第2話
あらすじ
秘密の場所でティムと密会し、失われた時を必死に埋めようとするアイビーだったが、2人の担当警部エリオットと巡査部長のリサは、2013年のある防犯カメラ映像をアイビーの前に差し出す...。
ネタバレ感想
10歳の少女〈フィービー・タール〉が誘拐され、目撃証言などからアイビーの誘拐犯でもあるホワイトの犯行だと判明。
被害者ではあるものの、長らく彼と生活を共にしてきたいわば重要参考人として何か手掛かりを知っていないかとアイビーにも再度聴取が行われます。
警察の方ではエリオットとリサの上司でもある部長が突然異動になり、ロンドン警視庁からやって来た〈デビッド・バリッジ警視正〉が指揮を執る事に。
アイビーが奇跡の生還を果たしたのも束の間に、さっさと逃亡された挙句、新たな少女が被害に遭うという出し抜かれっぷりが悲惨なあまりに警察に対する非難の声が高まっている結果なのでしょう。
ホワイトの母親捜しにあたるリサには〈ジェシー・ローリンズ〉という補佐がバリッジからつけられます。
かなりの台数のパトカーが行き交い、少女救出のため、というより警察の威信をかけた戦いが始まった感じがしてやや複雑な気も。
エリオットへの懐きようとは打って変わって、臨床心理士の〈ヤング博士〉にはロクに話しをしようとしないアイビーにもやや違和感が。
エリオット以外にアイビーが極端に会いたがり心を開くのはやはりティムで、劇的な出来事があって13年越しに気持ちが昂ぶる気持ちも分からなくはないのですが、トラウマだのはどこ吹く風で早速ロマンティック浮かれモード突入な心理状態も理解し難いものがあります。臨月にも見える腹を抱えて彼女を保護するアリアが振り回されているようで少し気の毒にすら感じました。
捜査には少し進展があり、ホワイトの母親〈キャロル〉が、2002年時点で既に老人ホームで亡くなっていたという裏が取れます。
母親が生きていると疑わないような言動を見てきたアイビーが誘拐されたのは2003年なので、監禁中に亡くなった訳でもなく何のための嘘だったのか重要そうなポイントです。
フィービーの髪飾りが残された車が発見され、アイビーの事件当時の流れがどうだったか思い出す事が出来れば犯人の手口が推測でき先手が打てる、という事で催眠療法で使ってでもアイビーの記憶を取り戻したいリサ。
アイビーは「フィービーのために」と自分が監禁されていたあの家に戻ってみる事を決意し足を踏み入れると、拍子抜けなほどアッサリと次々記憶を思い出してくれました。
その上、自分からズカズカとトラウマしかないはずの地下室に降りて行き、何かが無い事に気付くと若干取り乱した様子で「私たちのだったのに」なんて言われればリサでなくとも疑念が生まれます。
アイビーの様子はおかしいわ、娘を想うクリスティナのヒステリックさで家族は限界に近いわ、学校の校長はクリスティナに連絡を取ろうか迷っている節があるわ、アイビーとティムのデートは隠し取りされゴシップ記事が出るわ、その癖ティムは結婚の約束をしている事を打ち明けられずにいるわ…と、謎と問題だらけ。
何を元気に踊りくるっとるか、と突っ込まずにはいられません。ティムも何乗ってんだ。
監禁されてから10年が経った2013年にアイビーがホワイトに連れ出され外に出た事が発覚しておりましたが、その日のショッピングモールの監視カメラにバッチリ2人が映し出されており、画面の中のアイビーは一人で女子トイレにも行った様子が見られ、彼女がこれまでしてきた証言とは完全に矛盾した内容です。
さらに衝撃的かつ決定的なのは、女子トイレから戻りキョロキョロとホワイトを探して歩いた後、ベンチに座る彼を見つけたアイビーは隣に座り自ら手を握っていました。
何故かその足でティムの元へ行き「元の二人に戻りたい、愛してるの」と告白するも、婚約者〈ヤズミン〉が出てきて指輪を目にしてショックを受けるアイビー。可哀想ですが、かつての親友だったにも関わらず完全にスルーされた〈エロイーズ〉もこれまた可哀想です。
最後には傷心のアイビーの「少しだけ一人にして」という頼みでアリアが席を外している間に口を塞がれ襲われる展開に。いや、部屋で一人にならんかーーーーい。
サーティーン/13 誘拐事件ファイル [ ジョディ・コマー ]
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▼次回、エピソード3