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海外ドラマ≫≫The Man in the High Castle 高い城の男 シーズン2 10話ネタバレ感想

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エピソード10『フォールアウト』“Fallout

あらすじ

日本を壊滅から救うための秘策を思いついた田上は、木戸の協力をあおぐ。一方、人生の危機を迎えていたスミスは自分を守るため、危険なほど大胆な賭けに出る。ジョーは正しいことをしようと奮闘するが、最終的には裏切りに苦しむことになる。ジュリアナは世界の未来のために胸が張り裂けそうなほどつらい選択をする。

フォールアウト

フォールアウト

  • メディア: Prime Video
 

ネタバレ感想

レジスタンスの爆発テロで小野田将軍は亡くなり、命拾いした木戸警部が凄惨な現場の司令官に繰り上がったようです。

憲兵隊を攻撃するレジスタンスがあれば、ナチスの統治下でも総統の死によって主要都市で暴動が起きており、レジスタンス史上一番盛り上がっている瞬間なのかもしれません。

ベルリンからホイスマンの命で〈ケラー親衛隊中将〉がスミス大将の下に送り込まれて来ました。いくら位が下と言えど、ホイスマンの息のかかった人間を送り込んでくるあたり立派な牽制で、スミス大将の立場の危うさには拍車がかかった状態です。

真の敵はあくまでも日本人で、てっとり早くレジスタンスを制圧するため、見せしめに一番動きの激しいサバンナを爆撃する、と血も涙もない提案をするケラー中将。8万4000の人口など取るに足らんと言わんばかり。

 

役目を果たしても中立地帯に逃してもらえないジュリアナ。

ジョージは状況が変わってナチスが進軍する今中立地帯は危険だと話しますが、ジュリアナの住む寮に技術者として監視の機材を取り付けたのがジョージ本人だったらしく、トーマスの難病という弱味を握っていながら話さなかった事を責められます。

レジスタンスからすれば鉄壁で冷酷なスミス大将の唯一とも言える大きな情報に違いはなく、まだ子供のトーマスを死に至らしめる情報が詰まった証拠のテープを持つジョージをジュリアナは「まるでナチね」と激しく非難しますが何を言おうと無駄のよう。

ジュリアナを隠れ家で匿うための準備に出て行ったジョージ。残されたジュリアナは、顔に被爆痕があるレジスタンスの女に酒を勧められるも断り、なんだか有無を言わさぬ雰囲気のある女だなーと思っていたら「サンフランシスコの友達からよ」と封筒を寄越されます。中を開けてみればカレンの写真が。えっ…と思った時には背後から忍び寄るもう一人のレジスタンスに首を締め上げられるジュリアナ。

カレンの死に対する報復をずっと狙っていながらジュリアナと取引をし、使えるだけ使ったら殺すつもりだったわけですか。

絶対に死ぬという状況から、またまた忘れかけていた合気道の腕前を披露してレジスタンス二人を始末したジュリアナは拾った銃を持ったまま外へ飛び出します。

そこへ現れた親衛隊の制服でカモフラージュしたジョージに「テープを渡して!」と銃を向けて迫るも、生粋のレジスタンスは目の前の死への恐怖など無いのでしょう、ジョージはテープを渡す事なく背を向けて歩き始めました。

ジュリアナもジュリアナで必死過ぎて何が何やら分からなくなっていそうですが、興奮状態のまま泣く泣くジョージに向けて発砲。

ここでゾッとするのが、ジュリアナがフランクと見たあのフィルムとは別のフィルムでジョージがナチスとして殺されているシーン説明がついてしまった事なのです。

まさかナチスの制服を着込むジョージを撃ち殺したのが自分だったとは…最悪の答え合わせではないでしょうか。

動揺しながらもしっかりテープを回収してその場から走り去るジュリアナ。結果的にまた殺人を犯してしまいました。泥沼人生です。

 

アメリカが戦勝国となっている世界から田上大臣が持ち帰って来たフィルムを見て、あまりに強力で絶望的な核爆発の映像を見る木戸警部。

事の重大さを自身の目で確かめてもらうため、一刻も早くライス大使館にこのフィルムを見せねば、とする田上大臣でしたが、大使館は既に非難した後。

そこで木戸警部は命の危険覚悟で無効なビザを使ってナチス領に入ります。空港で捕まるも、「スミス大将の招待を受けて来た」で通し、連絡を受けたスミス大将が助け舟を出さなければ捕虜にされるかとっとと殺されていた事でしょう。

