エピソード2『プロボノ』
あらすじ
マイクは、大手法律事務所ピアソン・ハードマンに就職し、ハーヴィーは、初仕事としてCEOからのセクハラを受けた女性の訴訟のプロボノを担当させる。しかし、マイクは、25000ドルを調達する必要があり、彼の悪影響である親友が彼の行く手を邪魔する・・・。
ネタバレ感想
ルイスから呼び出されたマイクは、目の前で入社2年目の期待の新人が呼び出されたその場でクビを言い渡される場面を見せられ、「うちは給料がいいし昇進のチャンスもあるが、その分結果を求める」と宣言されています。気弱でせこせこした感じかと思いきや、こういうタイプだったのか(笑)
マイクが帰宅すると連絡を絶ったはずのトレヴァーが勝手に部屋に上がり込んでくつろいでいるではないですか。
合鍵は渡していたのか勝手に作って持っていたのか、とにかく度を超えて仲が良さそうな2人ですが、逮捕されかけた今回の騒動もあってさすがにマイクの方はトレヴァーを突き放し「出て行け」と追い返しました。
仕事の方では、ハーヴィーから押し付けられたセクハラ事案でのプロボノで、文書提出の請求をしたところ会社側は棄却を求めているらしく、明日の審問に向けてレイチェルに助けを求めるマイク。
レイチェルの調査力は実力の伴ったものらしく、デスクだけのマイクに対してパラリーガルながら個室が用意されている好待遇な扱いを受けています。
夜まで続く資料の見直しで自ずと2人の関係も良好な雰囲気になりつつある様子。
一方、キザなチャラ男のハーヴィーでも、〈ヴァネッサ〉という女性を追いかけているらしく、彼女に関係の進展を迫るもアッサリ断られ、かなりの額が入った封筒を渡していましたが、売春とはまた違いそうで、調査を頼んでいるとかそんなところのようです。
翌日の審問では、レイチェルの言葉によって閃いたマイクの『CEOが自分のセクハラを自社の社員に調べさせるのは強要に当たる』という主張がハーヴィーによる大袈裟な演出付きで繰り広げられ、見事記録の提出に漕ぎ着けました。
ハーヴィーから紹介された仕立て屋で〈ルネ〉にバカにされながらもスーツを物色していたマイクですが、買えそうな物はなかったようです。
店を出てかかってきた電話に出ると、トレヴァーから仲直りするよう言ってくれと頼まれた恋人の〈ジェニー〉からで、「元に戻れるとは思えない」とキッパリ言って電話を切りました。
そういえばジェニーは恋人の親友であるマイクに対してかなり好意的で、うっかり好きになったと言い出しそうな気配すらあったような。
顧客の〈ドッカリー〉に会いに行き、ヴァネッサから受け取ったドッカリーの浮気写真を突き付けるハーヴィー。
議決権のある株式を10%所有している夫人に浮気調査でも頼まれれば大変だから、会社の買収対策として夫人の株と議決権のない優先株を交換すれば良いとアドバイス。
200万ドル損することになったとしても、解任されるよりマシだし株は交換すべき、自分のことを気に入らなくても雇った方がいい、と不敵に能力を示しました。
裁判所命令で送られてきた膨大な記録に一晩で目を通したマイクは早速才能を発揮。
解雇記録に社員名が出ていない記録を一件見つけたと聞いたハーヴィーは「昼までに届かなきゃ制裁措置を取る」と脅しをかけて該当書類をゲット。
会社が隠蔽しようとしていたのは〈ジョアンナ・ウェブスター〉という元女性社員の記録で、人事に何かを相談した2ヶ月後に解雇、という依頼者の〈ナンシー〉と同じ境遇です。
早速証言を頼みに会いに行ってみたところ“デヴリン・マクレガー社”の名前を出しただけで拒絶の反応を示すジョアンナ。
話だけは聞いてくれても「証言したくない、晒し者になるのは嫌なの」とハントを今止めなければこれからも犠牲者は増えるのだと説得を試みてもやはり証言は出来ないの一点張り。
さて、どう心を動かすのかと思えば、そのままの流れで「自分の娘が奴の餌食になったら?」というキラーワードで彼女を承知させたそうです。
自宅に帰ったマイクは部屋が派手に荒らされているのを見て、慌ててオーブンの中のピザの箱にしまったマリファナ入りのアタッシュケースを確認。
ケースは見つかっておらずそこにあり、トレヴァーに電話をかけて「友情が壊れてもいいのか!」とお互い言い合いに。
あんなのが手元にあるのも不安でしょうに、刑事に追われた時に失くしたと嘘までつくのはトレヴァーを守るためでもあるのでしょうか?
