第22話『家族のかたち』“The Dream Team”
あらすじ
ニキビ治療薬ヴェリシーンを使った男性が不妊になり、LOC製薬を訴えた訴訟で、原告側のアリシアたちは請求額をはるかに上回る賠償金を勝ち取った。ダイアンとウィルは借入金を返済できると沸き立つ。一方、アリシアはカリンダの現金化されていない小切手に記載されていたF&E建設に電話をするが、相手の男性に不穏な雰囲気を感じ取る。アリシアから小切手について聞かされたカリンダは、逃走準備を始めるが……。
ネタバレ感想
ニキビ治療薬ヴェリシーンの副作用で不妊となってしまった男性を原告としてLOC製薬会社に訴えを起こしたロックハート・ガードナー。
負けるかもと思われた訴訟でしたが、結果はなんと請求額よりも遥かに多い2500万ドルもの賠償金が決まり、事務所の借入金を返済できるぞとガッツポーズのウィルとダイアン。
請求額を上回った理由として、〈トレント・ウィンター判事〉が「被告人側の対応が実に悪質だった」としてケニングを痛烈批判していたのがスカッとポイントでもあります。
もちろん控訴するつもりまんまんのケニングですが、和解交渉に来たはずのケニングの提示額は『ゼロ』で「5分で決めてくれ」と確実に裏のある強気さ。しばらくして到着したのはケニング自身の弁護士となったあのパティです。しっかり大きくなった上の子と生まれたばかりの下の子、更には旦那連れで事務所にやってきました。
パティとケニングは手を組み、今回の件を含めた過去の製薬会社への訴訟に関して持ち出し、保険会社を代表して「詐欺と悪意訴追」という嫌がらせの復讐のようなやり方でロックハート・ガードナーを訴えると言いだします。
これはなんとも厄介なドリームチームが誕生してしまいました。
ウィルの謹慎の理由となった大陪審でのやり取りを知っている様子の二人は、敢えてそこをほじくり脅迫じみたやり方を見せますが、二人の真意をできるだけ確かめるべく質問を受ければ出来るだけ詳細に聞き返すという戦法で少しのこう着状態となります。
しかし、事務所の売上の2割をも占める顧客の〈パトリック・エデルスティーン〉が不安を抱き騒ぎ出してしまった事をきっかけに、上客をみすみす逃してしまうわけにもいかず、集団訴訟を降りる代わりに調査を打ち切ってもらおうと苦渋の決断をしたウィルとダイアン。
ここでケニングとパティから「本当の目的はロックハート・ガードナーを潰す事よ」と直球の豪速球が放り投げられました。
いくら大陪審で不起訴になろうとウィルの不正が広まってしまえば事務所には大打撃ですし潰すには切羽詰まっている今しかない感はあります。
パティを尾行したカリンダは、彼女がワイリーと子供を連れて会っている場面に遭遇し、ここからは新人ケイリーの出番です。
判事の前で糞真面目なワイリーに「ガードナーさんが判事に渡した2000ドルはユニセフへの寄付だ 君は証明できるのか?それとも見ただけ?」と詰問すれば「まいったな、確かに見ただけだ」と素直に認めてしまうワイリーは本当にただの真面目な良いやつなのでしょう。
これで終わりかと思いきや、今度はアリシアを召喚、そしてなんと州検事ピーターまでもを証言録取に呼び出します。
ニキビ治療薬の訴訟の間、ピーターが担当判事に三度も会っていた事に対して妻であるアリシアへの便宜を図ってもらうよう頼んだのでは、と問い詰めます。
ピーターは知事選な不利になるとひた隠しにしてきた別居中という現状をためらう事なく証言し、「判事に会ったのは選挙での応援を頼みに行ったので、僕の不正なら追及できるかもしれませんが妻のは無理ですよ」と堂々と公言しました。男です。事務所に移ったケイリーと顔を合わせても良い雰囲気で応援してましたし、自身の立場を脅かす事になろうと誤魔化さずアリシアを守ったあたりかなり良い男なんですがねぇ。何故娼婦に手を出した。
これ以上突っつく所が無いドリームチームに対し、勝ちを確信したダイアンでしたが、この二人が組んで無傷でいられるはずもなかったようです。
二人の真の狙いは、上顧客パトリック・エデルスティーンを横取りする事だったらしく、この騒動でまんまとしてやられてしまいました。
これは経営難の事務所に更なる大打撃ですが…ウィルもまだ謹慎中の身ですし本当に事務所崩壊の危機でもあります。
カリンダの個人的な財務整理を担当するアリシアはファイルから現金化がまだ済んでいないカナダ時代の小切手を見つけ、発行元であるF&E建設という会社に電話をかけます。
しかしこの電話相手がどう考えても堅気の会社ではあり得ないような対応で、不信感を抱いたアリシアは名乗る事はせず小切手のナンバーも伝えずに電話を切りました。
ここに電話をかけた事を伝えた際のカリンダの動揺はよほどヤバい事情が絡んでいる様子で、すぐさま事務所を辞めて出て行く準備を始めます。
初登場のカリンダの自宅は殺風景で生活感ゼロのいかにも闇調査員感の溢れる室内で、壁の中に隠した銃や札束の数々を取り出しバッグに詰め込んでおりましたが、どれだけヤバい事に手を染めてるんだ(笑)
カリンダがいざさらば、というタイミングで、またF&E建設の電話口の男の声でかかってきた自宅への電話に出たアリシアは、無言ですぐに電話を切るも名乗った覚えのない自分の名前が相手にバレていた事をカリンダに伝えます。
アリシアが相手は一体どこの誰なのか聞くと、まさかの夫だという答えにこちらもびっくり。
ここで態度を一変させ、逃げるのをやめて銃を用意し自宅の玄関の正面に座り込み、入ってきた相手にいつでも引き金を引く準備をして夫を待つカリンダ。
アリシアにまで危害が及ぶ可能性があるのなら黙ってはいない、というところでしょう。
シーズン3のラストはオールスター揃い踏みという感じで、カリンダのプライベートの謎にも迫りつつありますしとにかく盛りだくさんな内容でした。
シーズン4も楽しみです。
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