『第６話 ホイール･オブ･ファイア』“Part 6: Wheel of Fire”
あらすじ
重苦しい空気の漂うソーンフィールドから離れ、ツイッグは自身のルーツとなる文化に触れ、抱えてきた悲しみと向き合う。ジューンが真実を語りはじめた一方で、アリスは魂の片割れと思っていたディランが別の顔を見せ始めたことに苦しむ。
ネタバレ感想
花言葉は『私の運命の色』
アグネス・ブラフに到着したツイッグは、人探しの貼り紙を貼っているのを見て声をかけて来た〈メアリー〉と食事することに。
出自について聞かれ、施設育ちで分からないけれど2人の子供がいて彼らの父親は教養がある先住民だったと話します。
その次の白人夫がロクでもない男で、ある日大喧嘩をした夜にツイッグが工場に働きに出ると、いつも子供を放置して飲み歩いていると通報されてすぐに福祉省の人間がやって来て子ども達を連れて行かれたのだそう。
ディランは早くもモラハラな本性を垣間見せるようになってきました。ほれ見たことか！
パーティー嫌いのディランに合わせて誘いを断り続けていたアリスに対し、ノリの良いルルが久しぶりに飲もうと頼み込み、アリスもこれに乗って隣に居たディランも誘っています。
パーティー前に派手なドレスを着込んで待っていたアリスに対し、不機嫌な沈黙からの「尻軽みたいな格好だな」ときました。ほーーれ見たことか！そんな男はやめておけ。
翌日、アリスを罵りパーティーに行かせなかった埋め合わせにネックレスを贈るディラン。まさにDV男のやり口ではないですか。
偶然にもクレーター・ツアーのパンフレットを目にして国立公園に来ていたツイッグを先に見つけて隠れるアリス。
人探しの貼り紙をしてその場を出てしまうツイッグはアリスとニアミスになりますが、車の故障で立ち往生していたメアリーと再会し、キャンプに行きたいメアリーと家族達を車で乗せていくことに。
出会ったばかりのツイッグの悲しみに心から寄り添い共感してくれる家族達とキャンプをして夜を明かしました。
翌朝、宿に帰りスマホを充電して、仕事も恋人も見つけて幸せだからこちらから電話するまで連絡を取ろうとしてくれるなというアリスからの伝言に気が付いたツイッグ。
しかしその後すぐに、アリスは本格的に覚醒したディランから暴力を受けており、ツイッグが諦めずに探し続けてくれるかどこかで出会える奇跡が必要になってきています。
いよいよ病状悪そうなジューンは、かつて特別な想いを寄せていた女性〈ロビー〉宛の手紙の代筆をキャンディ・ブルーに頼みます。
ロビーはなんとロバー・バロンの妻で、親友を超えた間柄の女性の夫との間にクレムが生まれたとはえらくゴチャゴチャしてるな。ここらへんはジューンが真実を誤魔化している感じもありますが。
キャンディが教えられた住所に行くも、ロビーが既に亡くなっていたことが発覚して、コンタクトを取るのが遅過ぎたのだと落ち込むジューンは促されるままにキャンディ・ブルーに過去を話し始めました。
いつものようにロビーと川で平和な時を過ごしていた若かりし頃のジューンは、ある日3人組が近付いてくるのに気が付きロビーを先に逃がし自分も後を追ったけれど捕まってしまい、殴られて気絶したままレイプされてしまったそう。
恐怖のあまり、意識が戻ってもジッとし続けて通報すらできなかったジューンは大きなトラウマを抱え、その後ロビーを遠ざけてしまった、と。
クレムはその時に出来た子で、その後やって来たツイッグにジューンは心から救われていたのです。そんな大事な存在を裏切るなよ……。
自分で暴力を振るっておいて涙を流しながら「ごめんよ、どうかしてた」とは、これいかに。やはり絵に描いたようなDV男です。殺される前に逃げるか、火を付けてやるしかありません。
なまじDV耐性があるだけに、まだ目の覚めないアリスはあんな事をされた上に「俺を怒らせないでくれ、2人のために」と宣うディランを受け入れております。まいったな。
ツイッグから話せるかと連絡が来てもただ「帰って」とだけ返信し、ちょうどキャンディ・ブルーが今にも死んでしまいそうなジューンに耐え切れず、ツイッグにすぐ帰って来て欲しいと懇願する電話をかけており、それに応えるようにツイッグはソーンフィールドへ。
ジューンも死にそうだけどアリスもアリスで殺されそうなんだよ〜〜助けてやってくれよ〜。……と思いましたが、そう言えば限界超えると派手に反撃できる子でした。
殴る蹴るからの思い切り首を絞められ「お前はヤバい女だよ、まったくヤバい奴だ、親を殺したもんな！」と罵られてタガが外れると、頭から血を流しながらもルームランプを振りかぶりディランをぶちのめすと急いで車に乗り込みその場から逃げ出します。ジューンの訓練がここで役に立つんですねぇ。ピップも連れて急いで自分の家に。
戸締りを済ませると背後に母親の姿が。えぇ、そんなハッキリくっきり？？
しかもアグネスはアリスを落ち着かせる言葉を囁いたかと思いきや、「ドアを開けて彼に謝ればいいわ、刺激しないで」と言います。娘の事を愛してはいても、警察の前でアザが見えないようアリスに長袖を着せた母親の本質がここに現れます。
外には我を忘れて扉を叩き暴言で責め立てるディラン。内には戦わず逃げず、暴力男を受け入れろと言う母親の幻覚。八方塞がりです。
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▼次回、エピソード7
