海外ドラマ≫≫S.W.A.T. S.W.A.T. シーズン5　16話ネタバレ感想

エピソード16『ディープフェイク』“The Fugitive”

あらすじ

ホンドーが２人の白人警官を射殺する動画がネットにアップされる。フェイク動画だったが自宅にパトカーが来たため、ホンドーは真犯人を突き止めるべく逃亡する道を選ぶ。ホンドーはディーコンとだけ連絡を取ったが、チーム全員がホンドーに協力すると申し出る。真犯人を追うホンドーは、復讐に燃えるかつての敵に立ち向かうことになる。

ディープフェイク

Shemar Moore

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ネタバレ感想

出だしからド派手なカーチェイスが繰り広げられ、最終的には訓練でどうこうなるとは到底思えないホンドーの神技的救助で1人責任を被って飛び降りようとした犯人を確保。スーパーマンかよ。

翌日、連絡を経っていた警官のパトカーだけが見つかったことで緊急出動になったホンドーは出かける寸前に消息を絶っていた新人白人警官の〈ランバード〉と〈バーチ〉が拘束されている姿が映されたボディカメラの映像がネットに上がっているのを見つけます。

しかも彼らを捕らえている人物にカメラが向けられると、ホンドーの顔と声で「俺はダニエル・ハレルソンだ、昨夏ロス市警を告発した警官だ」とご丁寧に自己紹介。

過激な偽ホンドーは悪徳警官だとして2人を射殺するというショッキングな映像です。

「フェイク動画だと証明しないと俺の疑いは晴れないし、警視は俺を外すか逮捕するかも。拘束されたら解決できない」と言って家の前に来たパトカーから慌てて逃げ出してしまうホンドー。いや、それ悪手ぅぅう！！

黒幕を捕まえるったって、警察のシステムを使えないんじゃ話にならないのでは……？

潜伏するホンドーから事情を聞いてアニーの車を貸してくれるディーコンは「本当にフェイクだよな？」なんて確認していて、その発言にホンドーが噛み付かなかったのが意外です。もちろんチーム20は全員リーダーの身の潔白を確信していてゾロゾロ集結しておりますが、もし自分が上層部ならまずチームメンバーの行動を監視してホンドーとの接触を待つんですよねぇ。なんで見張られてないんだ。

チームに内務調査が入るのは時間の問題ですが、ホンドーの無実を信じている上で、ニュースであんな動画が出てしまったらかなり不利な状況も理解しているヒックスは、自分が出来るだけ引き留めるからホンドーを急がせろとディーコンを手助けしてくれております。

ジムの情報屋であり、フェイク動画に詳しいという〈エリース〉のところへ話を聞きに行くホンドーとジム。

あの動画は“ディープフェイク”と呼ばれるもので、AIはまばたきを習得していないから目を見れば判別できると教えてもらいます。確かに1コマずつスローにして見てみると明らかに不自然で、動画の証拠能力を失わせることは出来そうです。

ホンドーの携帯を調べたエリースは、同じWi-Fiを使えば簡単に忍ばせられるスパイウェアが仕込まれていて写真や動画データがよそに流れている、つまりそこからモデリングデータを得て動画を作成したのだとあっという間に見抜いてくれました。流出先も数時間かければ調べられるそうです。

クリスは飼い犬の躾係をエサに、発見されたパトカーの全データをゲットしてきており、既に調査済みのデータではあるものの、違う視点で調べ直そうとルカ達とタンに提案。

パトカーは通常ルートの走行のみでしたが、パトカーが自動で読み取ったナンバープレートの中には同じナンバーが50回ほど記録されており、尾行して行動パターンを見ていたことがわかります。

車の持ち主はアパートを5軒所有している〈パシャ・クルパ〉という男で、東欧の犯罪組織と関係があるようです。

LAにあるクルパの事業所として登録されていたトレーラーに踏み込んでみると、簡易オフィスに似合わないレベルのパソコンがログイン状態のままになっており、ホンドーに変える編集前の別人が映った元映像もそこに入っていました。これでフェイク動画の証明は完璧です。

