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海外ドラマ≫≫CHUCK CHUCK/チャック ファイナルシーズン 13話ネタバレ感想

CHUCK/チャック<ファイナル・シーズン> DVDコンプリート・ボックス (7枚組)

エピソード13『チャック VS さよなら』“Chuck Versus the Goodbye”

あらすじ

サラが姿を消し、部屋に引きこもっていたチャックは、サラの記憶が戻る方法があるかもしれないとエリーに言われ目を覚ます。チャックは、この5年間に築き上げたものすべてが、ニコラス・クインによって破壊されるのを絶対に阻止しようと決意する。

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ネタバレ感想

サラとの別れでしょげて寝込んでいるチャックですが、今回はモーガンもエリーもオーサムも腫れ物のように扱うのではなくさっさと起きて取り戻しに行け、と強制起床させました。

記憶がないサラを取り戻すなんて自分には不可能だとネガティブ発動中のチャックに対し、「サラの記憶を取り戻すのは無理だとしても感情の力はとても強いのよ、それなら目覚めさせられるかも サラにもう一度恋に落ちさせるのよ」とアドバイスするエリー。

この5年間の成長で少なからず自信を持ったチャックは皆の言葉に乗せられて「そうだよ、僕ならできる 一度恋をさせたならまたできる 僕はチャック・バトウスキーだ、落とせるさ」と自己暗示も加わりやや過剰なまでの意気込みで動き始めました。

とにかくサラを見つけ出さなければ始まらない…という事で頼ったのがジェフスター(笑)

華麗なストーキングテクニックでオタク軍団を駆使してサラの行方を探すとみるみるうちに足取りが掴めた上に、たった今バイモアのデスクに居るというではありませんか。

すぐに店に出たチャックは本当にそこに居たサラの姿を捉えゆっくりと近付いて行きますが、息が止まりそうな緊張感がやけにリアルです。

クインを追っていたはずのサラがここへ戻ったのには、キャッスルの設備を借りたいという理由があったよう。クインはインターセクトを完全版にアップグレードするために全部で3つ必要になる『キー』を捜し出すつもりです。

どんな形であれサラの助けになれて嬉しそうなチャックは得意のハッキングで、2つ目のキーを持つ元リング〈レニー・ドイッチ〉の捜索を買って出ました。

あっという間にベルリンに拠点を置く武器商人レニーに辿り着き、次にクインが姿を現すであろう場所を特定します。

モーガンからベルリンへ一緒に行くようせっつかれた事もあり、協力を申し出たのはいいもののデザートイーグルを使えるか聞かれ、「もちろん、使える 僕は冷酷なスパイで容赦無い」と嘘をついたチャック。確かにスパイの訓練を受けたものの麻酔銃しか使わないだなんて言ったら今のサラには足手まとい認定されて連れて行っても貰えないでしょうがこれは大丈夫か…?

同行するモーガンは意外と冷静で「サラが恋したのは人を撃たないお前だぞ、お前らしくしろ どんなピンチでも撃つなよ?」と真っ当であり、それでいてフリにしか聞こえないアドバイスを投げ掛けました。

ケイシーはベックマン将軍から直々にクインの抹殺を命じられ、冷酷で命令遵守な最強のスパイだったかつてのケイシーが必要なのだと迫られます。クインを追いベルリンに来たサラとチャックを辿って同じくターゲットに近付くケイシーのヘリ。

サラ達はレニーを追って場所を転々と移りますが、かつてサラがホットなウエイトレスとして働いていたあのホットドッグ店も出て来ます(笑)最終話なだけにファンには懐かしい制服姿を見せてくれたのでしょう。

そして知らないはずのホットドッグ店のレジ周りに置いていたカップ類を整理しながら「場所が違う」と無意識に元の位置へと直すサラを見てチャックはサラの記憶が完全には無くなっていない事を確信します。

