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海外ドラマ≫≫The Night Manager ナイト・マネジャー シーズン1 1話ネタバレ感想

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エピソード1『美しい客』

あらすじ

エジプト、カイロの街は「アラブの春」の最中にあった。ホテルの夜間支配人(ナイト・マネジャー)であるジョナサン・パインは、有力者との繋がりを持つ優雅な宿泊客からある依頼を受ける。パインは自らの行動によって、武器ディーラーである「世界一の悪党」リチャード・ローパーの恐ろしい世界へと引きずり込まれる。

ネタバレ感想

海外版だと1話約1時間ほどで全6話のようで、輸入された際に1話約45分×8話に分割された感じですかね?たまにある謎の改変です。

それにしてもオープニングがめちゃくちゃカッコ良い。オープニングクレジットが丁寧に作られている作品はそれだけでテンションも期待も爆上がりです。

 

アイロンラスト社CEOの〈リチャード・ローパー〉が難民キャンプ事業について語り掛ける映像からのスタート。

エジプトのカイロでは、大規模なデモから発砲騒ぎにまで発展しており、その混乱を通り抜けて封鎖されたネフェルティティ・ホテルへと足を踏み入れるのは〈ジョナサン・パイン〉。高級ホテル内で孤立する宿泊客を宥めながら、彼らが安全に脱出できるよう外部と連携しながら手を尽くしている様子。

皆がパニックと不安に襲われる中で、1人余裕の佇まいをしているのは一族で町の半分を所有する大富豪〈フレディ・ハミド〉の愛人〈ソフィー・アレカン〉

彼女から内密な書類をコピーしたいから事務所を使わせてとゴリ押しされて要望通り動くジョナサンは、それが様々な武器を対象とした商品リストであることを確認。戦争でも起こせそうな武器の数々を取引しているのは慈善事業を全面に押し出しているアイロンラスト社ではないですか。

以前ヨット・クラブで大使館公使の〈サイモン・オーグルヴィ〉から招待されたジョナサンを見かけていたソフィーは、最初から悪事を密告するために近付いてきたようですね。

コピーした書類を金庫に入れさせて、自分に何かあった時はオーグルヴィに渡すよう託していきました。

ナイト・マネジャー”というのは文字通り、夜間のホテル支配人ということみたいです。

ジョナサンはすぐにホテル内の厨房へ行き〈ユセフ〉という若いコックにハミドの居場所を知る友達が居たら教えてくれと頼んでおります。

先のデモは政権に対する不満の爆発だったのでしょう、とうとうムバラクが辞任し、30年に渡るムバラク政権が終わったことにエジプト中が大歓喜というニュースが流れて厨房内も沸き立っていますが、その祝福ムードにどこか複雑そうなジョナサン。

聞き出したハミドの行き先のバーに友人を装って電話をかけ、ローパーという男と一緒に出て行ったという情報を得ます。アイロンラスト社と、性根の腐った地元の有力者ハミドの繋がりの裏が取れたようなもの。

翌日、カイロの英国大使館に例の書類のコピーを持参したジョナサン。サイモンにこれを見せるとすぐに事態の深刻さを察してくれて、ナパーム弾までリストにあるこの武器の数々が『即時引き渡し可能』と記載されていたことも手伝って、タイムリミットが僅かな中で迅速に手を打ってくれる、と。

ロンドン、ヴィクトリア地区にある国際執行機関“IEA”宛にこの契約書類は送られ、事態を察した〈アンジェラ・バー〉が同僚の〈ロブ・シンガル〉に命じてすぐにローパーに対する調査が始まります。

しかし、再びソフィーに呼ばれたジョナサンが部屋に酒を運びに行くと、怯えた様子で「世界一の悪党のローパーに誰かが忠告して取引が中止になったの」と言って振り返った彼女の顔は酷い状態でした。激昂したハミドから密告を疑われてその報復を受けたのです。

