海外ドラマ≫≫Vikings ヴァイキング〜海の覇者たち〜シーズン4　3話ネタバレ感想

エピソード3『憐れみ』”Mercy”

あらすじ

ラグナルはフロキに対し、裏切りの代償は高くついたと告げる。だがフロキを拘束したままでいると、ラグナルのもとにある謎めいた訪問者が現れ、憐れみの心を持つよう諭す。フランク王国の宮殿では、陰謀の歯車が回り始めていた。ロロがオド伯と手を組むという思いも寄らぬ行動に活路を見出したのだ。しかしそこまでしても、ロロは新妻から蔑まれてしまう。ビヨルンは大自然の中で獰猛な敵との戦いを余儀なくされる。エルレンドゥールとカルフが送り込んできた脅威から、無事に生き延びることができるのか。

ネタバレ感想

ラゲルサと身体を重ねるカルフは彼女との子供を願います。

ラグナルの身内を根絶やしにしてやろうという復讐のためにわざわざやって来たエルレンドゥールは、どこからかビヨルンが山奥の小屋で一人で生活をしている事を聞きつけ「奴を殺す絶好の機会だ」とカルフに話し、カルフはこれに大男の刺客ベルセルクを派遣しました。

ヘルガは洞窟で罰を受けるフロキの頭上の水滴を甲斐甲斐しく受け止め続けます。疲労が大きく休んだ途端、また繰り返される水滴責めにすぐさまヘルガを呼ぶフロキがもう情け無いやら何やら。自分に甘く優しさの塊ヘルガに頼ってばかりですが、「本当にすまない」と謝る程にはズタボロなのでいっそ早くトドメを…と思ってしまいます。

ここへ現れたのはラグナル。フロキに娘の死を報告できなかったヘルガに「知る必要がある」と一言残し去っていきます。そしてついにヘルガは自分達の娘が熱病で死んでしまった事を告げるのでした…。

ギスラ皇女に全く受け入れてもらえないロロは、状況を打破しようとフランク王国の言葉を学ぼうと巨体を小さな机に収めて努力を見せます。手がデカイ(笑)

しかし言語の通じない相手との語学学習はかなり難しく、なおかつ元々粗野で忍耐力のないロロはすぐに耐え切れなくなり癇癪を起こし先生を投げ飛ばして部屋を出て行ってしまいました。

刺客を送られたなんてつゆ知らずのビヨルンは、冬山で一日生き抜くのにも必死です。仕掛けた罠にかかった獲物はクマに横取りされ、今度はビヨルン自身がガッツリ狙われています。美しいオーロラの下で酒を飲んだ翌日、戦闘準備万端で出かけたビヨルンはいつものクマを発見し雄叫びを上げて突っ込んで行くもズシャッと一手目をあっさり決められたので若干笑えます。しかしその後なりふり構わぬ猛攻でクマを殺し、大きく成長を遂げたのでした。

深夜何かの気配に突然目覚めたラグナル。時を同じくしてエグバート王も目を覚まします。ただならぬ違和感を覚えた二人は、辺りを見廻り、それぞれ死んだはずのアセルスタンの姿を目にするのでした。念願の再会に手を伸ばした二人ですがアセルスタンに触れることは叶わず…その姿は消えてしまいます。

翌日エグバート王はジュディスを訪ね、昨夜の出来事を伝え「アセルスタンは死んだ」と確信を告げました。

悲しみに耽る二人でしたが、そこにクウェンスリス女王と息子マグヌスを奪還したエセルウルフ達が帰ってきます。命を助け距離も縮まったエセルウルフとクウェンスリスは深夜逢引きし一線を越える関係に。

何かを決意したように斧を持ちフロキの繋がれた洞窟に向かったラグナルは、「十分苦しんだ」と縄を切ってやりました。

アセルスタンの幽霊に「憐れみの心を…」と繰り返すように訴えかけられたのが効いたようですね。

同時にラグナルは足を洗われていましたが、キリスト教における『洗足の儀』は大きな意味を持つ事は有名です。洗礼でもあり、足を洗うという本来奴隷がさせられるような行為を最後の晩餐にてキリスト自らが弟子に行った際、『主であり、師であるわたしがあなたがたの足を洗ったのだから、あなたがたも互いに足を洗い合わなければならない。』と命じ慈悲の心や愛する心を説いたと言われています。

ラグナルがフロキに下した汚れとも言える無慈悲な処罰を愛情を持って洗い流し、自分を殺したフロキにさえも憐れみの心を持ちなさいと諭しに来たのでしょう。

【ヴァイキング　海の覇者たち：シーズン4 Vol.1】 Vikings Season 4