴されたというもの。
あくまでも軽犯罪のはずが、起訴から半年も検察側は全く折れずに重罪扱いしか通さないと頑としております。
州検事選挙における厳格アピールの一貫での態度で選挙が終われば検察も折れるだろうと事務所ものんびりモードでしたが、アリシアから引き継いだ採用面接の仕事をロビンとこなしていたケイリーが重大な事実に気付きました。
最高裁判事の書記官を担っていたという人物が面接に来るのですが、自慢話の多い彼は『マイルズ事件』という銃犯罪について多数意見をまとめたと自慢ついでに漏らした一言に引っかかったケイリーは、この意見が正式に通れば銃規制や銃犯罪への見方が厳しく変わる事に着目し、検察側はこうなる事を待っているのではないかと考えたのです。
その気付きの重大さは、その足でアリシアの自宅まで訪ねて行って報告するほどの緊急性も持つものだったよう。
確かに『軽犯罪』だと舐めてかかっていたものが一転、『終身刑』になるかもしれないのです。
過去にも二回重罪を重ねているコリンは次に重罪の判決を受ければスリーアウトで間違いなく終身刑だそう。これまた厄介な。
この件をアリシアに伝えたケイリーは他にも形式的な制度ながら起訴と同時に『迅速な裁判』を求めていた事を指摘し、その迅速な裁判に値する160日以内の裁判敢行か起訴取り下げかの二択になる制度が利用できるとアドバイスします。ついでに今は159日目。
なんとロクな用意無しに裁判を始めなければならない事に繋がるのですが、そこは検察側も同じなので奇襲をかける事務所側の方がまだ余裕があります。
検察側のローラはもちろん準備無しの苦しい状況でしどろもどろな面もあり、急遽証人として呼び出された弾道解析のマクベイによる証言があったり、コリンの恋人イゾベルの証言に翻弄されながらもこの件については不起訴となりました。
それでも糞野郎の嫌われ者コリンに鉄槌を下したいのは検察局だけではなく判事も同じで、やや無理矢理気味に迷惑行為禁止法違反により罰金1500ドルと禁固30日を言い渡されました。
今回法廷で争ったウィルとローラですが、これから二人の関係が進んでいくというところを見てアリシアはウィルに未練タラタラ。
ただし意外にもウィルが早々に振られるという結末を迎えたのです。軍時代に付き合っていた恋人とまた会うようになったのだとか。
そうとも知らずまたアリシアとウィルはすれ違っておりますが、まあすれ違っといて良いんじゃないですかね。アリシアもいい加減ピーターでいいじゃんよ、という気になってきました。長々とどっちつかずのフラフラ過ぎるのです。
どっちつかずで引き延ばしを断ち切ろうと動いたのはダイアンです。
マクベイに口をついて出た「結婚しましょう」という逆プロポーズや、「まだ今はいいんじゃないか」と答えを出したマクベイに追撃をかけたダイアンは『らしく』て応援したくなります。
最高裁判事の座よりもマクベイが大切な存在だったのかとやや驚きもしましたが、それほどダイアン様が大切に想う相手ならぜひ添い遂げて欲しいものです。
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