エピソード5『ロングビーチ』“THE LBC”
あらすじ
ロス市警で証拠品として保管される銃は最終的にすべて廃棄処分となるが、その大量の銃を輸送中のトラックが襲われ、積んでいたライフルがすべて奪われるという事件が発生。撃たれて重傷を負った警官エド・ホークスはリンチの元相棒だった。発生現場がロングビーチだったことから、ロングビーチ市警のゴードン刑事が捜査に加わる。
ネタバレ感想
ようやくダニエルの重い腰を上げさせて病院に検査へ来ましたが、結果は癌が発覚という芳しくない状況でした。
〈エド・ホークス巡査〉が撃たれ、非番だったホンドーがヒックスの代理で指揮を執る事になり、チームのメンバーも集まっていたルカの家から駆けつけて来ました。
解決済み事件の銃を処分するためにロス市警が運んでいた輸送トラックが襲撃されたらしいのですが、そもそも極秘の機密情報である輸送日時やルートを犯人が知っていたという事は、やはり内部からの漏洩か?
連射されれば防弾ベスト越しでも貫通するような武器が、警官を撃つような犯人グループに渡ってしまったと分かり緊張が走ります。
トラックが見つかり、事件発生現場所轄のロングビーチ市警と合同捜査になり、〈ゴードン刑事〉が本部にやって来ました。
トラックを手配する資材担当官は証拠物の管理もしているらしく、都合よく体調不良で休みを取っていた〈デニス・アプトン〉の見舞いに行くルカ、タン、クリスの3人。
デニスは裏庭で盛大に射撃練習しており、物置からは1000丁以上のライフルが出てきます。
攻撃用の銃を撃つのはアメリカでも違法だそうで、トミー銃がある事を問い詰めるルカ。
あくまでも銃のコレクターなのですが、襲撃犯から輸送車の情報と欲しい銃の交換という取引を持ち掛けられたらしく、軽い気持ちから趣味の範疇のラインを超えてしまった感じですかね。
取引相手で、東海岸を拠点に活動するジャマイカ人の密輸業者“カオス・ポッセ”の情報を全て吐かせます。
リンチ警部補は撃たれて重体のエドと昔は相棒だったそうで、輸送任務を斡旋した事に責任を感じているようですが、それ以上に彼と何かあった雰囲気です。
意識が戻ったと聞いて病室に行き、手を握りながら何か覚えている事はないかと問い、撃った男が“ドン・ダダ”と呼ばれていたという情報を得ました。
入れ違うように戻ってきた妻の〈パメラ〉は、リンチ警部補を見るなり凄い剣幕で追い返してくるあたり、不倫関係でもあったのでしょう。
まあまあなおばさんなのに、女を意識させるキャラ設定を度々出してくるのは誰得なのか。
ジムがロングビーチで銃を不法に売るならその界隈で情報を持っているツテがあると話していましたが、その相手〈ネイト・ウォレン〉は、グループホーム時代の兄貴分でした。
過去を忘れたくて、ホームを先に出た後も連絡をくれていたネイトを無視し続けていたとかで、ジムは怒りを買っているみたいですが、裏情報が集まるバーで働くネイトは、昔のよしみで今回の件について調べておいてくれることに。
“ドン・ダダ”こと〈アイザック・アイリー〉はNYでも捜査官を撃った上に、裁判前に証人が全員殺されるという事件で危険視されている男でした。
ネイトの情報からあっという間にアイザックの愛人がオーナーを務めるクラブが組織の隠れ家だと判明します。
SWATの突入に対し、発砲してきた女をクリスがビーンバッグ弾で仕留め、外では四駆で逃げようとした一味を、見張り役だったルカやディーコン達が銃撃に応戦して2人とも射殺。アイザックの姿はありません。
リンチは敏腕なのでしょうが、手段を選ばない節があり、捕らえた女〈タミカ〉にもエドが亡くなったと嘘をついて警官殺しとして起訴されたくなければ協力しろと強請っていたり、倫理的に問題がありそう。
不倫関係でも別れを拒んで家庭を壊しかけたらしく、パメラからホンドーに警告の言葉も。
タミカが吐いた銃の売り手は、ロングビーチで最も危険とされる3つの組織“ヴァンダル”、“フォーティツー”、“バハ・ディアブロス”で、抗争による撃ち合いが始まれば市民が巻き添えになってしまいます。
離れた3箇所での取引を抑えるため、空いているパトカーを集めて総動員で現場を待ち伏せます。
しかし、張り込んだ3箇所で武器の取引はあったものの、どれも小型の銃だけでジャマイカ人の姿もなく、まんまとタミカに担がれた様子。
ジムは再びネイトの店を訪ねて、自分の行動を誠心誠意謝り、理解してくれた唯一の友達と和解していて何より。
あれ以降、ジャマイカ人が店に来たらしく、〈サイフォート〉という男の話をしていたと情報を貰いました。
“カオス・ポッセ”の次の標的、サイフォートは数時間前に捕まり、サウスイースト署に留置されています。
組織で働き、移動や商売について知り尽くしているであろうサイフォートの口を封じるため、カオス・ポッセは皆殺しに来るつもりです。
他所に配置されていた多くの警官に、署へ戻るよう無線連絡を入れると同時に、残っていたホンドーらは急遽の臨戦態勢に。
警官の人質を取ったアイザックを外から駆け付けるディーコンとの連携で一網打尽にしていくホンドー。
警察署への襲撃という異例の事態の際、偶然にも他所の署のSWATのチームリーダーが居合せるという、組織側からしたら反則レベルのハプニングです。
事件が収拾し、リンチからホンドーへ釈明の場がありましたが、いくら自分が悪者になって別れたとは言え、そもそも既婚者だとわかりながら不倫していたという時点で問題だと感じるんですよねぇ。
ルカのグアテマラ屋台の話は、ホンドーが出資を決めた事で、連鎖的にクリスやディーコンも投資に乗り、タンはポーカー仲間にツケを調理機材で払わせるから現物で出資したいと言い始めました。
これを聞いて、自分だけ仲間外れは嫌だという性分のジムも出資者に混ぜて欲しいと頼みます。
皆がこの話に乗ってきた時に渋い顔をしていたルカは、とうとうイベントも決まって儲けられる見込みが出てきたので、最初から断らなかったホンドーと高価なオーブンをくれるタン以外の出資額を引き上げると宣言。
金が絡んだシリアスな話に一瞬あたりが静まり返り、まさかおもしろ親切おじさんのルカがこんな事を言い出すなんて…と思っていたところでクリスからの「本気なの?」という問いにたっぷりと間を置いて「まさか!!」と言ってくれました(笑)
断られた時の気持ちを分からせたくて意地悪をしてしまうお茶目なおじさんなのです。ルカはどこか安心感があります。萌え袖おじさんですし。
がんの治療話に耳を貸さない父親に、なんとかするから、仲違いしている娘の〈ウィニー〉と話せるようになれば生検を受けてくれと約束させたホンドー。ロクでもない父親だったという背景があるだけに、この辺の話にはどちらにも感情移入しづらいものがあります。
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