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海外ドラマ≫≫The Lost Flowers Of Alice Hart 赤の大地と失われた花 シーズン1 3話ネタバレ感想

赤の大地と失われた花:ティザー予告

『第3話 ランタン・ブッシュ』“Part 3: Lantern Bush”

あらすじ

ようやく声を取り戻したアリスは、ジューンに家族の真実を話すよう要求する。しかしジューンはアリスをだまし続け、苦痛と恥辱に満ちた過去を隠し通そうとする。

ネタバレ感想

花言葉は『希望は目を曇らせる』

 

母親はここには居なかったと言っていたはずなのに、父から母に宛てて贈られた本を見つけたアリスは、『ウソつき!』と書かれたジューン宛の置き手紙を遺して姿を消してしまいます。

しかし、あの納屋で遺品のボックスを発見したところでジューンやツイッグにも見つかりました。

アリス役の子役は火事で声を出せないという設定の中、表情や目での演技が素晴らしい。

 

警官らしいというかなんというか、取調べの要領でサリーから話を聞いていくジョン。

クレムと関係を持つも妻帯者だと知り別れ、その直後にジョンと交際を始めたこと、その時点では期間が重なっていてジェマが彼の子だとは知らなかったことを正直に話すサリー。

娘がクレムの子だと気がついたのはジェマが病気になり臓器移植の話が出た時、夫婦ともに適合せず医者に呼ばれて父親について聞かれた時だそう。

手紙を書いて、ジェマの髪の毛と本を読んでいる写真を同封するも返事はなく腹が立ってクレムの家へ押しかけ検査を頼んだけれど断られていたのです。その日にアリスを初めて見たサリーは、アリスがジェマにそっくりなことに気が付きます。

話を聞いていたアグネスも説得を試みてくれたものの、そのせいで暴力を受けるハメに。彫刻はジェマの死後にクレムが送ってきたとか。

全てを聞いても、ジョンには受け入れられない事実だったようです。

夫婦関係修復に走るよりも早々にジョンのことは諦め、アリスの養育権奪取に動き始めるサリーの執着はやや異常なレベル。

 

アリスの凄まじい反発を受けて、隠していたアグネスの私物は元に戻されることに。

農園宛にもサリーが養育権の申立てをしたというメールが届いており、裁判所命令で調査が入るのは時間の問題です。

ジューンの顔は痣だらけで、アリスは話せないままだとバレるわけにもいかず、農園サイドはアリスが落ち着くまでの時間を稼ぐ必要が出てきました。

ジューンはまだ怒りが冷めやらぬはずのアリスに手紙を書いています。

アグネスが両親を交通事故で亡くして農園へ来たという経緯、アリスに与えられた“鐘の部屋”に住んでいた過去、クレムに出会い愛し合ったこと、ジューン自身も2人の大事な家族を失って辛いという事実が率直に綴られていました。

キャンディ・ブルーはこの手紙を読んだり、アリスが見つけた本の中にクレムが書き記したメッセージをジッと眺めていたり、クレムに人一倍の想いがある様子。

思い切って父親と同じ傷について筆談で聞いてみたアリスに、「子どもの頃の悪ふざけよ」とはぐらかしますが、「私のパパのパパは誰?」との問いには「泥棒男爵“ロバー・バロン”っていう人で、ジューンが川で泳いでた時出会ったの」と教えてくれます。毎月2人は同じ日に会っていたのですが、ある日彼が来なくて同じ頃に金持ちから盗み貧乏人に与えていた泥棒がちょうど捕まったという話も。ロビン・フッド、義賊の父親とは更に浮世離れ感が増しました。

勝手にこの話をアリスにしていたキャンディはジューンから無言の圧力を受けております。こえぇよ。ジューンにはまだまだ隠し事が多そうで、キャンディは何かとやらかしがちです。

 

ソーンフィールドに赤ん坊を連れた新しい“花”が駆け込んできました。

誰もが傷付いた女性を守るため全力で動く姿は美しくもあり、しかし幼い少女の養育環境としては果たして適切なのかと感じてしまいます。アリス自身が虐待の被害者だったから余計にそのトラウマを蒸し返されたり、極端な男性不信に陥るのではないでしょうか。

