エピソード1“The Haunting Of Connelly’s Nook”
あらすじ
ガス・ロバーツは、イギリス最大手の携帯電話とインターネット事業者であるスマイル社に勤務し、業績トップを誇る通信技術者で、余暇には熱心に超常現象を調査している。上司デイブからの指示で、新入社員のエルトン・ジョンと組むことになったが、ガスは歓迎しない。そうした中、2人は初の共同作業で怪奇現象へと導かれるのだった...。
ネタバレ感想
タイトルからして完全なるコメディだろうと何の心の準備もなく見るとなかなかに怖い。低予算だろうなーと思いながらも怖がらせ方を心得ている感じが見受けられました。
Amazonスタジオ製作の新作なので地味な期待があります。
英国最大手のインターネット事業社『スマイル』でエンジニアを務める主人公〈ガス・ロバーツ〉は、ある日上司の〈デイヴ〉から新人〈エルトン・ジョン〉と組むよう半ば強引にパートナーを付けられる事に。
ガスはYouTubeで『真実の探求者』〈トゥルース・シーカー〉というチャンネルを開設し、心霊現象に関する動画を投稿する趣味があるようです。
二人の初仕事で出向いた〈コネリー〉さんという老婆の古い家では、誰も居ないはずの二階から足音が聞こえたり、直したはずのテレビに謎の中継画面が映し出されたりと不可解な事が起こります。
オカルト好きのガスはここぞとばかりに仕事用のバンから私物の幽霊探知器とビデオカメラを取ってきて、エルトンにカメラマンを任せて調査に乗り出す事になりました。
物音がするコネリーさんの父親がかつて書斎として使っていた部屋の扉を開けると、中では小さなボールが弾んでいます。
ビビりのエルトンは及び腰ながらも、建築家の下で働いていた時の知識から「変だな、外観に比べて部屋の面積が狭い」と確信をつき、その言葉通りに壁の隅は隠し扉になっていました。
中へ入っていくと、テレビ画面に映し出されていた部屋と同じ内装ではありませんか。
獣医をしていたコネリーさんの父親が『何か』を隠していた部屋には、行方不明になったままだと言われていた愛犬の名前と同じく【ペッパー】とラベリングされたカセットテープが。
中身を聞いてみると、『魂の分離と転送の謎』を研究していたらしいコネリー氏がとうとう実験台に困って愛犬に手をかけた証拠が…。
部屋の中央にあった物体に被せられた布を取ると、そこには骨格標本になりながらもまるで生きているかのようなペッパーの変わり果てた姿がありました。
そして探し続けていた愛犬に声を掛けるコネリーさんにペッパーの魂は乗り移ります。
二人を見送った直後、『ペッパー』と呼ぶ声に反応するかのように乗り移ったペッパーがコネリーさんの身体を支配して階段を駆け上がっていくシーンの勢いには結構ゾッとするものがありました。
どうやらエルトンは何かを引き付けやすい体質らしく、動画を撮りたいガスは初対面の時とは打って変わって「俺に向かないから辞めるよ」と尻込む相棒を説得するのでした。
ガスが傍受していた何らかの無線ですが、エルトンと出会った日に『1』を繰り返すだけだった謎の暗号に初めて『5』が追加され、コネリーさんの家を出た帰り道には他の数字まで増えています。この謎も一体何の伏線に繋がるのか。
バンの後部座席で隠れている謎の人物も気になります。
1話はまずまずの面白さ。30分ものに感じない流れがありますし、基本的なパラノーマル現象がメインとして単発である上でシーズンを通しての謎も続いていく、というような感じでしょうか。
ゴースト・バスターズを想像していましたが、思ったよりもただのオカルト好きというか、幽霊を倒す目的ではないので『世にも奇妙な物語』的な終わり方もあってニヤリとします。
いかにも堅物科学者でパラノーマル現象なんてバカバカしいと言いそうなガスがノリノリで動画投稿までしているというギャップのあるベースもなんだか斬新で良いですね。それにしてもYouTuberが主人公だなんて今どきだよなぁ。
全8話でこれからどうなっていくのか検討もつきませんが、楽しんで見られそうな予感はします。

The Haunting Of Connelly’s Nook
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