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海外ドラマ≫≫The Man in the High Castle 高い城の男 シーズン3 1話ネタバレ感想

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エピソード1『大切な君』“Now More Than Ever, We Care About You”

あらすじ

ジュリアナ・クレインは中立地帯で新たな人物と知り合う。それは、中立地帯で様々な仕事を請け負っている、アイルランド系のワイアットだ。ジュリアナはやがて危険を察知して姿を消し、田上に協力を求めにいく。その頃、日本は原子爆弾の実験を行っていた。ジョー・ブレイクは任務を帯びて、サンフランシスコへと派遣される。木戸には新たな部下がつく。ニコール・ドーマーがニューヨークへやってきて新たな宣伝活動に携わる。スミス家はトーマスを失った悲しみと闘っていた。

大切な君

大切な君

  • メディア: Prime Video

ネタバレ感想

開戦を食い止め、伏線もあらかた回収してひと段落ついた感のあるシーズン2でしたが、今後もまた新たな戦争回避がメインになるのでしょうか。フィルムの謎もまだまだ多いですし、エドの事も気掛かりです。

 

時は1962年秋、【大ナチス帝国】ベルリンで捕まっている男が激しい拷問にあっており、新キャラ登場かと思えばなんとこの髭モジャロン毛男があのジョーだとは…!

ホイスマンの投獄と同時に実の息子であるジョーも捕まってかなりいたぶられたようです。 父親に唆されて自分も総統暗殺に加担したと嘘の供述を強要された挙句、親衛隊に囲まれる中銃を手渡され、父親を自分の手で処刑させられた末にヒムラー長官からハーケンクロイツとは別のマークが描かれたバッジを付けられました。

 

【太平洋合衆国】ユタ州南部のモニュメント・バレーでは、シェルターの中で日本高官達が見守る中核実験が行われており、ついに日本も核保有となってしまったようです。

軍人に混ざって複雑な表情で爆発を見ていた田上大臣ですが、そりゃあ戦争の抑止力として自らが秘密裏に日本へナチスの核設計図を流すも、それが新たな火種になりかける修羅場を踏んでいますしね。

 

ジュリアナは【中立地帯】コロラド州デンバーに身を置いているようで、顔馴染みの〈クライド〉から「中立地帯で困った時にはグランドパレスへ行け」と教えてもらいます。

そこに居る〈ワイアット・プライス〉という男に頼んでサンタフェに住む知人の住所を調べてもらう事に。

同じく【中立地帯】コロラド州ジェームズタウンでは、『高い城の男』ことアベンゼンがトルーディを匿っております。

精神的に不安定なトルーディですが、彼女もまた別世界からこちらにやって来た存在らしく、元居た世界では死んでしまった姉のジュリアナが生きているという理由で無理してこちらに留まり続けているそうです。

ベンゼンによれば、映写技師だった彼は面白半分で新聞を切り貼りしたり資料映像を編集したりして映像を作っていただけのことで、『時の旅人』によって本物の映像が世間に出回り始めた事が重なり、いつしかレジスタンスの預言者だという噂が立ち、自分の意に反して神格化されてしまったのだとか。

フィルムも自分も悪党に狙われるとかでもう自分の務めをジュリアナに引き継ぐ時が来たとかなんとか言っております。

その夜、階下の物音に目を覚ましたジュリアナは銃を片手にアベンゼン達が眠る寝室の様子を伺いに行き、何らかの危機に瀕していると把握して部屋に押し入り襲撃犯グループを撃ち殺しました。

最後の一人はトルーディが吹き飛ばしてくれて事なきを得ますが、このグループが付けていたのはジョーが付けられていたあのバッジと同じもので、ジュリアナもナチスの犯行だと気が付きます。

予想以上に危険が迫っていることで、また隠れ家を出て別行動を取ることになりましたが、別れ際に「燃やさなかったフィルムは君と仲の良い田上大臣に預けた」とジュリアナに教えるアベンゼン。なるほど、レミュエルはアベンゼンの指示で田上大臣の元を訪ねていたのですね。

 

上級大将に昇格したスミス大将は、家族揃って【アメリカ帝国ニューヨーク市に住居を移し、とんでもなく良い暮らしをしているものの、トーマスを失った哀しみは消えることなく夫婦間もどこか冷めた空気が漂います。

ナチス領だったニューヨークは、アメリカ帝国…でしたっけ?

 

木戸警部はレジスタンスの残党レミュエルやレジスタンスのリーダー〈ウィリアム・ヘーガン〉を追っているらしく、それ以外のフランクを始めとするサラやゲイリーと言ったお馴染みレジスタンスは皆死んでしまっております。

吉田を失った木戸は新たに採用面接をしており、日本人の父とアメリカ人の母を持つ〈ナカムラ〉が後釜に収まりました。

 

再教育を受けて放免されたジョーは皮肉にもスミス大将の配下に就くことになります。

同じ頃ニコールもニューヨークに出てきて、宣伝大臣の〈ビリー・ターナーに対し、新たなプロパガンダを用いた改名式の案に駄目出しをしていきます。一体どんな身分なのか、何の特権があるのか、と思いましたが、なんとニコールはゲッベルス大臣の姪だったそうで、そりゃあれだけ強気で奔放な態度を取れるはずです。

さらに父親〈エルンスト〉は鎮痛剤で有名なドーマー製薬の社長らしく、生粋のお嬢様と言ったところ。

 

トルーディとバーに飲みにきていたジュリアナの元へ、お目当ての住所を調べてきてくれたワイアットが話し掛けてきました。

何というあからさまなキーパーソンなのでしょう。超重要顔してませんか?モブにはない存在感を放っております。

そしてまさかジュリアナの次のお相手もこの男なのでしょうか?フランクを忘れ、ジョーを忘れ、ワイアットに…!?

こちらの世界に馴染めず発作を起こすほどに精神状態の悪いトルーディを連れて町を出たジュリアナが向かったのは、田上大臣の元でした。

 

ニコールがドキュメンタリー映像を撮影する改名先には、北米の国家元帥である〈ジョージ・ロックウェル元帥〉も招かれておりますが、そもそもこの『改名式』とは、若きアーリア人の指標となるような行動を取ったトーマスを讃えて、高校の名前を“トーマス・スミス高校”に改名する記念の式典だったようです。

ロックウェル元帥の他にも、ヘレンと親しげなエドガー・フーヴァーも出席していますが、この二人はスミス失墜を狙っているらしく、女性記者の〈セルマ〉と共謀する雰囲気が。

それにしてもトーマス・スミス高校って…国にとっては自ら安楽死に身を捧げたトーマスはもはや絶対的な存在なわけで、彼の肖像画にトーマスの妹が先陣切ってナチス式敬礼をしてみせる姿に洗脳教育の恐ろしさをひしひしと感じました。

登り詰めるごとに敵も多くなっていくスミス大将ですが、ジョーもまたナチスに洗脳された訳ではなく行動を起こします。

サンフランシスコへ渡るための偽身分の準備を整えて渡しに来たスミス大将直属の部下レーダー少佐をシャベルで殴り殺し、その後始末をする怪しい人物も。

利害一致でレジスタンスと手を組んだのでしょうか?それともヒムラー長官から授けられたあのバッジはナチス内部での権力争いによる同士討ちをも請け負う闇部署みたいな感じで、スミス派閥が狙われているのか?

高い城の男 [ フィリップ・キンドレッド・ディック ]

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▼次回、エピソード2 

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