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海外ドラマ≫≫The Man in the High Castle 高い城の男 シーズン4 9話ネタバレ感想

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エピソード9『破滅への序曲』“For Want of a Nail”

あらすじ

スミスとヘレンの互いへの誠実さは、過去の出来事によって試されようとしていた。黒人共産反乱軍は太平洋合衆国内の秩序を維持しようと苦心している。木戸は過去の非道な行いの報いを受けようとしていた。

ネタバレ感想

チルダンとユキコは日本行きの船に乗り込もうとしますが、皇太子妃からの手紙は偽造だと一蹴され、賄賂渡しても懐にしまわれた後でユキコしか乗せないと外国人のチルダンは通して貰えません

どうしても自分は乗れないと悟ったチルダンは、ユキコの安全のために彼女を説得して一人船に乗せて送り出しました。

憲兵隊の抑圧がなくなった今、これまでデカい顔してきた日本人は憎き敵として吊し上げられているような状況になっており、ユキコ一人だけでも逃してやった方が安心ではありますが…せっかく幸せになれそうで心機一転というところで引き離されるとは。哀愁が漂うなぁ。

 

ジュリアナの言葉が気になって仕方ないヘレンは夫の書斎をひっくり返し、ついに例のフィルムを見つけ出してしまいます。

その中身を見て、トーマスが元気に生きている姿に涙を堪えるヘレンは、そこに身に覚えのない自分の姿が映るのも見て、ジュリアナの言った「トーマスは生きている」という言葉がただただ真実な訳ではないとも知ることになりました。

とは言えこんなもの見てしまえば一体これはなんなのか、どういえことなのか、と知りたくなるのが人間の性です。ジュリアナはフィルムさえ見てもらえれば後は自ずと食いついてくる事を分かった上でヘレンに一番有効的な盛り方をしたんですね。

ジュリアナの思惑通り、ダベンポート産婦人科の名刺にあった番号に連絡を入れたヘレン。

盗聴と監視の目を掻い潜って翌日に時間を合わせた二人。ダベンポート産婦人科は本当にあるそこそこ規模の大きな病院で、表向きには普通に産婦人科として経営しているようです。

マーサとその他の護衛に気取られぬよう素知らぬフリで診察待ちをするヘレンはナースに呼ばれ奥の診察室へ通されます。

更に先を行き職員用の通路を進んだ先では、まっっったく似合っていない清掃員のコスプレをしたクマの酷いジュリアナが。

フィルムの内容は現実のもので別世界がある事や、帝国は別世界に通じる扉を既に開通させている事実を教えたジュリアナは、スミス元帥が複数の警護を従え扉のある場所へ行くために乗る列車を教えてくれと要求します。スミス元帥を殺すつもりである事を隠そうともしないジュリアナはヘレンと言い合いに。

その頃勘が良すぎるナイフ使いのマーサが異変に気付いて通路に押し入り、見張りをしていたレジスタンスと格闘になり血みどろの争いに。

物音に気付いたジュリアナも駆け付け、マーサの首を後ろから思いっきり締め上げ、ヘレンが見ていてもお構い無しに秘密警察のマーサを殺してしまいました。

証拠隠滅にそのまま窯で焼いてしまうわ、相変わらずやりたい放題です(笑)

ヘレンも動揺しながら騒ぎ立てる事なく警護を引き連れ足早に病院を立ち去って今のところマーサ殺しを糾弾するつもりは無さそう。まあ、ヘレンが自らジュリアナとの接触を望んでこうなった訳で、芋づる式に自分に不利な状況がバレる事は避けたいでしょうしね。

自宅に戻ったヘレンは、家政婦〈ブリジット〉のすすり泣きに気が付き何があったのかと訊ねます。様子がおかしいブリジットは、筆談で『フーヴァー』と記し、家中に設置された盗聴器をヘレンに見せて周り、自分が密告した事も筆談で打ち明けました。

すぐにジョンに連絡を取ろうとするも叶わず、ヘレンとブリジットはとにかく娘達を安全な場所に連れていくことに。

ベルリンに召喚されたスミス元帥は、フーヴァーがせっせと集めたスミス家に不利な記録を大勢の前で叩きつけられ、所持していた銃まで回収されてしまいもはや言い逃れも出来ないような状況です。

しかしそこはジョン・スミス。転んでもただでは済まない、それがジョン・スミス。

持病で咳き込み続けるヒムラーの部屋に通され、スミスを若き日の自身に重ね息子のように思っていたことなどを聞かされながら「なんとか弁明してみたらどうだ!」と詰められたスミス元帥。

ついに気でも触れたのかヒムラー『哀れな暴君』と称し、「自分に重ねたなんてヘドが出る!」と散々に鬱憤を晴らすと、予め酸素ボンベに仕込んでおいたらしい毒ガスを無理矢理吸わせて長官を亡き者にしたのです。

何食わぬ顔で部屋を出ると、スミス元帥に敬礼する兵士と、その背後では何人もが銃弾に撃たれ死体の山と血の海が出来上がっております。

どうやら自身への糾弾を知ったスミス元帥は、ノコノコ丸腰でベルリンまでやって来た訳ではなくしっかりとバイオレンスな対策を講じてきていた訳で、その協力者となったのが、あの胡散臭いゴーツマンだった、と。

北米をスミスが、それ以外をゴーツマンが手中にするという取引が成立した瞬間です。

憎きフーヴァーをこれまた自らの手で始末したスミス元帥。

あと1話しかないのにまさかのここで実質的な帝国の自治権を獲得する事になったは良いとして、ジュリアナにだいぶ唆されているヘレンがどう出るのか、いまいち影の薄いBCRとはどう決着をつけるのか、ヤクザがBCRと結託するような伏線はどうするのか、扉に起こった異変は何なのか、ようやく結末が見れるのが楽しみです。

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▼次回、エピソード10

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