そこへクインが部下を連れて入ってきて、レニーからキーを回収したと同時に殺してしまい、今度は店員に変装していたサラとチャックとの睨み合いが。

車待機だったモーガンまで捕まってしまい、止むを得ず武器を下ろすチャックでしたが、隙をついたサラの攻撃を合図に店内は大乱闘に。

店を出たクインを追うチャックは、後ろから追いついてきたサラに「撃って!」と言われますがどうしてもクインに対して引き金を引く事が出来ず…威嚇で空に向けて撃った銃弾がケイシーの乗るヘリに被弾したシーンには声を出して笑ってしまいました(笑)しかも使ったのはケイシーのデザートイーグルでダブルで凄まれる結果に。やっぱりチャックはこうでなくちゃなりません。

そして最終話のモーガンは一味違います。非情に徹しようとアレックスすら遠ざけるケイシーに「キレを失ったのはチームを失ったからだ、一緒にクインを探そう!俺たちのせいにするのは怖いからだ、チームがいてこそ自分は最強だと認めるのがな!」と核心をついた事を言い、これにはケイシーも協力してチームを再結成する事を前向きに考えます。

ケイシーが納得したかと思いきやサラの方が「一人でクインを捜す」と言い張りキャッスルを出て行こうとするのですが、そこへメアリーがキーの情報を持ってやって来ます。

ついでにエリーやクララを連れたオーサムも顔を出して最終話らしく全員集合しての任務となりそうです。

元々教育用ツールとして開発されたインターセクトのキーはプログラミングの母体で、ロークとハートリー、そしてスティーブンが分けて持っていたらしくスティーブンは政府の誰かにキーを預けた事が分かっていると話すメアリー。

既に2つのキーを手に入れたクインは、3つ目を入手してインターセクトを修正して自分自身に使う気でしょうか。

キーの詳細を聞いていたエリーは何かを閃きチャックを呼び出すと、「キーで改良すれば人格の創作も復元も可能よ、サラの情報を全て入れたファイルを作りましょ」と提案。

元の記憶とは言え作り物の記憶や人格を植え付けたサラは似て非なるものなのでは…?と思いますが、意外にもチャックは反対どころか「サラの記憶が戻る!」と乗り気な様子。そのためにはクインからサングラスを取り戻してサラを説得せねばなりません。

ケイシーからの連絡で、ベックマン将軍の居るパシフィック・ホールにクインが居る事が分かったと聞かされるチャック。スティーブンがキーを渡した『政府の誰か』がこんな近くに居たとは。

将軍自身すら知らない内に、第3のキーはインターセクト計画の責任者に与えられる記章に仕込まれていたらしく、ホールでコンサートを鑑賞する将軍の座席に予め仕掛けられた爆弾のせいで何の抵抗も出来ずクインに最後のキーを奪われてしまいました。

座席の圧だけでなく、音声連動型爆弾となっており、将軍が立つか演奏が中断しただけで爆発してしまいます。

ひとまず要人を先に避難させるも、「ホールの全員避難させて」と命令するベックマン将軍に「お言葉ですが黙れ、助けます」とかつての冷酷スパイ時代なら絶対に吐かなかったであろう上官への暴言付きで、演奏を止めずに将軍や観客達を助け出そうとするケイシー。かっけぇ…。

そして、バイモアでエリーとチャックの会話を盗み聞きしていたジェフスターまで現れモーガンが『演奏を止めないため』に思い付いたバカバカしい秘策はもはや聞くまでもありません(笑)

クラシックコンサートの演奏が終わると同時に大音量でビートを刻み始めるジェフスターバンド。そしてそれにブーイングが起こるでもなくノッている観客(笑)

サラがクインを撃ち抜き、サングラスは取り戻しますがこれを使えるのは一度きり。

サラの記憶を戻すために使おうとしていたサングラスですが、インターセクトが無ければ爆弾の解除が出来ないという現状でチャックは迷う事なくサラに記憶を戻せない事を謝り、自分自身にインターセクトをアップロードしました。

急いでジェフスターがプロの楽団の生演奏付きで場を繋いでいるホールに戻り、久しぶりのフラッシュを起こしたチャック。あっという間に爆弾の入ったケースを開くと、サラの提案で5年前よろしくポルノ・ウイルスに感染させる事に。全てはあそこから始まったんだな〜と思うとこの締めはなかなか良い。

