エピソード3『偽りの神』“False Gods”
あらすじ
レイヴンが管理するサンクタムの原子炉でジェームズが恋人といっしょにいると、原子炉に問題が発生する。コンピューターでの出力調節が上手くいかなかったため、ジェームズはコーラと手動で調節しようと格納庫に入っていく。その後、レイヴンは予想外の脅威に直面する。一方、ラッセルの火刑当日、クラークはサンクタムの派閥争いを解決するためにある決断を下す。
ネタバレ感想
ラッセルの処刑日を迎えたサンクタムは、信者達とガブリエルの子供達の対立がますます激しくなっています。
信者はこの数日間の状況を受け入れられず、神と崇めるラッセルを救おうと何か企んでいるという動きもあるらしく、信者側の〈アリッサ〉から情報を聞き出したジョーダンは火あぶりを待つラッセルと面会した際に信者達を諭してくれと『正しい行い』を求めます。もはや中身はシェイドヘダなんですよね?迂闊に近付いてジョーダンが殺されてしまわないか、取り込まれてしまわないか、ハラハラします。
レイヴンはノックもしないし開いているドアは躊躇なく開けるという癖があるのか(笑)
天才ゆえにせっかちっぽいですしね。マーフィーとエモリの部屋に突入してくるレイヴンの姿に、モンティとハーパーがいちゃついている所に割って入って行ったシーンを思い出します。
そんな天才レイヴン姐さんの指示を守らなかったがために、原子炉で大きな問題が起こりサンクタム中が停電中。
レイヴンの様子から、制御棒を早く上げすぎた結果、放射線量が爆上がりして人が焼け死んでいるとはまだ分かっていないのでしょう。
エモリを連れてライカーの店の下にある原子炉に行き、窓越しに致死量の放射線を浴びて皮膚が焼け爛れ倒れている2人を発見。
炉心の温度はまもなくメルトダウンに至るという段階で、そうなればサンクタムの人間は全滅です。
過熱を止めるには、引っかかっている制御棒を下ろして炉心に挿入し、冷却水パイプに入った亀裂を塞ぐ必要があるとすぐに計画を立てて、エモリにクラーク、インドラ、マーフィーを連れて来させるレイヴン。
放射線量が高いからこの作業は闇の血にやってもらうことになり、ラッセル処刑で忙しいクラークに代わって、エモリとマーフィーが交代しながら作業をし、1つの民からは4人のチーム編成でパイプ修理の作業が任されます。
総帥からの指示だと言って危険な作業の志願者を募ったインドラですが、肝心の総帥がこの場に居ないことで「信用できない」「総帥は逃げた」という声が上がり始めてしまいました。
民の前に姿を現さなくなったマディへの異議というより、その間ずっと代理で声を届けていたインドラに対する不信感が投げつけられます。
これを受けたインドラはマディを連れて来ることにし、過保護なクラークは「命が懸かってる、マディには荷が重い」と反論しますが、「2人とも彼女を子供扱いしてるが皆のためにも役目を果たすべきだ」とインドラ。厳しいけれど、一度は子供でありながら総帥の座に就いていたわけですし、ごもっともな感じもします。
ここにきてガイアは1つの民を信じて真実を話せばいいと言い出しました。それはそれで、この慌しいタイミングに?
インドラが却下したのにその場で独断の大発表をかましたガイアに対し、1つの民は分断寸前。フレームキーパーのガイアは「6年間総帥なしで過ごした私たちは、フレームなしでも1つの民だ。今危険が迫ってる、力を貸して欲しい」と嘆願しますが、民はその場を去って行ってしまい、事実上の崩壊です。
この空中分解を見たレイヴンは、「強盗犯や殺人犯なんかに人類の命運がかかった任務を任せられない」と言っていた意見を考え直し、囚人の〈ハッチ〉に声を掛けて、命の危険があることは伏せたまま2次格納室の冷却パイプの亀裂修復という“ほぼ普通の作業”を頼みます。
エモリの決死の作業で制御棒は下ろせましたが、冷却パイプの修理が進んでおらず、すぐには温度が下がりません。
2次格納室で作業中の囚人達は1人2人と体調が急変し、もはや助からないと分かっているレイヴンは彼らに真実を告げず、溶接を完了するよう要求。窒素の補充に行かせたマーフィーも外から扉をロックして閉じ込めて、作業要員として送り込むレイヴン。
本当にギリギリのところで温度が下がり出して安心しましたが、その場で倒れて死んでしまった囚人を目の当たりにして、人類は救えても取り返しのつかないことをしでかしてしまったとようやく我に返ります。
外に運ばれたハッチの遺体を目にした〈ニッキー〉は、「死んで償え」とレイヴンに襲い掛かり、レイヴンも抵抗を見せません。
1つの民の崩壊により、人手が全く足りなくなってもしここから暴動でも起これば制御できない状況となり、ジョーダンの案でラッセルを信者の前に出させて鎮めさせようとしますが、民の混乱は想定よりも大きく、ラッセルを偽物認定して発砲する者が。動脈は逸れたとは言え重傷で、これから火あぶりにしようとしている相手を必死に止血して助けようとするという矛盾した状況に。このまま暴動により死なれでもしたら信者達の暴走は止まらず後々の治安に大きく影響するから、というのは分かりますが。結局処刑は延期です。
しかしこれも全てラッセルの策略で、アリッサがジョーダンに暴動の情報を洩らしたところから既に一つの計画でした。
ラッセルを撃った男も、自分がそのまま殺されることになろうと神を撃つことで神を生かせるなら、と喜んでその役目をやってのけた信者だったのです。
プライム会員になれば、会員特典対象の映画やドラマ、アニメ、Prime Original 作品が見放題。30日間のトライアル期間でお試しも可能。
▼次回、エピソード4