劇場鑑賞≫≫Alita: Battle Angel アリータバトル・エンジェル

アリータバトル・エンジェル

あらすじ
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ネタバレ感想
評価(平均点高めの設定です。)
概要

あらすじ

数百年後の未来。スクラップの山の中から奇跡的に脳だけが無傷の状態で発見されたサイボーグの少女アリータは、サイバー医師のイド博士によって新たな体を与えられ、目を覚ます。しかし彼女は、自分の過去や今いる世界についてなど、一切の記憶が失われていた。やがてアリータは、自分が300年前に失われたはずの最終兵器として作られたことを知り、そんな兵器としての彼女を破壊するため、次々と凶悪な殺人サイボーグが送り込まれてくる。アリータは、あどけない少女の外見とは裏腹の驚異的な格闘スキルをもって、迫り来る敵たちを圧倒していくが……。

予告動画

映画『アリータ：バトル・エンジェル』本予告【本当の私】編２月２２日（金）劇場公開

木城ゆきとによる日本のSF漫画「銃夢（ガンム）」を、同作の映画化を長年にわたり熱望していたジェームズ・キャメロンの脚本・製作により、ハリウッドで実写映画化したアクション大作。監督は「シン・シティ」のロバート・ロドリゲス。主人公アリータ役は「メイズ・ランナー」シリーズのローサ・サラザールが務め、いずれもオスカー俳優であるクリストフ・ワルツ、ジェニファー・コネリー、マハーシャラ・アリが共演。

ネタバレ感想

実写化は地雷が多いので敬遠する事の方が多いのですが、今回日本の漫画を原作としてジェームズ・キャメロンが製作との謳い文句にまんまと釣られて見に行きました。

舞台は未来、没落戦争後天空に浮かぶユートピア都市ザレムと下界のアイアンシティに分断された世界です。

下界に住む者は決して上には行けず、ザレムからのクズ鉄が落ちてくる荒廃した世界で上空へ献上する物資をせっせと作りながら暮らしています。

町の人々は生身の人間が居たりサイボーグがいたり、話す言語も様々な寄せ集め状態。

ある日イド博士は、クズ鉄の中に埋もれるまだ脳が生きた胸から上だけしか残っていない少女のサイボーグを拾って帰り彼女にサイボーグの身体を付けてやります。

目覚めた少女に記憶はなく、かつて失った娘のために使うはずだった身体で動けるようになった彼女を娘の名前そのままアリータと名付ける博士。

その後なんやかんやと記憶がないままに物凄い戦闘能力が備わっている事に気付き、300年前の大戦時代に作られた兵器としてのサイボーグだった事が発覚。

上空と下界は支配する側とされる側という完全な主従関係によって成り立っており、命を狙われる事となりながら愛する人を守るためどんどんと敵に立ち向かっていく…そんなお話です。

ストーリー的にはどこか既視感があるというか特筆するところはそこまでない感じですかね。

やはり一番はCGの凄さ。女優さんが実際に演じてその動きをCG化しているそうなんですが、このCGというのがあの独特の大き過ぎる瞳がなければ本物と見分けがつかない程です。

そしてバトル・エンジェルというサブタイトルだけあってバトルシーンのアクションがかなり爽快でした。

キャラクターの面から見ると残念ながら個人的にはどのキャラも好きにはなれなかったです。

悪役はまあ言わずもがななので置いといて、イド博士は無駄に怪しい動きをしてくれるし亡くなった娘をアリータに投影し過ぎているあたりはいただけないですし、恋人もお前夢がどうのこうのとか綺麗事言っといて強盗なんかい！という感じでなおかつピンチになったら最強の彼女を呼び出して助けてもらう気満々なのもちょっと笑えました。良い身体でしたけどね。

ヒロインであるアリータすらも攻撃的で旺盛過ぎる好奇心故、恩知らずな面があったり酒場で暴れるシーンもそんな騒ぎ起こさんでも…とかなんというか全てにおいて突っ走り気味な上自信過剰だったりと。いや、確かに強いんですよ。強過ぎるだろってくらい無双です。これがまたハラハラ感が損なわれる要因でもあって、対人(サイボーグですが)の戦闘シーンよりもクライマックスで敵地に乗り込んで行った先で頑強な警備ロボットを複数相手にした戦闘がめちゃくちゃカッコよく感じました。

終わり方は最後まで描ききらないあたりが好きです。さぁ、やるぞ！という高揚感で終わっていく感じが。

恋人死んでからの立ち直り早過ぎだろとか、ザレムについての描写を極限まで削り取ってる分ストーリーの奥行きがあまり感じられなかったりはありますが、女戦士のアクション全振りという視点で見ると迫力、疾走感と申し分なく楽しめます。