海外ドラマ≫≫the good wife グッド・ワイフシーズン1　4話ネタバレ感想

第4話『疑惑の陪審員』“Fixed”

あらすじ

大手の製薬会社を訴えた訴訟の行方が、集団訴訟の鍵を握る。しかし、陪審員が買収された可能性が浮上。一方、アリシアはピーターの弁護士から、夫の控訴審での証言を頼まれ、苦悩する。

ネタバレ感想

アイアンマンと呼ばれるアスリートが処方された薬により下半身麻痺となり製薬会社を訴える裁判の弁護人として〈ダイアン〉が奮闘しております。

裁判所で自分達の大量の資料の中から1枚の紙切れが落ちているのを見つけたアリシアは陪審員買収の疑いを持ち、上に相談しながらカリンダとタッグを組み裏付け調査を行うことに。

紙切れはとあるレストランの物で、そこで聞き込み調査をしようとしますが奥の個室から被告側の弁護士の姿を発見し疑惑は確信へと変わっていきます。

アリシアは、仕事と並行して控訴審に向けてピーターの顧問弁護士と話し合いの場を持ち〈コスコ〉という名義からの文書を証拠として使いたいから家を探してくれと頼まれましたが勿論乗り気にはなれません。

夫が汚職を晴らすには『虚偽の供述をしたのは違法行為を隠す為ではなく妻に浮気を隠したかった』という線で立証せねばならないらしく、これに浮気の被害者であるアリシア本人が協力しないといけないというジレンマがヒシヒシと伝わってきます。

アリシアも同じ弁護士なので複雑なのでしょうが、この顧問弁護士がピーターのために必死で奔走しており、自宅にたくさんの『贈り物』まで送りつけてくるのです。とんでもなくデカイ肉やらフルーツやらゲームやら…子供達を物で釣ろうとした事に激怒し、これらをまとめてゴミ袋に入れ突き返すアリシアも半端ない。肉は勿体無かったなぁ。

結果として、疑惑の日付にピーターが家族と居たという証拠のビデオテープが出てくるのですが、そこに映っていたアリシアへのバースデープレゼントにピーターが贈ったブレスレットのレシートが必要だと言われます。「何故そんな物が必要なのか」と問うアリシアですが、守秘義務で全ては答えられないと黙られ、つまり『夫がコスコから貰った賄賂の中から自分へのプレゼントを見繕った』という疑惑を潰すためだと瞬時に理解したアリシア。もしそうならアリシアにとって更に最悪な気分にさせるものですが、販売店で調べて貰うとフロリックの名義では買われていない、と。それが誰か聞いても個人情報保護の観点から教えて貰えず…しかしアリシアが『コスコ』の名を出すと、いやもう絶対そうやんクロやん、という反応でした。

最終的に、夫と顧問弁護士と三者面談の中でアリシアは「証言して欲しい」と頼まれます。まさにどのツラ下げて、という感じですし、アリシアにとって公の場で傷をほじくり返されるだけの苦行でしかありません。

汚職は違うのだとしても浮気に関してはゴリゴリのクロな分、ピーターがアリシアに優しげな対応を取ったり何を言っても、『でもこいつコールガール買ってたんだよなぁ…』と頭を過ってしまいます。そもそもアリシアは夫に対してかなり冷めているようですし、子供二人どうにか養っていくくらいの仕事はしているように見えるのですが何故離婚はしないのでしょうか。

さて、陪審員が一人でも反対すれば望んだ評決は得られないと慎重に裁判長へ疑惑を報告するダイアンですが、被告側のやり手弁護士は「どうぞどうぞ」と二つ返事で名指しされた陪審員の忌避を勧めます。ここに来て自分達の駒ともいえるシロだった陪審員をみすみす逃してしまうという結果に。

相手方が混乱さそうと入れ込んだメモにまんまとハメられたと憤るダイアンは、さらにカリンダが陪審員を尾行した事でも呼び出されてしまいます。

弁護士事務所の調査員って実際にこういった嘘も方便的な方法で仕事する事もあるのでしょうか。探偵という興信所に近い感じですよね。

裁判自体はそれ以降決定的な何かがあるわけでもなく勝訴に終わり、アリシアとカリンダは買収なんて杞憂だったと笑いましたが、カリンダが目撃した買収疑惑現場に現れた車と同じ特徴のSUVに車椅子を乗せる依頼人の妻の姿が…。

「夫だけでなく全ての被害者のために頑張れる」と涙ながらに語っていたあの奥さんです。

蓋を開けてみればまさかの依頼人サイドが陪審員の買収をしていたという結果でした。

勝訴を勝ち取ったもののこの複雑な状況に暗い顔のアリシアは、すぐに報告をとダイアンへ進言しますが、「陪審員買収に関しては一度裁判長へ報告して棄却されてる」とそれが正しいかどうかは関係なく「私たちは法に従う」と言われてしまいます。

『法の抜け穴』という言葉が存在する事が全てなのかもしれませんが、法とは一体何なのか…アリシアのように正義を求めるほどに少し考えてしまいますね。

グッド・ワイフ彼女の評決シーズン1＜トク選BOX＞ [ ジュリアナ・マルグリーズ ]