そして、カットされた部分も残っていて銃殺はフェイクでまだ2人も生きている可能性が高まります。

エリースから聞いたハッカーの所在地であるホテルに到着したホンドーとジム。

そこで見つけたのはメキシコで因縁の関係となったアーサー・ノヴァク。色々と邪魔された挙句に息子を殺され自分も投獄されるハメになった男からしてみれば、ここまでホンドーをターゲットにして恨みを晴らそうとする動機も納得です。まーーた金で解決してシャバに出てきたんか。

ノヴァクが呼んでいた警察が到着してホンドーはそのまま取り押さえられて連行されてしまいますが、「動画なんて序の口だ」という不穏な言葉が気になります。

結局本部長と話したホンドーは、チームが先に見つけていた動画がオリジナルだと認められたことで無罪放免となり正式に活動できることに。ランバードとバーチの救出作戦の前に、ホンドーはチームの皆にメキシコで起こった騒動とノヴァク親子の話を説明しました。

チームからは、パシャ・クルパがノヴァクの手下で、フェイク動画を作った張本人でもあると情報共有され、まずはクルパを探し出すところからです。

一度は逃げたホンドーは内勤を言い渡され、本部から出ることを禁じられてしまいました。そりゃそうだ。そんなホンドーに電話をかけて煽り倒すノヴァク。ねちっこい男です。

動画に映り込んでいた看板から電子力発電所跡地が判明し、現場へ向かったディーコン率いるチーム20。

ノヴァクはホンドーの愛する者を奪うと宣言しておりニシェルを保護下には置きましたが、『家族』であるチームのメンバーも標的でした。

原子力発電所に向かったディーコン達は罠にハメられ、ルカが防弾ベストに被弾。SWATと言えど、周到に張られた罠の中では自身を守るのに手一杯で敵には逃げられてしまいます。

自分への報復のせいで罪もない2人の警官が拉致されたり、チームに対する襲撃をされたりで憤りが止まらないホンドー。

怒りのあまり無鉄砲に出て行こうとするホンドーを止めるのが同じベテラン勢のディーコンやルカではなく、かつて自分も同じような状況に立たされた時ホンドーから嗜められた経験のあるチームきっての弟分なストリートというのが良いではないですか。

ヒックスの根回しのおかげでノヴァクへのアメリカ国内での逮捕状も出たことを利用して、出国させる代わりに捕らえている警官2人を返すよう要求するホンドー。

エサに食い付いたノヴァクは、ホンドーに丸腰で必ず1人で来るよう指示し、警官達を危険に晒さないよう実際に武器や追跡装置なしで敵前に。慎重なノヴァクは姿を見せず、クルパの車で更に移動させられることに。自家用機のある飛行場へ連れて来られると「見ての通り自力で国を出られるから取引は不要だ」と卑怯なひと言で部下に指示を出すノヴァク。

銃を突きつけられ動けないホンドーに「まずはお前が苦しむ姿を見たい」と連れて来た警官2人に銃を向け、後がない状況です。

しかしこの飛行場はクルパが麻薬の輸出に使っていたこともあり、ホンドーを殺して高飛びするならここだと踏んで、既にチームは待機済み。クリスの狙撃を合図に装甲車も出てきてドンパチ合戦が始まります。

警官2人を早急に保護すると、仲間を見捨てて1人で逃げようと自家用機に乗り込むノヴァクを追って今にも飛び立ちそうな機体にしがみつくホンドー(笑)ミッションインポッシブルじみてきました。

並走した装甲車から機体を狙うジムの弾がエンジンに命中しノヴァクを引き摺り出して今度こそ逮捕。ドヤ顔の捨て台詞でしっかりカッコ付けることも忘れないのがホンドーです。

始まり方からとんでもない話だったので解決までもっと長引くかと思いましたが、意外と1話で完結に至れて何より。そしてシーズンを追うごとに深まるヒックスへの信頼度よ。ホンドーももうちょっと信じてやれ(笑)

全てのカタが付き、チーム全員がビールでも飲もうと待っていて、その流れから広報用のチーム写真で締め括られるラストは最終回かと思うほどでした。

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