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海外ドラマ≫≫ROME ローマ〈前編〉2話ネタバレ感想

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第2話『ルビコン渡河』”HOW TITUS PULLO BROUGHT DOWN THE REPUBLIC”

あらすじ

カエサルアントニウス護民官に当選させ、ローマへ派遣する。その供としてヴォレヌスとプッロもローマに到着するが、8年ぶりに帰宅したヴォレヌスは赤ん坊を抱く妻ニオベの姿を目にする。プッロは歓楽街でケンカ騒ぎを起こし、賭博でいかさまをしたポンペイウスの手下を殺してしまう。カエサルポンペイウスに和解案を提示するが、交渉は決裂。ついにカエサルはローマへの進軍を決め、国境の川ルビコンを越える。

ネタバレ感想

逃亡兵が出たりとカエサル陣営にも亀裂が生まれつつあります。そんな中、カエサルは「品位と慎重さが必要」と言われる護民官アントニウスをゴリ押し推薦するようです。

側近の男が、高潔な役職への人選にアントニウスは…と意見していた通り、オクタヴィウスを救い護衛しながら親元へ帰すヴォレヌスの軍の道中に行軍を待たせ女性を襲ったりとマイペースにやりたい放題なアントニウス。まあまあゲスい破天荒なキャラ付けです。

命の恩人である二人を「特別な友」として自宅に招いたオクタヴィウス。母アティアは事情を詳しく聞くこともせず、少しの金ですぐに追い返そうとしますが、オクタヴィウスは『共に食事を』と提案します。兵士のプッロやヴォレヌスは平民で、貴族としてのプライドが有り余るほどのアティアには若干受け入れ難そうです。

平民の出でありながら共和制は保たれるべきだと考えるヴォレヌスに対し、意外にもオクタヴィウスが『民衆は苦しみ奴隷はこき使われ貴族が土地を独占し、路上では人々が飢えている 貴族達は伯父上カエサルがローマへ攻め込んでくると考えている』と自身の意見を述べます。自身も奴隷をこき使い、気に入らなければ殴ったり、自分を気に掛けてくれた奴隷に『許可なく触るな!』と荒ぶったりとこき使っている側なのにいっちょまえです。

 

約8年ぶりに妻の元へ帰るヴォレヌスは緊張が隠しきれておりません。いざ見かけた妻〈ニオベ〉はなんと赤ん坊を抱いており思わず大勢の人々の前で売女と罵ってしまったヴォレヌス。実際には赤ん坊は14になる娘の息子〈ルキウス〉で、つまりヴォレヌスの孫息子ということです。8年も会わなきゃ当然でしょうが娘にとってはほぼ見知らぬおじさんでしかなく、他人行儀な様が切ないですね。そして、ヴォレヌスは軍に居る時と家族の前ではかなり印象が変わります。規律を重んじ、正義の元に勇ましく指揮を執る男が家に帰ればモラハラ気味の厄介者にすら見えるのです。

 

護民官となったアントニウスは、元老院との交渉役となり、反勢力の貴族達をあっさり言いくるめていく食えない男です。結果、交渉は決裂してしまうのですが。プレイボーイで下品なのですが、反面自由で自信に満ち溢れている姿は魅力的でもあります。

 

ヴォレヌスと別れたプッロは紹介された売春宿に赴き、その後ポンペイウスのシマで賭けサイコロを繰り返します。女にギャンブル、と本能のままに生きる男です。

有り金をスるも、イカサマを見抜き有無を言わせず喉元をナイフで貫き賭場は一転乱闘場と化します。アウェーな地で暴れ回りながらもなんとかその場を脱出したプッロ。ボロボロの状態で頼る場所もなくヴォレヌスの家へと駆け込みました。その後ヴォレヌスの呼んだ医者が来るのですが、麻酔なんてないだろうこの時代に頭蓋骨の外科手術を行うというのは見ているだけで卒倒しそうになります。医者ですら痛そうな顔をしているのが何とも言えませんが、痛みの有無はとにかく既にこの時代にこんな技法が確立されておりそれに適した器具があったという事に驚きです。

 

カエサルに孤立を悟らせ戦意を削ぐ作戦に必死になるポンペイウス

ちょっと話が小難しく理解出来ているのか自信がありませんが、カエサル側につきたい男は元老院でのポンペイウスの最終勧告に賛同しない姿勢を示したいものの、もしポンペイウスに賛同せず最終勧告案が議決しなかった際には、この男や男の支持者を取り残し置き去りにしてポンペイウス全軍でスペインへと出航するぞと脅されていたのですね。だから元老院ではポンペイウスの案に仕方なく賛同しますがそれにより多数決で可決されそうになればアントニウスに『拒否権を行使しろ』と叫びました。

元老院は乱闘になり、アントニウスの発言を聞ける状態ではなく正式な閉会もせずに解散となったので後日改めてやり直す事になります。

アントニウスに拒否権を行使されてしまうのは不都合に見えるポンペイウスですが、アントニウスの拒否権は絶対に認められねばならぬと話しています。拒否権が認められない、つまりカエサルを反逆者と見なすことになればアントニウスは兵を挙げ内戦待った無しの状況がやってくるからです。うーーん、ややこしい。

アントニウスの方はポンペイウスが必ず妨害してくるであろうと読み、全兵を招集させました。

ポンペイウス陣営ではアントニウスには絶対に手を出すなと命が下されました。が、しかし。アントニウスに招集されていた全兵の中にプッロの姿を見たポンペイウスの賭場に居た男が、恨みを晴らすべく突然襲い掛かります。

すぐさまプッロは男を返り討ちにし、首を掻っ捌くと一瞬にして緊迫の空気に。次の瞬間には大乱闘が巻き起こってしまいました。

よもやこうなってしまえばカエサルのローマ進軍は決定的なものに。カエサルの元にこの事態が伝達されると共に元老院では「ユリウス・カエサルをローマの敵とみなす」との決定も下されました。

実際の話はさておき『広場で護民官を殺そうとするなんて』と憤るカエサル

血にまみれながら逃げてきたアントニウスが顔を洗おうとするのを制止し、いかに理不尽で冒涜的な襲われ方をしたか見せ下がりつつある兵士たちの士気を鼓舞する事に成功します。

そして最初に反撃し護民官を守ったと認められたプッロには報酬が与えられました。微妙なすれ違いの重なりが面白い展開です。

最後の最後でタイトル通りルビコン川を渡ったカエサル軍。広場で襲われた際に気を失っていたヴォレヌスも馬車の中で不本意ながらこのローマ侵攻への進軍に参加するハメに。

 

当たり前のように街中で奴隷が売買されている様子だったり、奴隷を戦わせてそれを見物する貴族の娯楽があったり、とこれが当時の日常として現実に起こっていた事なのだと考えると改めて閉口してしまいます。

ラストシーンでニオベが娘の子だと言っていた赤ん坊のルキウスに授乳をしているではありませんか…!これは…。

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