エピソード1『シミュレーション』“Pilot”
あらすじ
将来への希望もない小さな町で暮らすフリン・フィッシャーは天才的ゲーマーだが、しがないプリントショップに勤めながら、退役軍人の兄バートンと病気の母エラを支えている。バートンに頼まれて高度なシミュレーションゲームを試す中で、見てはいけないものを見てしまい、現実世界の家族を危険にさらすことに。
ネタバレ感想
映画ではよく見るクロエ・モレッツが珍しくドラマで主役を飾るとの事で公開前からインパクトの大きさを感じていました。
ウィリアム・ギブスンの原作小説『The Peripheral』の実写化で、近未来のアメリカを舞台にしたSFドラマシリーズだそうです。
幻惑的な映像表現に注目✨
— Prime Video(プライムビデオ) (@PrimeVideo_JP) 2022年10月11日
Amazon Original
『#ペリフェラル 〜接続された未来〜』
10月21日(金)見放題《独占》配信開始👀
ある日ヘッドセットを装着すると、そこは2100年のロンドンだった——。
現在と未来を行き来するSFドラマが近日公開!
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ここ最近のAmazon originalはかなり気合いの入れられた作品が増えてきていて、今作もオープニングの時点でB級臭さは全く無し!自ずと期待してしまいます。
ロンドン2099年、〈ウルフ〉と少女〈アリータ〉の導入。
2099年という数字の羅列を見るととんでもなく未来感がありますが、よくよく考えてみれば77年後という案外現実的な数字です。
次の場面ではブルーリッジ山脈2032年という更に現代から10年しか変わらない近未来に移ります。
人里離れた古い民家で病気の母親〈エラ〉の面倒を見ている〈フリン・フィッシャー〉。
兄の〈バートン〉は、実家近くのサイバーパンクなトレーラーで次世代VRゲームで日銭を稼いでおりますが、フリンは兄を凌ぐほどの腕前があるよう。
3Dプリントショップ“フォーエバー・ファブ”がフリンの勤務先ですが、母親の薬代を稼ぐのも厳しいのが現状。フリンの腕があるならゲームの賞金で稼いだ方がよっぽど効率が良いものの、何か理由があってゲームで稼ぐ事からは遠ざかっているみたいです。
南米コロンビアの会社“ミラグロス・コールドアイアン”からの依頼で作られた、遠隔操作の装置らしきものをバートンに渡すよう同僚から頼まれるフリン。
出どころも怪しく、謎だらけの装置ですが、受け渡しの証拠に網膜スキャンを残せと言うのが依頼主からの要求で、バートンの代わりでフリンの網膜がスキャンされ、装置を持ち帰りました。
バートン曰く、この装置は最先端のVR機器で、破格の報酬でベータテストを頼まれたのだとか。
ベータテストに選ばれるゲーム上の条件を実際にクリアしていたのはバートンではなく、バートンのアバターを使ってプレイしたフリンだったので妹に協力を仰いだバートン。
母親の薬代を稼ぐためにも渋々了承したフリンが装置を頭につけてカウントを始めると、バートンのアバターが仮想空間のロンドンでバイクを走らせていました。
“心の声”からの指示に従って、全ての感覚がリアルなこのゲームを進めていきます。
目的地では、ベンチャー企業“RI”の年に一度の祝賀パーティーが開催されており、パーティーに参加していたミステリアスな美女〈マリエル〉にお持ち帰りされろとの指令が。
所持アイテムのアンプルを使ってマリエルを眠らせ、護衛を兼ねた運転手を倒すと、そのまま彼女を“心の声”〈アリータ・ウェスト〉の元へ連れて行き、その日はゲーム終了です。
今までに体験したこともないようなリアルなシミュレーションゲームに大興奮のフリンは、続ければ高額な報酬が出ると言う条件も手伝って翌日もゲームに参加する事を快諾。