アリス宛に送った人魚の物語の絵本はそのまま返送されてしまい、強行手段で直接会いに行くことにしたサリー。どっちもどっちな感じで、アリスが幸せになれる環境は見つかるのかと心配です。

 

ツイッグと話している最中に、まだ顔も見れていなかった弟の追悼ために植えられた木の話を聞いて、初めて弟も死んでしまったのだと気が付き涙を堪えることができなかったアリス。

その事もあってか、〈ディナ〉が連れて来た赤ん坊の〈ジョシー〉に対する思い入れが強くなったようです。

生きていて数十年後に再会、なんてパターンを予想していましたが、助かる見込みは薄いとされていたアリスの弟は本当に亡くなってしまったのでしょうか?

徐々にアリスの感情は大きく表現されるようになっていき、

 

行き当たりばったりな長距離ドライブの最中にサリーが立ち寄ったのは偶然にもオギーの母親が勤めるダイナーで、ソーンフィールド農園の場所を聞こうとすると心配そうな表情で「大丈夫?」と聞かれています。

何のことか分からないと言ったサリーの反応を見て、被害女性じゃないと分かると「一般の人は入れないわよ」と冷たくあしらわれてしまいます。

ジューンとは彼女の孫が入院していた病院で会って知り合いなのだと言い訳しても、「電話してから行ったら?」とのこと。ただ、アリスのことを知っている様子のオギーが懐っこい顔を見せています。

通学路で待ち伏せしたサリーは、アリスを送って来たキャンディ・ブルーを尾行。尾けられがちかよ。

農園の場所を見つけて、門を乗り越えようとしたところでジューンに見つかるサリー。

遠路はるばる来てもやはり、アリスには会わせられないと文字通りの門前払いされかけるも、あまりのしつこさにジューンも門を開けて招き入れざるを得なかったようです。

ジューンはこの農園が女性達の避難所も兼ねている事を教え、サリーが警察や弁護士を使えばここに居る女性達全員が危険になるのだと警告します。

それでもサリーは、「アグネスは私を信頼して遺言に名前を書いた。あなたの活動は立派だけど傷ついた女性達の避難所があの子にとってふさわしい場所だと?アリスの望みを聞くべきね」と譲りません。

2人揃って学校帰りのアリスを迎えに行くと、突然現れたサリーに動揺したアリスは今にも泣きそうになりながら静かにジューンの方へ。

明らかに拒絶されてしまったサリーは自分が幻想を追いかけ続けてきたことを目の当たりにして我にかえり、今度はジョンを失うまいと号泣しながら連絡を入れています。

 

アリスの誕生日の日、父親が必要だという理由でディナはジョシーを連れて家に帰ってしまい、怒りの感情が爆発したアリスに声が戻りました。

同じ頃、ジューンの元にアリスの主治医から連絡があり、アリスの弟の手術が成功してバイタルが安定した、と。

良い友人のオギーがいてくれたおかげでアリスはようやく言葉を発し、その後の誕生日パーティーでも初めて口を聞いたアリスに花たちは大喜び。ここだけ切り取るといかにも幸せそうな環境ではあります。

声を取り戻したアリスはジューンに両親の事をいくつか訊ねます。

クレムは農園を継ぐ気だったけれど、農園は女性に継がせたいというジューンの意志を聞いて反発し、アグネスと出て行ったのだとか。アリスが暴力を受けていたことも知らなかったし、出て行ったきりで探せなかったと説明したジューンにツイッグは厳しい視線を投げかけました。ここまで嘘が多いと今度こそバレた時に信頼関係が崩壊するだろうに。一体ジューンはそこまでしてなにを隠そうとしているのか。

そして、キャンディ・ブルーとクレムの関係がなんだか不穏な気配。

 

ジューンが見るのは少年時代のクレムの姿ばかりで、幼少期から何かしらの問題を抱えていた雰囲気があります。

助かった赤ん坊も男の子という事でクレムと重ねてしまいがちなのか、ジューンはアリスに黙って弟を引き取らなさそうな嫌な予感が。

ラストには意を決したようにジョンに連絡を入れており、彼ら夫婦に引き取ってもらおうとしているのでは……?

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赤の大地と失われた花

▼次回、エピソード4

axxi.hatenablog.com

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