エピソード17『ブラックホール』“A Black Hole”
あらすじ
コンスタンスの家を突然スタージスが訪問。ブラックホールが生成される可能性を話してしまいワクサハッチーの超大型加速器での仕事をクビになったのだ。その後、メアリーから夕食に招待されたスタージスは...。
ネタバレ感想
ダラスでの仕事を解雇されたスタージス博士が舞い戻ってきてバァバを訪ねてきます。
業務上の取材中に、1兆分の1の確率でブラックホールが生成されれば地球だけでなく月まで飲み込むと言ってしまったのだそう。博士らしい。
72歳にして理想の仕事を解雇された博士は、第一線から退くべき潮時なのではないかと考え始めているようです。
新しいことに挑戦するとは言っていたものの、科学者一筋だった老人が突然スーパーの袋詰め係になるというのはやや悲壮感が。
そんな博士をメアリーが夕食に招き、クーパー家に来ている最中に町の警報が鳴り響きます。テレビを付けてみればニュース速報で超伝導加速器を発生源とするブラックホールがテキサスで検知されたというではないですか。可能性は限りなくゼロに近かったはずの最悪の仮説が現実となってしまいました。家族全員が今生の別れを惜しみ、お互いに懺悔しながら祈る最期のシーンはあくまでも仮説に基づく妄想で、ファンタジー展開は現実ではありません。
別世界に辿り着く方の妄想では全てがチグハグで、何よりジョージーの禿げ上がり方とメアリーのアバズレ感のやり過ぎさには笑えます。
スーパーに勤めるという新しい挑戦に本人は満足していても、バァバは心配していて何かしらの研究をして欲しいと伝えます。バァバから大切な人だと言われて自分の未練を打ち明けて受け入れられているのも、これまた博士の妄想。妄想のオンパレードな少し飛んだエピソードです。
ただ、現実と妄想との微妙な違いが一層浮き彫りになった故の切なさも。
▼Amazonプライム・ビデオでも視聴できます。
プライム会員になれば、会員特典対象の映画やドラマ、アニメ、Prime Original 作品が見放題。30日間のトライアル期間でお試しも可能。
▼次回、エピソード18