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海外ドラマ≫≫CALL THE MIDWIFE コール・ザ・ミッドワイフ ロンドン助産婦物語 シーズン7 5話ネタバレ感想

Call the Midwife: Series Seven [Regions 2,4]

第5話 

あらすじ

ドリーン・ラントは夫ゴードンとの間に第3子を妊娠中。身重の体で家事をこなしきれず、自宅は散らかり放題だ。そんなラント家を訪問したナース・クレインは産院での出産を提案するが、ゴードンは頑なに拒否するばかり。

ネタバレ感想

ナース・クレインが今回担当するのは、第三子を妊娠中の〈ドリーン・ラント〉です。

シスター・ウィニフレッドが衛生講習に行った先の学校に、ラント家の長女〈ウェンディ〉が居たのですが、彼女の様子は不衛生で栄養不良なだけでなく、身体中にアザを作っているという酷い物。

それを聞いてナース・クレインは、産院を勧めても跳ね除けるように断って来た夫の〈ゴードン〉を思い出し、ラント家の状況に注視すべきものがあると気が付きました。

診療所に呼んでいたドリーンに探りを入れても「ゴードンが話すな、と」と言って口を開かないばかりか、「医者を呼んでくる」と聞いた途端、一緒に連れて来ていたウェンディと長男〈ケビン〉を置いて帰ってしまうという異常さ。てっきり父親が抑圧や虐待を重ねているのかと思いきやどうやら違うようです。

二人の子供を送って行った先で無理矢理ラント家に上がり込んだトリクシーは、ゴードンからドリーンが長らく家事も育児も放棄するようになってしまい、今の荒れ果てた家になったと聞きます。

「妊娠前から家事をしなくなった、まるで思考が滞ったようにな」と言ったゴードンに医者に診せたのかと聞くトリクシーですが、義父が精神病院で亡くなっている過去があり、妻まで病んでいると思われるのが怖くて長い間その日暮らしの生活をしていたのだとか。こりゃ深刻です。

早速ターナー医師に診てもらったところ、神経に問題があるのはほぼ間違いなく、脳腫瘍の可能性も考えられるとの事で神経内科を紹介してもらう事になりました。

専門医によれば、脳腫瘍の疑いはなさそうで、遺伝性の非常に稀な疾患『ハンチントン病』を患っているとの事。

進行していずれは全身の機能に影響を及ぼすものだそうで、原因解明も十分に解明されていない疾患に為す術もないという絶望感が。更に遺伝の確率は5割で子供たちにも発症する可能性があるなんて。

そうこうしているうちにドリーンは産気づくも、3人目の為せる技なのか、意外なほど静かに安産で終わりました。

しかし一日中抱っこはしていても授乳やオムツ替えに興味が無さそうでどこか違和感のあるドリーンを心配するトリクシー。

ウェンディにも若年性のハンチントン病の兆候が見られこのままでは施設行きになるかもしれないらしく、現状の荒れ切った住環境では社会的支援を受ける事すら絶望的でトリクシーになんとか助けて欲しいと泣き付いたゴードン。

トリクシーもクリストファーとのどうにもならない問題でそれどころではないでしょうに、しっかり新生児を迎える準備を父親に叩き込んでくれたお陰で赤ん坊の世話が立派にできるまでに成長しました。

しかし、次にトリクシーがラント家を訪れた頃には赤ん坊に酷いオムツかぶれが見られ、長い間オムツを変えてもらえず放置されていた事が発覚。

「子供を奪わないでくれ」と懇願されようと、赤ん坊には命の危険すら付き纏う現状では厳しい判断を下す他ないのです。

施設行きが決定したウェンディとの別れの日は切な過ぎましたが、それでも他に道はなくこれが最善の選択肢だったのですから仕方ありません。

 

聖霊降臨祭の催しでミス・ポプラー1963を決める美人コンテストを開いてはどうかと思い付いたフレッド。『手作りドレス』の種目を作っては?とまさかのヴァイオレットも腕の見せ所と言わんばかりに乗り気になってくれて面白い事になりそうです。

