海外ドラマ≫≫the good wife グッド・ワイフシーズン3　8話ネタバレ感想

第8話『死刑囚の助言』“Death Row Tip”

あらすじ

インディアナ州の死刑囚監房。少女2人を強姦、殺害し、死刑執行を間近に控えたリッキー・パッカーは、別件の殺人事件の情報をジャーナリストに漏らす。リッキーが示した公園を掘り起こすと、ギャングの遺体のほかに、行方不明の女性エイドリアン・アイバーの遺体が見つかる。彼女を殺した容疑者として彼女とケンカ別れをした恋人トム・ラベアが連行され、アリシアが弁護を引き受けることに……。

ネタバレ感想

14歳の少女二人を拉致監禁し、三日間に渡りレイプした上で喉を切り殺した容疑で死刑執行が迫っている死刑囚が、直前のインタビューで別の殺人事件についてジャーナリストに暴露した事がきっかけとなり警察は示された公園を掘り起こし話の通りギャングの死体と、更に女性の死体を発見します。

殺害された女性の殺人容疑で恋人だった〈トム・ラベア〉が連行される事に。

真相を知るはずの男が死刑囚という事で、「依頼人を救える人が36時間で死刑に」というダイアンのセリフが非常に分かりやすく緊急性を示しておりました。

トムを弁護するため、なんとか死刑囚と面会に漕ぎつけるため死刑執行の延期を申し立てようと動くロックハート・ガードナー事務所。

アリシアはこの死刑囚の罪状や、悲惨な事件現場の写真を見ると死刑反対派には回れず、本音と仕事の間で葛藤が見られます。それでもキチンと仕事はこなすあたりがさすがですが。

恵まれた環境としか言えないような子供時代を過ごして来た死刑囚への情状酌量のために、母親と神父はいかに同情すべき現状であるか、更生の余地があるかという嘘の証言で時間を稼ぎます。

慈悲が売り物のような神父までもが彼の罪を信じており、「子供の頃から残酷な部分があった」と言わしめたり、嘘の証言をした事に関しては「死刑執行を止めるために言ったこの歳できれいごとは言えない」と諦めにも似た表情だったのが、この男のヤバさを物語っておりました。

真犯人の疑いのあるギャングの名前を教える事と引き換えに母親と弟を面会に連れて来るよう要望した死刑囚のため、望み通りにしたはずが、最後の最後に泣いて別れを惜しむ母に対し「二人とも地獄へ落ちろ！俺を思って苦しみ続ければ良い」と笑いながら悪態をつき、その場に居た全員を唖然とさせたこの男は死刑に相応しいド屑野郎でしかありません。

胸糞悪い最後となり、母親と弟を連れてきてこんな思いをさせてしまったアリシアもモヤモヤの残るような展開でした。

アリシアは娘と同じ年頃の少女がレイプ殺害された写真をまざまざと見てしまった事で急にグレースに対して過保護になっているよう。母親としてそりゃそうなるのも仕方ないんですかね。

ただ自分は訴訟を抱えており帰る時間が読めないのでピーターに迎えを頼んだと話しておりましたが、多忙なピーターに代わってやって来たのはまたもやジャッキーです。

得体の知れない奇抜なフェイスペイントでやって来たグレースの家庭教師と、イーライの娘マリッサと親しげに話すザックはお節介グランマのジャッキーでなくても心配になってしまうようなシチュエーションではあります(笑)

息子は嫁に追い出されるは、孫達は理解し難い交友関係を結んでいるはで悩みのタネが増え、さすがにジャッキーも可哀想かと同情しましたが、ここからの行動が頂けません。嫁の下着を物色し、なんだか怪しい香りを嗅ぎとったのか今度は私物漁りまでしてアリシアのバッグからノートパソコンを取り出すも電源の入れ方が分からないという婆さんらしい未遂に終わるのですがこの執念とこの歳になっても嗅ぎつけ方なりが女度全開でウワァ…と感じてしまいます。

今回検事局への出入りがいつもより盛んなカリンダ。

ケイリーのオフィスでケイリー不在の中、机上の捜査資料をコッソリ拝見していた時にデイナが現れた事で二人の距離がグッと縮まりました。

エキゾチック美人な二人が親しげに並ぶとミステリアス感が増し増しです。

そんな二人の雰囲気を気にするケイリーに対し「私はレズビアンじゃないわ」と笑うデイナでしたが、ケイリーの返答がこれまた告白じみていておおっ！？と思います。

「カリンダに出会うと人は変わる」と言っておりましたがつまり自分が変わったという事でもありますな。

色んな垣根を飛び越えてカリンダを認め深いところで好意を寄せているように聞こえるこの発言は実に興味深い。

カリンダはデイナに監視カメラの映像を見せて欲しいと頼みますが、その代わりに調査中のウィルとバクスター判事の関係を教えるよう取引を持ちかけられました。

カリンダはこれをウィル本人に伝え、アリシアとの関係によるピーターの差し金かと直球で尋ねた上で協力しますよと申し出ます。やはりカリンダは何だかんだで初期の完全に自分は自分と割り切っていたあの感じから変わったように思います、いい意味で。

しかしこの件で全面的にウィルの肩を持つとなれば相手はケイリーとデイナですが、そこを越えてピーターを黙らせる方向でいくのでしょうか。

カリンダが目星を付けた真犯人の名をアリシアが死刑囚から聞き出し、容疑者を別件で逮捕にいく現場に居合わせたカリンダとケイリー。

警察がドアを叩くと何とドアに向けての発砲が。

ちょっとした銃撃戦となり、それまで文句を言っていたケイリーが咄嗟にカリンダを庇いこみ身を呈して守っていたのがもう素直になれよ…と思わずにはいられません。

その後、カリンダがこの事に感謝を述べると「僕の何を狙ってるんだ」だのなんだの警戒したような事を言っておりましたが「困るんだよ僕の頭の中に居座るな」とこれはもはや告白の言葉と捉えていいだろうと思うようなフレーズが飛び出し二人はキスを交わすのですが、カリンダを一人残して出て行ってしまうケイリー。

ケイリーもかなり葛藤してるようです。この二人は今後どうなっていくのか…ウィルとアリシアの末路よりもよほど気にかかる存在です。

グッド・ワイフ彼女の評決シーズン3＜トク選BOX＞ [ ジュリアナ・マルグリーズ ]