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海外ドラマ≫≫CALL THE MIDWIFE コール・ザ・ミッドワイフ ロンドン助産婦物語 シーズン4 3話ネタバレ感想

Call the Midwife - Series 4 + 2014 Christmas Special [DVD]

第3話

あらすじ

ポプラ―ではネズミが大繁殖。人々の間で赤痢の流行の兆しが見えはじめ、シーラは感染源のクラスターを探し出そうと地図を広げた。そんな折、ローズクイーンのパレードを仕切ることとなったトムだが。

ネタバレ感想

このドラマは度々「そんなデリケートな問題に突っ込んでいくのか」という驚きがあり、そこが現実的な問題だからこそその深さに驚かされることが多いように思います。

ポプラーの伝統イベントであるローズ・クイーンの時期だそうですが、これのクイーン役を担う臨月の〈マリー・アモス〉は、夫の〈トニー〉にベッタリの若さ溢れる少女のような女性です。

幸せオーラ満開なマリーに対し、何か悩みがあるような素振りを見せていたトニー。どうやら彼はゲイだったらしく、仕事終わりに男性用公衆便所に向かい、用を足していた男にチラチラとサインを出し猛烈にキスを仕掛けます。

しかしこの相手と言うのが、同性愛者が集まる場としてマークされていた通称『コテージ』と呼ばれるこの公衆便所に、潜入捜索のため送り込まれていた美形の私服警官だったのです。

トニーはそのままわいせつ行為で現行犯逮捕。

彼がバイだったのか、完全なる偽装結婚だったのかは定かではありませんが、トリクシーの言う通り、性的指向云々はさておき浮気自体が問題です。

ファシズム的運動が盛んになってきて同性愛に理解ある人々も増える中、キリスト教と言えば同性間の性交はご法度という事で、ノンナートゥス・ハウスという小さなコミュニティ内でも、先進的で冒険心を持ち愛についても寛容なトリクシーと、敬虔なクリスチャン代表とも言えるシスターから特にウィニフレッドの間で意見が真っ向から対立しているのは興味深い。

 

裁判では証言台に立ったターナー医師の嘆願で実刑は免れ「性的倒錯を治療して完全に治すこと」という条件付きの保護観察処分で済みました。

そうか…この時代は同性愛は治療して治さなければならない『病気』の扱いなのですね。

処方されたのはスチルベストロールという薬で、含有される女性ホルモンの影響から性的衝動が抑えられ不能になるだけではなく、乳房組織が発達したり筋肉や体毛が失われる副作用のあるものです。

「服役よりはマシよ」というマリーに対し、屈辱的でアイデンティティすら失われるような宣告に愕然とするトニー。

事件が新聞に載ってしまった事でご近所から「変態」と呼ばれ、妻であるマリーも無視や嫌がらせを受ける事になってしまいます。

たださすがに身重の妻と生まれてくる子を残し、世話になっていた義父の仕事場でもあるガレージ内の車中で自殺を謀ろうとしたのはやや身勝手さを感じてしまいました。

拒絶反応を示していた義父が発見し助け出した際の心に響く説教と、あっさり夫を捨てそうにも見えたマリーが誰よりもトニーを必要としている事を伝えた言葉、それに応えるように妻と子を支え始めたトニー自身は苦境を跳ね返して幸せな未来が待っていそうです。

 

同性愛と同じように風当たりの強かったアイルランド人。

住む家も借りられず、ブルソープ・ホステルという女性のための避難所的な安宿で出産する事となってしまいますが、その環境はあまりに劣悪で、思い返すだけでもゾッとするような巨大なアレが居たりと新生児はおろか、人の住めるような場所ではありません。

意外とまだ影の薄いバーバラに対して、ターナー医師の直談判に同行したナース・クレインは、権力者に真っ向から抗議せず良心に訴えるという遠回しな圧力のかけ方で即座に対処させたのは爽快でした。

Call the Midwife [ Jennifer Wort]

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▼次回、エピソード4 

axxi.hatenablog.com

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