今や立派なターナー家の一員となったらしいマグダに友達が一人も居ないことを気に揉んだシーラはヴァレリーに相談。

姉御肌のヴァレリーはマグダをキープフィットに誘ったり一緒にコンテストに参加する事にしたりでこの調子ならすぐに皆と馴染めそうです。

ただ、彼女にもデリケートな心配ごとがあり、女医の居る病院に行って「結婚を控えている」と話し本来既婚女性のみが対象の避妊薬の処方を頼むマグダ。しかし内診で妊娠2ヶ月だと告げられました。

もちろん婚約者が居るというのは嘘で、どうすればいいのかと動揺し、中絶手術を頼んでもここイングランドでは母体に危険が及ばない限りの中絶手術は違法になると聞かされ更に狼狽えるマグダ。

ヴァレリーにこれを打ち明け、法の抜け道である闇医者のツテはないかと聞きますが、聞いたのが助産婦で本当に良かった。

全力で止められ、「必ず力になってくれるから」とターナー夫妻に話す事を勧められましたが、なかなか言い出せないでいるようです。

「看護の道へ進む事を決めました」と医学書を借り、医師の家庭なら当然充実している薬箱から子宮の筋肉を収縮させる薬『エルゴメトリン』を飲む毎日。

ついにはミス・ポプラーコンテストを直前で欠場してノンナートゥス・ハウスに忍び込み、注射針とエルゴメトリンを盗み出して自身に投与します。

シスター・モニカが物音に気付き、慌てて立ち去るマグダのスカートが出血で汚れているところを目撃。

もうこうなってくるとミス・ポプラーが決まろうと右から左へ通り抜けてしまいます。

苦しそうにヨタヨタとフレッドの菜園へ入って行くのを見届け、公民館に「マグダの様子がおかしい」と知らせたモニカはかなりのグッジョブ。

慌ててシーラとヴァレリーが駆け付けると、床に点々と続く血の跡やエルゴメトリンを使った形跡が見つかり二人は急ぎ菜園へ。

そこでは力尽きたマグダが倒れており、すぐに救急車を呼んで流産手術が施され容態は安定したようですが、同じ屋根の下に暮らしながら何も気付かず、原因になった医学書まで渡してしまったと自身を責めるシーラ。

同じくヴァレリーも「私が黙っていたせいで」と自身を責めますが、こんな事件が起こっても誰も責める事をしないシスター・ジュリエンヌは安定の聖母っぷりです。

シスター・ウィニフレッドは修道院で中絶を試みた上に薬剤も盗んでいるマグダの事を報告はするのかと問います。

「マグダは十分に苦しんだ、これ以上の痛みは不要でしょう」と聖母らしく無罪放免を宣言してくれたジュリエンヌの決断が不幸中の幸いだったでしょうか。

退院したマグダは今度こそ本気で看護の道に進む事を決意したらしく、ターナー家の面々に送り出されました。

 

ウェンディを送って行く役目を全うしたトリクシーは、家族を引き裂かなければならなかった自分の仕事に対するモヤモヤを吐き出し、トリクシーの大義ある仕事を理解し全て肯定してくれたクリストファーに対し、「奥さんと復縁して欲しい」と断腸の思いで切り出します。

いくらクリストファーが愛しているのはトリクシーで元妻とは終わった仲だと言っても、娘を愛する気持ちも本物だと分かっているトリクシーはアレクサンドラのために、彼女が親の愛情を一身に受けて育って行くために安心して過ごせる環境を与えてあげられないのならクリストファーを愛せない、と。

なんという不毛な関係なのでしょう。愛し合っていながらよその子供のために身を引くとは…トリクシーは本当にもう…そろそろ幸せになってくれよ…!失恋の勢いであれほど頑なに絶っていたアルコールにも手を出してしまい、どうしてもっと器用になれないのかとその不器用さに眩暈がしそうになりました。

Call the Midwife [ Jennifer Wort]

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▼次回、エピソード6

axxi.hatenablog.com

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