海外ドラマ≫≫ウォーキング・デッドシーズン9　14話ネタバレ感想

第14話消せない傷痕（Scars）

あらすじ

ダリルがヘンリー、リディア、コニーを連れてアレクサンドリアに現れる。リディアがいることで襲われる恐れがあるが、ミショーンはダリルを信じて中に入れる。だが、仲間以外を受け入れたことでつらい過去を思い出す。RJがまだミショーンのお腹にいた頃、世界が崩壊する前に生き別れた親友のジョスリンが大勢の子供たちを連れてアレクサンドリアに保護された。再会を喜び、リックを捜すように勇気をくれた親友だったが…。

ネタバレ感想

ウォーキング・デッドにおいてはかなり珍しく合間に茶々を入れる事なく最後まで見てしまったエピソードでした。

ここに来てようやく、リックが離脱してから現在までの間にミショーンが何故ここまで頑なに外部との連携を拒否する姿勢となったのかが分かります。

回想シーンが小刻みに挟まれるので時系列が分かりづらくなった時にはミショーンの腹に注目です。

リックを探す日々が続く中、アレクサンドリアに怪我をした外部の人々が救助されやって来るのですが、そのうちの一人はなんとウォーカーが蔓延る前の世界でミショーンと親友だったジョスリンという女性でした。

彼女は大勢の子供達を育てていたようで、今では考えられないような決断ですがミショーンはアレクサンドリアに子供達を丸ごと引き取ります。

ジョスリンは話を聞き、リック探しの後押しもしてくれてミショーンを体良く追い出して乗っ取るのか、なんて考えていた矢先にアレクサンドリアの子供達が遊びに行ったお泊まり会で子供達もろとも姿が見えなくなってしまいました。

診療所は荒らされ備蓄倉庫はすっからかんとなりこりゃやられたなー、なんて呑気に見ていたら事態はかなりヤバめでジュディス達まで攫われダリルとミショーンが捜索に出ると武器を手に待ち構えていたジョスリンや子供達と鉢合わせに。

まず間髪入れずダリルに矢を放つだけで相当殺意に満ちていますし、それどころか二人を縛り上げ腰にバツ印の焼きごてを子供に押させるという何を考えたら殺しもせずにこんな拷問を加えさせるという思考に至るのかアルファよりもよっぽどサイコ集団なのです。

ダリルとミショーンの腰にあったミミズ腫れはこういう経緯でついたものだったのか…。

その後もなんとか縄を抜け出しジュディスを探すもまた鉢合わせになり、よく育成された子供達は人に対して武器を向けることも傷付ける事も傷つく事も恐れないサイコな強さであろう事か身重のミショーンの突き出た腹を掻っ捌くのです。

RJが元気に暮らしているのを見ているので死産にならなかった事が分かっていてもなおこれはかなりエゲツない。

ミショーンを見つけてからの連携が素早くかなり統率の取れた集団で、思想さえまともならかなりの戦力になっただろうにどうしてこうなった、としか言えません。

ジョスリンは力こそ正義タイプで、子供のうちから強さを徹底的に教え込み洗脳育成する事で生き延びてきたようで、多ければ多いほど良いであろう手駒を増やすためにも物資諸共アレクサンドリアの子供達を攫ってきた感じですかね。

かつての友人と再会してここまでやれるものなのか信じられない気持ちになりますが、薄ら笑いで焼印を付けさせるだけでなくでっけぇ木片でタコ殴りにしたりミショーンが妊婦だという事実も手伝ってとにかく極悪人に映ります。

ミショーンからは洗脳されただけの無垢な子供には手を上げたくない、助けたい、という思いを最後まで感じましたが、二手に別れ容赦なく胎児を狙ってくるクソガキとジュディス達を殺しに向かったクソガキ相手についには皆殺しにするしか選択の余地がなく、無念のままに日本刀シュバシュバで全滅させるのでした。身重で手負いの状態で子供相手とはいえミショーン強過ぎるだろ。

独裁者と化してしまったミショーンにはどうあがいても同情出来ないと思っておりましたが、この酷い成り行きを見せられるとさすがにこうなってしまうのも当然の流れかと思えます。

そしてダリルにだけは全幅の信頼を置いているのも、当時同じ経験をし共に危険を顧みずジュディス救出に手を貸してくれた相棒だったからなのかと思えば納得でした。

他のコミュニティの仲間を助けたいという思いから家出したジュディスをやっとの思いで見つけ出したミショーンは、この思い出したくもない過去をジュディスと共に振り返る事でトラウマを乗り越え、仲間を愛する者として彼らを守りに王国へと繰り出していきます。