こうして持ち込んだフィルムをスミス大将に見せる木戸警部には、絶対に開戦に繋げてはいけないという強い意志を感じます。

 

核を保有しない日本側の報復などたかが知れている、と強硬策で天皇が住む東京をも攻撃の標的にしろと命じたホイスマン首相。

数百万、数千万単位で犠牲者が出る見込みの攻撃命令を聞いて愕然とするジョーですが、いまいちジョーの立場が明確に分かりません。

固い決意で開戦を食い止めるために暗躍を始めたスミス大将はベルリンに飛び、ジョーを訪ねて「父上にこれを渡してくれ、日本が保有する核の映像だ」と木戸から預かったフィルムを手渡しました。

スミス大将に個人的な恨みがあるジョーは素直に手を貸したくありませんが、ジョーとて想像以上に大勢の犠牲を出すであろう戦争には反対というのが本意でしょう。

ジュリアナの名を出され、保護してニューヨークで暮らしている事まで知らされては憎しみ以上にスミス大将の本気が伝わったのかもしれません。

思っていた数段上の権力を持っていたらしいジョーは、命令違反で持ち場を離れたスミス大将の逮捕を独断で撤回させます。なんという下剋上…!

こうしてホイスマン他、ナチスの幹部が大勢見守る中、ナチス保有する兵器の1000倍の威力を誇る水素爆弾の実験映像を披露することに成功したスミス大将。

日本の領土でこの実験が成されていたからこそ、日本がこんな新兵器を隠し持っていたというでまかせに信憑性が増す結果に。

ついでに持ち出したハイドリヒに関する極秘書類をヒムラー長官に見せて、ホイスマンがヒトラーに反旗を翻し、裏で糸を引き大掛かりな画策の末今の地位に立っていることや、総統暗殺に日本は関与しておらず、日本に戦争を仕向けたい人物が暗殺の真犯人であることを伝えます。

こうして動いたヒムラー長官により、ホイスマン総統代理は国家反逆罪及び総統暗殺の罪で逮捕されました。

父親の企みに関しては何一つ知らされていなかった息子ジョーの目の前で。

その足で大規模な集会の演説で大々的にホイスマンの策略が暴かれ、同時にスミス大将の功績を褒め称えたヒムラー長官。

国民への生中継もなされている場でえらいこっちゃな感じですが、これもまた次の企てを阻止するための見せしめ的感覚で、忠誠心をより堅固なものにしようとするガッチガチな目的がある事実に震えそうです。嫌だなぁ、こんな国。

テレビに映る父の勇姿に感化され、自分が偉大な父親の足手纏いになってはいけないと考えたのか、トーマスは自ら自身の難病を報告し、『処分』されるために泣き叫ぶヘレンに別れを告げて家を出たのでした…。

無情過ぎる…テープを巡ってジョージまで手に掛けてしまったジュリアナの奮闘もまた無に帰しました。

そんなジュリアナはというと、久方ぶりのアベンゼンに招かれるようにして再会します。

ベンゼンによると、ジュリアナもまたいくつものフィルムの重要な場面に姿を残していた希望の存在であり、ジュリアナだけはどのフィルムでも唯一自分の考えを貫いていたそうです。

間近で見た訳でもないのに、これまでに起きた経緯を体験したかのように語る『高い城の男』。

ナチスの少年を救おうとしたジュリアナの善良な心による選択が結果として戦争回避にまで漕ぎ着けて何百万の命を救った、と。田上大臣が手に入れたフィルムもジュリアナから譲り受けたものだったというのはここに繋がるのか。

そこまで善良で無欲な人間には見えない気も…。

ベンゼンと話し合えたジュリアナは、死んだはずの妹トルーディと再会します。生きてそうではありましたが、それじゃあ遺体を確認したあのシーンは何だったのでしょうか。

そして田上大臣の元にはいくつかのフィルムを抱えたレミュエルが訪ねてきました。

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▼次回、S3エピソード1

axxi.hatenablog.com

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