エピソード11『サイバー攻撃』“Old School Cool”
あらすじ
ロス市警がサイバー攻撃を受けて潜入捜査などの情報が盗まれ、多くの警官が危険にさらされる。PC不具合対応のために呼ばれていたIT担当のウィットロックは、サイバー犯罪課と連絡を取りつつ、ハッカーや感染源の割り出しに活躍する。そんな中ストリートはロングビーチ警察にいた頃に女性警官に嫌がらせをしていたことを思い出し罪悪感を覚える。
ネタバレ感想
新人の女性巡査〈アレクシス・カブレラ〉のロッカーに大量のタンポンを詰め込むという幼稚な嫌がらせが起こり、犯人達はディーコンから厳しく叱られて内勤処分にされますが以前には自分もシャワー中に服を隠された経験のあるクリスはやはりご立腹。
罠にハメられて窮地のギャング・麻薬課から応援要請があり現場へ向かったチーム20は、赤外線や本部との通信に不具合が出て上手く連携が取れない中、警官を救出して“マークス”の6人を逮捕。
端末のエラーを直すために呼ばれていた技術屋の〈ウィットロック〉によれば、ウイルスを仕掛けられ市警のシステムがハッキングされたとヒックスに報告します。かなり大規模なシステム障害が起こっており、これはなかなか大変そう。
ウィットロックの調べでは、2日前にウイルスがネットワークに入りデータベースに負荷をかけて徐々に不具合を起こしており、署名されていたハッカー“シャドーボックス”は、あらゆる警察の内部データを大量に盗んでそのデータを売っているようです。ギャング・麻薬課の動きがバレていたのも情報漏洩のせいでしょう。
警官の住所でも流出すれば全員が標的になりかねません。銃社会はこういう時に怖いなぁ。いや、銃があろうがなかろうが警官に恨みを持つ人間なら関係ないのか?
シャドーボックスはLAどころかアメリカにいるかどうかすら分からない状況なので、ハッキングに関してはサイバー犯罪課の特定待ちとして、今SWATにできることは進行中の捜査の中の危険な任務から警官を保護することです。特に危険なのは潜入捜査中の捜査官達でしょう。今現在もシャドーボックスを閉め出せていない状況ではアナログで計画を立てていく他ありません。ホワイトボードを使った会議が新鮮です。
麻薬捜査で〈スアレス〉の組織に潜入している〈パウロ・バプティスタ〉に連絡が取れず、自宅に向かうと侵入されて荒らされており、拉致の目撃証言も。スアレスに殺される前に発見が急がれます。
拉致に使われたSUVをいつもより遠回りな方法でナンバー照会して見つけたのが〈ウィリアム・マリーザ〉というスアレスの売人をしている男。不動産を管理しているマリーザの扱っているビルからテナントが入っておらず、人目につかない3箇所を1つずつ当たって監禁場所を探します。
タン、クリス、ジムが向かった先が当たりで、バプティスタを保護して3人を確保。
ロングビーチ時代に自分も面白半分でシャワー中の女性警官の服を隠したことがあると打ち明けていたジムですが、自分のした事を思い出してヒヤリとしたんでしょうね。それにしてもよくクリスに隠さず言えたな。
その上、謝罪のためにすぐロングビーチ署に電話したり、既に退職済みだと分かると自分のせいかと気が気ではなくなり彼女の営むサーファーショップに連絡して店まで行ったりとなんだかんだでスレていない一直線な性格のジム。あまり歓迎されていないようですし、ただの自己満足で終わらなければ良いのですが。
ウィットロックが独自に調べた結果、ファイアウォールへの攻撃ではなく、ネットワークに接続された端末からウイルスがばら撒かれた、つまり市警の端末に直接アクセスされていたと分かり、それならばシャドーボックスはLAに居るということです。
逮捕したスアレスに取引を持ちかけて、内部情報を買ったハッカーについて話させると、カフェで黒いパーカーを着た人物と直接会って金とUSBを交換したのだとか。
更に調べが進み、シャドーボックスにアクセスされたのはパトカーのモバイル端末で、パトカー内の指紋を捜してサンディエゴ市警に協力を要請して照合。シャドーボックスの正体は〈ブレイク・スペンサー〉で、ID窃盗の前歴がある男でした。
私服で張り込み捕えようとしたところ、シャドーボックスは密会していた犯罪組織のボス〈ドニー・クラット〉から新たな仕事を強要されていて突入の混乱に乗じて連れ去られてしまいます。
ドニーの裁判での検察側の証人〈ジャネット・フリン〉は警官で、彼女の個人情報や隠れ家の図面に関する情報は既に組織に渡っており、セキュリティを突破するために凄腕ハッカーの力を必要としていたのです。
すぐに証人の隠れ家に急ぎ、続々と確保。珍しくヒックスも自ら現場入りして銃を構えております。フリンを人質にクラットはボートで逃走をはかったので、急遽民間人からボートを借りて海上でのチェイスが始まりました。咄嗟にボートの運転までこなすとは。ボートからボートに飛び移って制圧するというホンドーの神業で無事解決。
PCを回収できたおかげでシステムも完全復旧。また便利なハイテク捜査に戻ることが出来そうです。
仕事終わりに元同僚へ謝りに行ったジム。成長を認めてはくれても、だからと言って許されるわけではないというのが現実です。いかに自分が残酷で無神経だったかを思い知らされてうちひしがれるジムに「過去は変えられないけれどあんたは過ちと向き合った、進歩したわ」と今の良い面も認めてくれるクリス。やはりジム・ストリートはみんなの弟で甘やかされているよなぁ。良くも悪くも、その純真さが周りをそうさせるのでしょうか。
ボランティアに行った先の刑務所で、囚人の〈エデュアルド・オルティス〉から弁護士に伝言を頼まれるも断ったディーコン。
エデュアルドはディーコンに逮捕されたそうで、「俺は無実なのに不当に6年も服役している」と言うではありませんか。
気になって昔の捜査資料を見返してみると、殺人犯で逮捕しており、当時はエデュアルドを含めて6人を追っていたようです。
エデュアルドを担当していた公選弁護士を呼びますが、彼の無実の主張には懐疑的。
ホンドーにも相談しながら迷いのあったディーコンは、司法取引した身なので再審は無理だと本人に告げに行きます。無実だとは信じていないこともハッキリ伝えますが、それでもなお自分の無実を訴えるエデュアルドには揺さぶられざるを得ません。
▼Amazonプライム・ビデオでも視聴できます。
月額500円でプライム会員になれば、会員特典対象の映画やドラマ、アニメ、Prime Original 作品が見放題。30日間のトライアル期間でお試しも可能。
▼次回、エピソード12