何かとサバイバル。

洋画と海外ドラマ B級グルメがすき。

海外ドラマ≫≫The Lost Flowers Of Alice Hart 赤の大地と失われた花 シーズン1 1話ネタバレ感想

赤の大地と失われた花:ティザー予告

『第1話 ブラック・ファイア・オーキッド』“Part 1: Black Fire Orchid”

あらすじ

アリス・ハートは9歳の時、家が火事になり、なんとか命をとりとめる。そして疎遠になっていた祖母ジューンに引き取られ、ソーンフィールドと呼ばれるへんぴな農園で暮らすことになるが、そこは多くの花と秘密で閉ざされた場所だった。

ネタバレ感想

30か国で版権を取得したホリー・リングランドのデビュー作がドラマ化です。

予告編を見た限り、なかなか力が入っていそうな映像でしたが、同時期に配信開始されたクルーエル・サマーのS2が早く見たくてこちらは後回しにしていました。

 

花言葉は『所有欲』

人里離れた自然の中で暮らしている少女〈アリス・ハート〉

妊娠中の母親と父親の関係は良好で、一見仲睦まじい家族に見えますが父親は一緒に暮らしているのかいないのか、定期的に通ってきている様子で母子だけが世間から隔絶されているような雰囲気です。

アリスの希望で町へ行くことになるも、母〈アグネス〉は寝込んでしまいアリスは1人で歩いて町の図書館へ。

裸足で佇む少女は自然の中には溶け込めても町では浮いた存在です。

声を掛けた司書の〈サリー・モーガンは、腕や足にある無数のアザに気付いてアリスを優しく引き止めながら応援を呼びますが、それを聞いてしまったアリスはその場から逃げ帰ります。

父親の〈クレム〉は町でも知られた存在らしく、アリスが彼の子だということも周知の事実なようです。

家に帰り着くとひと足先に父親が帰っており、アリスに関する連絡を受けていたところ。タイミング悪く帰ってしまったアリスは青ざめるも逃げ遅れてそのまま父親に捕まり酷く暴力を受けて作ってもらった貸出カードも破り捨てられてしまいました。

その夜クレムは家の前の畑を盛大に燃やしており、勝手な行動で彼の機嫌を損ねたアリスへの制裁の意味が込められているのでしょうか?

 

翌日には町から警察〈ジョン〉が訪ねてきて、妻のサリーから手足のアザについての聞いた、と。

母親もまたDVを受けて抑圧されていてひた隠しにするしか選択肢はない様子で、クレムを筆頭に家族全員で虐待の事実を隠しています。

警察が持ってきてくれた借り忘れた本の中の一冊、『不死鳥の復活』について書かれた本を読み、眠っている父親に灯油をかけて火を付けるアリス。字は読めるのか……いや、それどころではないか。

幸いにも(?)これはアリスの妄想の中の話で実際にやってしまったわけではないのですが、いかにアリスが父親に生まれ変わって欲しいという願望を抱えているかがよく分かるシーンです。

てっきり母親も自宅から出さずに自力で出産させられる系かと思えば、産科には通っているらしく、クレムが検診に連れて行く間アリスは留守番に。

アリスはこの隙に納屋に忍び込んで燃焼材料を持ち出そうとしてうっかりランタンを倒してしまい納屋に火が付きます。

ちょうど両親が帰ってきてしまい、一目散に自室に駆け込みベッドの中で布団を被るアリス。

傍には、納屋から持ち出した毒性の液体が入ったボトルが。

自宅はひどい火災になり、身重のアグネスとアリスは揃って病院に運ばれて一命を取り留めていたはずが、アグネスは手術中に亡くなってしまいました。子供部屋で倒れていたというクレムは既に手遅れだったようです。

ちなみにアグネスは助からなかったものの、早産になった胎児はなんとか取り上げられて、シドニーの新生児治療室へ送られたそう。

 

自分達が余計な口出しをしたからこの惨劇が起こったのかと自身を責めるサリーとジョン。彼ら夫婦の娘〈ジェマ〉も幼くして亡くなったようで、アリスに重ねて見てしまうところがあるのか余計に辛そうです。

 

長年音信不通で疎遠になっていた様子のクレムの母〈ジューン〉が焼け跡に来ており、「息子と彼の家族に会わせて」とひと言。

意識の戻らない孫と対面して、ひと声かけはするものの、クレムの検視にかなりの時間がかかると聞くと「埋葬の準備ができたら連絡して」と言い残してそのままあっさり帰ってしまいました。

しかし、冷徹な印象すらある表に見せる顔と違って、自宅に帰り着くと泣き崩れるジューン。彼女と同居しているらしき女性とその娘は何者なのか。

ここでは花言葉だけで意思疎通ができるほどで、女性が持っている花を見て瞬間的に「誰が死んだの?」といったやり取りが。

クレムの母親と言っておりましたが、どうやら元々はアグネスとも密な関係にあった様子。

 

意識不明のアリス付き添うサリーが物語を読み聞かせていたところ昏睡状態から目覚め、その2ヶ月後。大きな後遺症もなさそうなのが救いです。

サリーは自分が引き取る気まんまんで未だ入院中のアリスの世話を甲斐甲斐しく見ております。

しかし葬儀で来ていたジューンが、母親の幻覚に誘われた末に道端で泣き崩れているアリスを見つけ、グッと距離を縮めた上に孫を引き取ると言います。

食が細くてサリーが持ってきていた手作りお菓子に手を付けようとしなかったアリスがドーナツを頬張っている姿もなんだか辛いものが。

唯一の親族が引き取ると言えば他人が口を挟めるはずもなく、サリーも一時は食い下がるも、大人の顔色を見て暮らしてきたであろう少女を困らせないよう安心させてやろうと、言外にキチンと面倒見ろよという忠告をジューンに喰らわして、アリスをソーンフィールドの農園へ送り出してやりました。

サリーが本物の良い人過ぎて不憫でなりません。

 

広大な敷地の農園の中にある屋敷に足を踏み入れたアリスは、同居になる〈ツイッグ〉に世話を焼かれてまともな生活は保証されそう。

そういえば、クレムが納屋で掘っていた木彫りの像はジューンを模っていた……?なーーんだか想像以上に複雑な関係で根深いアレコレがありそうです。

 

アリスが旅立ってほどなくしてサリーに弁護士から連絡が入り、アグネスが4ヶ月前に遺言を変えていたことを聞かされます。ジューンが保護者として不適格だった場合に備えてサリーを後見人にする、と。アグネスとサリーの関係はただの知り合いなのに何故だと不思議がるジョン。ここにもまた隠された真実があるのでしょう。夫が寝入ったのを確認して、屋根裏に隠していた木彫りの本を読む少女?の像を大切そうに抱えるサリー。

 

深層心理に触れがちというか暗喩が多様される感じの重たい系ドラマで謎めいた部分が多いのですが、全7話でここからどう展開してどういう結末を迎えるのでしょうか。

赤の大地と失われた花 [ ホリー・リングランド ]

Amazonプライム・ビデオでも視聴できます。

月額500円でプライム会員になれば、会員特典対象の映画やドラマ、アニメ、Prime Original 作品が見放題。30日間のトライアル期間でお試しも可能。

赤の大地と失われた花

▼次回、エピソード2

axxi.hatenablog.com

プライバシーポリシー