ただ、どういう仕組みなのかゲーム後は身体へのダメージも大きいというのが懸念点の一つ。
早速母親の薬を買いに行くフリン。
ただし、これは薬局に行く訳ではなく、バーでたむろする非合法な売人から仕入れているようです。
バートンの退役軍人仲間でもある、両脚と片腕のない〈コナー〉のお陰で札束と引き換えにたった1錠の薬を手に入れて帰路に着くフリン。
その売人達がバーに戻って姿を見るなり怯えた表情を見せた〈ピケット〉という葉巻の髭男が元締めなのでしょうが、薬のことでこの先フリンがよからぬことに巻き込まれそうで心配です。
戦争で負ったのか、背中に“ハプティック”と呼ばれる何かが埋め込まれたような光る痣と傷痕を持っているバートン。
ハプティックの痛みが悪化しているにも関わらず、母親に自分の鎮痛薬を譲ってやっている事が分かり、兄妹共々応援したくなるタイプです。
昨日に引き続き今度はウキウキでゲームの世界に入ったフリンでしたが、今度は仮想空間に入った途端身動きが取れない状況で、そのまま麻酔無しでの眼球摘出手術が始まってしまいます。
現実と同じ痛みが伴うリアルな世界で、自身の眼球をくり抜かれて、そこへマリエルの青い瞳を入れ替えるという突然のグロシーン。
ボロリンと出てきましたよ、ボロリンと…!!
こうして人工的なオッドアイになったバートンのアバターを連れたアリータは、とある施設を訪れ、マリエルの瞳で網膜認証を突破し内部へと進んで行きます。
そこへ現れた殺し屋に殺され、現実世界に戻ったフリンはあまりの衝撃とリアルな痛みにもう二度とゲーム内には入らないと宣言し、寝込んでしまいました。
ただ、フリンは全てがリアルなはずのゲーム内で手の皮が取れた下が機械だった事が気になって仕方がないようです。
そして導き出した答えは、自分はあの場に、実体のある体で実際に存在していたとしか思えない、『仮想空間でなかった』というものでした。
フリンの友人〈ビリーアン〉は、〈ジャスパー〉の妻らしいのですが、ジャスパーってあの売人連中のうちの1人ですよね。
友人の夫という関係性でありながらあの感じなのか…。
そしてフリンは、結婚を間近に控える地元警官の〈トミー・コンスタンティン〉に中学の時から恋心を抱いている、と。
仕事に出たフリンはミラグロス・コールドアイアンからの着信を受け、「あなたが体験した全てはあなたが思うよりはるかに複雑で危険です、直ちに仮想空間に戻って下さい」と警告されます。
その場ではすぐに電話を切ったフリンでしたが、閉店後の店内で電子機器から「賞金900万ドルの殺人依頼がダークネットに出てます、あなたの家族が狙われていて、メンフィスのグループが依頼を引き受けました」と緊急事態が告げられる再度の警告メッセージが読み上げられると共に、仮想空間に戻るよう指示が届きました。
慌てて帰り、友人と酒盛りをする兄に警告の話をしたところ、最初はまともに取り合ってくれなかったバートンも友人からの一言でとりあえず警戒し始めます。
ドローンを借りて周囲を調べていると、森の中に複数の怪しい熱反応が。
透明化する車と言い、ゲーム内のような技術を持ち手段を選ばない刺客が迫っております…。
冒頭の2099年でアリータと呼ばれた少女が“心の声”アリータと同一人物だとすれば、2032年で大人になっているというのは時系列からして有り得ない訳で、あの仮想空間はかなり未来の世界という事なのでしょうか。
不穏な気配の連続と謎だらけの現状で先が楽しみな感じ。
割と近い未来が舞台というだけあって、現代とは少し違うけれどもそこまでぶっ飛んでおらず、なんとなく実現しそうなメカニックが出てくるリアル感も楽しいです。
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▼次回、エピソード2