彼女を別室に避難させ、サイモンに至急連絡してくれと留守番メッセージを残したところで苛立った様子の男がフロントに現れてスイートの客を今すぐ呼び出せとのこと。ソフィーが宿泊しているスイートルームのことで、避難が少しでも遅れていたら引き摺り出されていたことでしょう。

間抜けの殻のスイートでブチギレる男は、ジョナサンがアラビア語が分からないと油断したようで、ローパーからかかってきた電話に「手は打ちました」と伝え、ジョナサンには「女を見たらすぐこの番号に電話しろ」と番号を渡して引き上げていきます。

すぐにスイートルームに残された私物を纏めてソフィーが友人宅に身を隠せるよう手配。一緒に来て、と頼まれたジョナサンもホテルを抜け出し、ユセフの送迎で隠れ家へ。

惹かれ合っていたにしてもえらく急に男女の仲に発展した2人は命の危機が迫っている時にやや呑気な気もします。

翌朝、ソフィーこと〈サミラ〉とひと時の余韻を楽しんでおりましたが、ハミドがホテルで彼女を探しているという連絡が入り現実に引き戻されます。このままでは殺されてしまうであろうサミラに、英国への国外逃亡を勧めるジョナサン。

一旦ホテルに戻ってサイモンと落ち合ったジョナサンはロンドンの誰かがローパーに密告をリークしたと詰め寄り、情報源を英国に逃がすと話しますが、「英国政府はハミドの女など保護しないぞ」と一蹴されてしまいます。それもそのはず、ハミド家は英国に10億ドルの投資をしており、政界の大物にもコネを持ついわば超太客のような存在。

「新手の過激派に手を焼くよりも身元の割れた悪党を泳がせておく方がいい」というもっともらしい言い訳でローパーに上院の席を用意するというのが上の方針のようで、アンジェラにもちょっとした圧力がかかっていたのにも納得です。

仮に政府が亡命を許したとしても、ハミドの“友人”がそこかしこにいる英国で安全に生きていくのは不可能でしょう。

今逃げれば密告を認めたことになるので、シラを切り通させるのが助かる唯一の道だと言い聞かせるサイモンの言葉に納得する部分もあったからか、隠れ家にいるソフィーに電話をかけてイギリス行きは中止だと苦渋の決断を伝えるジョナサン。

どうにか他の策を打つとは言いましたが、ソフィーの方は待ってはくれず、彼女もまた決意を固めて自らホテルに戻ってきました。

その頃IEAでは予定されていた情報委員の会議が中止になったとの連絡が入り、ローパーの圧力を察したアンジェラは書類の出所が昔の部下のサイモンだと分かると連絡を取り、ネフェルティティ・ホテルにも電話をかけてスイートの客を今すぐ保護するよう指示します。

しかし、ジョナサンがホテル内を全力疾走して向かったスイートルームの中では、時すでに遅しで血塗れで倒れているソフィーの姿が。

町で一番有名な一族の名前を出されても「知らんな」と返し、「これは押し込み強盗の仕業だ」のひと言で片付ける地元警察。どう足掻いても一ホテル支配人の声が届くはずもなく、揉み消しに泣き寝入りするしかないという状況。

それから4年後、ファンタジーの世界かのような絶景が圧巻のスイス、ツェルマットの雪山から出勤しているジョナサン。相変わらずナイト・マネジャーとして別の宿で勤務している様子。

大富豪から急な予約が入ったので空港までヘリで迎えに行くための準備をしていると言って残業している〈シュトリプリ〉。予約票を見ると、“R.ローパー”の名が。なんの因果か、ソフィーの仇を討てるチャンスが舞い込んできてしまいました……!

 

いかにも英国紳士という雰囲気でセクシーな魅力溢れるジョナサン役を務めるのはマーベルシリーズのロキ役でお馴染みのトム・ヒドルストン。スタイリッシュでどこか陰があってさすがです。

ナイト・マネジャー/ジョン・ル・カレ/村上博基

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▼次回、エピソード2

axxi.hatenablog.com

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