ここまでするトレヴァーが相手ならいつまでも自宅に置いていては時間の問題で、迷った挙句事務所にアタッシュケースを持って行くことにしたマイク。
大量の薬物を片手に持っている状態でルイスから呼ばれて社内規定にもある薬物検査を受けさせられるハメに(笑)
尿を取っている間に外に置かされたアタッシュケースの中身は無事なのか??確認してくれー!
どんな方法で調べ上げてきたのか、会社側もしっかり対策をしてきていて、証人であるジョアンナの未成年の頃の封印された逮捕歴を突つき、「逮捕歴はないと誓ったのは間違いなくウソですよね?1度ウソをついた人の証言を信じられると思いますか?」と刺してきます。
ハーヴィーは徹底的に証人の経歴を調べなかったマイクになんとかするよう叱責。
他の証人を探す時間もなく、引き続き証言をして欲しいと頼むも、ジョアンナはもう嫌だと去って行ってしまいました。
ヘマをした自分はどうせルイスに解雇されると投げやりになったマイクはアタッシュケースを持って事務所のIDをデスクに置いて帰ろうとしましたが、ハーヴィーは「お前のミスだ、もう一度説得しろ。カバンを隠してただろ、中身は想像がつく。弁護士で失敗してもそれを金に換えればいいと思って保険をかけてたな?元の生活に逆戻りだ。辞めるのはルイスや俺のせいじゃない、自分の力のなさを認めるのが怖いからだ。明日来なきゃ辞めたとみなす」とかなりキツめの発破をかけた感じです。
その後ルイスに「俺の昇進が気に入らないんだろうが、部下をクビにすると脅すのは許さない」と忠告しに行くハーヴィーはなんだかんだ良い奴だな。
マイクの目の前で辞めさせられたゲイリーはただの郵便係で、偽社員に演技させる新人教育の一環だと笑うルイスは嫌な奴だな。
しかし、このやり口で閃きがあったハーヴィー。
ジョアンナの元を訪ねて、「あの会社で働いてたなんてウソだろ?会社側から君に謝礼が払われた記録がないか調べる。会社とグルだと判明すれば君は刑務所送りだぞ」とカマをかけつつ脅して話をさせたところ、やはり思った通りで、期日まで原告側を振り回せと会社から依頼された偽社員だったそうです。とことんやり方が悪どいな。
ハーヴィーからの説教を受けて、育ての親でもある祖母を訪ねメソメソしていたマイクですが、「せっかくのチャンスよ、クビにならない限り自分から辞めないと約束して」と言われ腹を括ったようです。
トレヴァーのところへ行き、「お前のためじゃない、要らないから返す。まだ許せないけどこれで貸し借りなしだ」とアタッシュケースを置いて帰りました。
おまけの嫌がらせで、高級スーツを6着持ち出した上にジェニーの前でケースを開けて大量のマリファナのお披露目も。これぐらいしなければ割は合わないですよね。
翌日トレヴァーからもぎ取ったスーツを着込んでしっかり出勤した姿をハーヴィーに見せたマイク。
「本当のことを言ってくれたのはハーヴィーだけだ、信頼できる人だと思った」と伝え、2人の関係もより良いものに。
ハーヴィーが掴んできた偽装証人の事実もあって追い風が吹いてきました。
セクハラによる賠償金問題で済まず、偽証なら犯罪になると脅しをかけるのはマイク自身がやらせてもらっていて、後ろで黙って見守るハーヴィーの親心のようなものも感じますし、ちゃっかりハーヴィーの連邦検事へのコネも使って揺さぶりをかける周到さが快感です。
『罪を認めて職務復帰前にカウンセリングを受けること、依頼人の解雇後の給与と復職に加えて昇給も』という要求も受け入れられ完全勝利を掴み取りました。
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▼次回、エピソード3