爆弾は無事に解除され、何も知らない観客達は場を賑わせたジェフスターにスタンディングオベーション。才能あるかもしれません(笑)

最後の任務は一件落着に終わり、将軍からも褒められいつでも戻って来るよう言われますが、チャック、ケイシー、サラのチームは存続という訳にはいきません。

ケイシーは最後の最後でロシア式抱擁でガッチリとチャックとハグを交わし男らしく去って行きました。残されたチャックとサラにも名残惜しい雰囲気が出ておりますが、「1人でゆっくり考えたいの」とキャッスルを出て行くサラ。

 

バイモアでは、オーナーが代わり店内にサブウェイが併設される事となりご満悦のビッグ・マイクと、パシフィック・ホールでのパフォーマンスを見たドイツのレコード会社の重役からお墨付きを貰いオファーを受けるジェフスターの姿が(笑)

モーガンとアレックスは同棲を決め、ケイシーに報告しますが、「3人で住もう」という提案に「俺は出て行くから2人で使え」と断るケイシー。しかしこれは悲しい別れではなく、ケイシーには待たせている人が居たんでしたね。忘れかけておりました。

アレックスとこ別れを済ませるとガートルードの元へと向かいます。

エリーとデヴォンもまた先へ進む決断をし、メアリーも居るシカゴへ移住する事にしたみたいです。

残されたチャックが気になるのはもちろんサラの行方。大親友のモーガンからの「頭で考えず心で感じろ」とのアドバイスで思い出の海へ向かったチャック。

そこにはしっかりサラが居て、「ここで君が説得してくれた、君を信じろってね 今は君が僕を信じて欲しい」と自分がいつでも味方で居る事を伝えます。

これを聞いたサラは「チャック、話を聞かせて」と頼み、チャックは2人の始まりを一から話し始めました。

これまでの色んな想い出を時に笑い、時に泣きながら面白おかしく聞かされたサラ。

最後にチャックはモーガンが大真面目に言っていた『キスの魔法』を実行したのでした。

 

ラストシーンに関しては、おとぎ話のようにキスで記憶が戻ったというよりもまたサラがチャックと恋に落ちたのかな、と解釈しております。これまでの記憶を忘れてしまったままというのは少し寂しい気持ちもしますが、ひょんな事から記憶は戻っていきそうですし、もし戻らなくてもどんなに時間がかかろうがこれまで以上の想い出を作っていく事でしょう。

ファイナルシーズンまで本当にあっという間の91話でした。いやぁ…何回観ても面白い。

これほどまでに小難しくなく、ご都合主義でバカらしいスパイドラマを他に知りません。

それでいて脇役に至るまでキャラが立っていてどこをとっても最高なのです。

巧妙で最後まで気が付かないような伏線張りまくりでどんでん返しがあったり難解なミステリーや複雑な設定の本格的ストーリーも勿論大好物ですが、チャックの平和さや緩く笑えるバカさ加減はもはや癒やしでした。

冗長過ぎる話数のあるドラマはいくら面白くても結末が気になったりどこか見るのに疲れてきてそろそろ完結してくれてもいいのになぁ〜なんて感じることもままありますが、チャックに関しては良い意味で何も考えずに見られる『日常』なのです。特別な展開を抜きにしてもドラマの中のキャラクター達の日常が見ていて楽しくもあり、視聴者の側に日常的にあるもの、もっと言えば生活の一部のような絶妙な入り込み方をしてくれます。

初めてチャックを見た時には最終話の視聴後チャックロスになったものですが、今回もやはりそうならざるを得なさそうです。

久しぶりの視聴で気が付いたのは、アクションシーンがわりとしっかりしていて、意外にも話の構成面においてもスパイや家族、バイモアのそれぞれが完全独立しておらず時にコントのように織り交ぜられている脚本の素晴らしさでしょうか。

とにかくやっぱり愛すべきおバカコメディドラマであり、心洗われるラブストーリーでもあるCHUCKは必見です。

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