第20話『新たなライバル』“Pants on Fire”
あらすじ
アリシアたちは、キャンプ参加中に殺されたローザに対する殺人容疑で有罪となり、刑務所に服役中の3人の少女のひとりリンジーの代理人になる。DNA鑑定のミスが発覚して、再審理を勝ち取るが……。一方、マイク・クレスティーバはアリシアに、発砲した警察官の罪を問うブルーリボン委員会の報告書を見せる。そこには州検事のピーターが事件を隠蔽したと非難する狙いがあった。
ネタバレ感想
今回ロックハート・ガードナーが弁護にあたったのは、サマーキャンプ中に16歳の少女が殺害された事件の加害者として5年間服役した少女達3人のうちの1人です。
既に5年間服役している彼女達ですが、これを冤罪によるものだとDNA鑑定のミスを主張し再審理を勝ち取ります。
検事局側からはケイリーが、DNA鑑定だけでなく物証もあると反論しますが、冤罪を認めてしまえば国家賠償として1000万ドルもの支払いが出てしまう事をなんとしても避けたいピーターは、釈放の代わりに有罪を認めさせる72時間以内の司法取引を持ちかけさせます。
少女達にはそれぞれに弁護士がついており、事務所の方針が違えばアドバイスも変わってきます。それぞれで司法取引を受けるか拒むかで意見が割れますが、カリンダの調査の結果、被害者を殺害したのは三人のうちの一人〈メーガン〉で、男性指導員を巡った嫉妬による犯行だったと判明するのです。
最終的にダイアンとアリシアが担当していた〈リンジー〉は釈放され家族と再会を喜んでおりましたが、メーガンの処遇については明かされないままの終結となりました。
ブルーリボン委員会でのやり取りがここまで影響してくるとは思ってもいませんでした。
警察官の発砲事件の再検証でアリシアにとことん威圧的だった〈マイク・クレスティーバ〉が突然オフィスに押しかけてきて、アリシアの主張していた通り、先の事件には揉み消しや隠蔽があったと認め、その不祥事が州検事ピーターの闇であり揚げ足を取る形で既に審議を辞退したアリシアに反対意見書を書いてもらいたいとわざわざやって来たのです。
即答で断ったアリシアでしたが、オフィスに入ってきたダイアンには「アリシアに呼び出されたんだ」と事実と異なる話をしており今後めんどくさくなりそうな感じがします。
その予感は的中し、ライバルであるピーターの不正を嗅ぎつけたクレスティーバは会見を開きマスコミの前で現州検事ピーターを非難し自分は知事選への出馬表明をするというまさにしてやられた展開。
「州検事夫人は私を事務所に呼び夫の潔白を証明する報告書ならサインすると言いました」とトンデモナイ大ホラまで吹き散らかしております。
これにアリシアが黙っていられるはずもなく、何を言っても効果はないしほとぼりが冷めるのを待つ他ないと止めるイーライを無視してクレスティーバに直接会いに行きます。
頭がおかしいんじゃないかと思うほど『お互いの記憶違い』を主張するクレスティーバは白々しく「どこが嘘なんだ?君が事務所に呼んだだろそして報告書を書きかえろと」と完全に話を捏造して逆にアリシアがおかしいとでも言わんばかりです。ある意味さすがの手腕なのかもしれません。これは手強そうです。
賢明なピーターは出馬を取り止めるだろうと話すクレスティーバに対し、アリシアはピーターに「夫婦の問題はあったけどあなたの政治手腕は尊敬してる それを発揮して欲しいと思ってきたわ 出馬して いい知事になるわ」と決定的な一言を残しました。
まさか知事選出馬に関してアリシアがピーターを焚き付ける事になるとは。
アリシアの心が戻るかもという淡い期待も手伝ってか、勝手に家を購入しようとしたジャッキーを咎めると約束していたピーターは、「この先も息子でいて欲しいなら明日売主に電話してすぐに解約してくれ」とかなり厳しめに母親をたしなめます。
溺愛されている実の親に縁を切るぞと言わんばかりの強硬姿勢を見せるとは、どれだけアリシアの事が大切なんだ、と思う反面それなら何故カリンダとの一夜や娼婦に走ったんだ…と複雑な気分にもなります。
こうしてこってり搾られたジャッキーはまたしても発作を起こし病院に搬送された状態でアリシアに電話をかけてきました。
弱った母親を見るなり「怒鳴ってごめんよ」とコロッといってしまったピーターに対し、耳元で「許すわ」と不敵に呟いたジャッキーのほくそ笑みにも見える表情に不信感が湧き出している様子のアリシア。
ついでに言うと、カリンダに個人的な頼みでジャッキーが出した家の頭金の出所が孫の信託預金だった事も判明しておりさすがにやり過ぎ婆さんには変わりません。
イーライはなんだか不思議な流れで元妻のヴァネッサと寝てしまったみたいで、なんやかんやでこの人も色男です。
かなり複雑な関係のまま一線を越えてしまった上に、クレスティーバの出馬表明まで発覚しもはやそれどころではないといったイーライ。
「これは間違いだった」なんて言ってますが、やる事やってからそれはどうなんでしょう(笑)
こちらもピーターとの同時進行で上院選出馬の相談を受けていたイーライでしたが、何かと意見をコロコロ変えてくる民主党委員会に「ピーターの支持が必要なら元妻は出馬させるな」と圧力をかけられてしまいます。
民主党委員会は今回の上院選で〈マルビー〉を推す事が決まったらしく、女性票を二分させないためにもヴァネッサの出馬を取りやめさせようとの働きかけです。
元妻とピーターとの間で揺れるイーライでしたが、最終的には手一杯で手伝えないんだとヴァネッサに断りを入れ、ヴァネッサ自身はその理由が『寝た』からだと勘違いして埋まりかけていた二人の溝がまた深まってしまいました。
ピーターの方はついに腹を決め出馬表明の会見を開きます。
その隣には寄り添うように、それでいて毅然とした態度を見せるフロリック夫人の姿も。
やはり夫婦関係はこのまま再構築に向かって進んでいくのでしょうか。
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