海外ドラマ≫≫CALL THE MIDWIFE コール・ザ・ミッドワイフ　ロンドン助産婦物語シーズン8　9話ネタバレ感想

第9話

コニーとヘザーは隣人で、二人共、出産を控える妊婦。ある日の定期健診で、ヘザーは排尿に異変があると相談し、淋病に感染していることが分かる。夫のビンスを信じるヘザーだが、ビンスが売春婦のもとに通っていたと知り、ショックを受ける。

未婚女性を含めた避妊を考える女性達に個別アドバイスを行う『ブルック・アドバイザリー・センター』のポプラー支部設立に向けて支援を得るためターナー家でパーティーが開かれ、ターナー先生とトリクシーがいかに意義のある試みかを熱弁。

しかしヴァイオレットは、女性のためだけの支援に議会から運用費を払えば他にも大勢居る社会的弱者の人々への援助を減らさなければならず不公平だ、と一議員として首を縦に振ってくれません。

掛け屋の〈ビンス〉を夫に持つ〈ヘザー・ピュー〉は、定期検診でトリクシーに排尿の違和感を伝え、「念のため」と行った尿検査で淋病の陽性反応が出てしまいます。

性行為で感染するもので感染源がどこか特定しなければ、と聞くと「なら間違いだわ、相手はビンスのみ」と堂々たるものでしたが、となれば夫のビンスがほぼほぼクロだと察するターナー先生とトリクシー。

夫との愛を信じて疑わなかったヘザーはすぐには事実を認めませんが、そこへちょうど帰って来たビンスの反応はどう見てもクロで認めざるを得ません。

淋病は新生児の目に深刻な影響を及ぼすらしく、早産の危険性もあるためヘザーだけがそのまま産院へと移動。

ビンスの治療も始まり、「感染拡大を防ぐため不倫相手の名前を聞きたい」と訊ねたターナー先生でしたが、「不倫じゃない、妻を愛してる商売で金を払ったんだ」と売春婦を買ったことを半ば開き直った態度で話すビンス。

ターナー先生が売春婦の元に診察に行った時にも懲りずに客としてやって来たりで反省の色は全く見えず。

器が広過ぎるターナー先生は後日話を聞いてやり、実際に妻への愛は確かにあるのに兵役時代にストレス発散のため始めた売春宿通いが依存症のようにやめられなくなっているそうです。

産まれて来た子の目に異常は見られず、夫婦お互いに再構築の意思があったので一応のハッピーエンドと言えるのでしょうかね？

マザー・ミルドレッドのスパルタでついに一人で分娩を担当する事となってしまったシスター・フランシスは、緊張しきりの中〈コンスタンス・ブラックモア夫人〉の2人目の出産を手伝う事に。ヘザーと仲良しのご近所さん同士でお互い妊娠していた〈コニー〉の事です。

一人目同様安産であれ、と願うばかりですが、今回は複合胎位異常が分かり切開も必要な難産に。

助産婦のヘルプを呼ぶも、結局はシスター・フランシスは自力で乗り越えられて応援が来る前に無事出産に至りました。

とにかくコニーが出来た人間で、自分がお産でいっぱいいっぱいな時に新米で不安が残るフランシスを非難するでもなく、むしろ気遣いまで見せてくれるというあっぱれさ。

これでシスター・フランシスも自信が付いたでしょうし何より母子共に無事で良かったのですが、翌日には既に自宅に人を招いてパーティーを開く夫のデリカシーの無さは大いに問題ありです。ここでも普段は大人しいシスター・フランシスが声を上げて客を返してくれて助かりました。

そしてそして、ここ最近一番ショッキングだった展開が。

ヴァレリーが慕うお婆ちゃん…おできに苦しんでいたあのお婆ちゃんです。

おばのフローリーからノンナートゥス・ハウスに連絡が入り、焦った様子で「訪問バッグを持ってパブに来て裏口から入ってちょうだい」とだけ聞かされたヴァレリー。

緊急事態かと電話口のそばに居たトリクシーも同行しますが、到着すると「ヴァレリーだけを呼んだのに！」と可笑しな感じ。

明らかにコソコソと階段の上の方を差されそちらへ向かうと、なんとお婆ちゃんの傍らに横たわって苦しむ若い女性の姿が。

お婆ちゃんはあろう事か「出血を止めて彼女を救って…流産させてあげて」と一言。

若い頃にはナースを志した事もあると話していたお婆ちゃんですが、なんと闇手術を請け負っていたとは…。

ヴァレリーはどれだけショックで恥ずかしかった事でしょう。パブでやっているだけあっておばも勿論公認なのもタチが悪い。

「いつもは家に帰してた、夜が翌日には流れるこんなのは初めて…」とまるで他人事かのように言ったかと思えば「彼女自身に問題があったんだわ」とまで言い出すクズっぷり。おばの方もトリクシーから「救急車を呼んで」と要請されようとも「呼べない、だからヴァレリーを呼んだのよ」とトンデモナイ。

苦しむ女性〈テレーザ〉は出血が止まらず、不衛生かつ残酷とも言える非合法な愚行を目の当たりにし、しかもそれを大好きだったお婆ちゃんとおばが繰り返し行なっていただなんてあまりにもキツいですね。

金のためじゃない、懇願してくる女性のために頼まれたからやっただけだ、と言い張る婆さんの開き直り方もなぁ…。なんとも嫌な感じのモヤモヤ感がのしかかる終わり方でしたが、ヴァレリーの性格的に身内だろうが通報しそうな気がします。

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▼次回、エピソード10

何かとサバイバル。