エピソード12『報復の連鎖』“The OG”
あらすじ
ロサンゼルスのギャングメンバーが殺される。ギャング団に潜入捜査中だったFBI捜査官の殺人事件をドンのチームが捜査する。
ナンバーズ 天才数学者の事件ファイル シーズン2 <トク選BOX> [ ロブ・モロー ]
ネタバレ感想
「モテない数学マニアの意見だろ」と小馬鹿にしながら、ゲーム理論で分析された『女性に受け入れてもらうために最適な贈り物』の答えには興味を隠し切れないドンがどんどんツンデレに見えてきます。
今回の事件
車からの銃撃による殺人事件で、ロス市警の〈ウォーカー警部補〉から呼び出されたFBI。
実は亡くなった人物が、デビッドとも組んだ事のある潜入捜査中のFBI捜査官〈アントン・ライムス〉だったのです。
事件解決の方程式
過去4年間の8000件にものぼるギャング絡みの発砲事件の記録から事件を結ぶ特性を突き止めアルゴリズムを書くことで関係者を割り出します。
10ヶ月間ギャング集団の中に潜入捜査で入り込み、“23丁目シンジケート”で幹部の情報を集めていたという被害者ライムス。
「黙っていればつけ上がる一方で、すぐに踏み込むべきだ」と好戦的なウォーカー警部補に対し、連邦検事補の〈ロビン・ブルックス〉は、「まず正体がバレていたのかの確認が先よ」とたしなめます。
州外にまで勢力を拡大するギャング組織への対策は幹部を検挙する事で、そのために組織のトップを特定するのがライムスの任務でした。
ライムスを呼び出したと思われる幹部の可能性が高い男〈トラビス・ワッツ〉を尋問したところ、“23丁目”と抗争続きだった“フーバーパーク”による組織間の報復で、FBI捜査官だとはバレていない雰囲気。
チャーリーは銃撃連鎖をグラフ化し、一連の報復事件の最初の銃撃犯を辿ろうと必死です。
それらの調べから、ここ2年で起こった9件の銃撃事件がライムス殺害と同一犯によるものだというパターンを見つけ出しました。
今回の事件を含め、10件もの銃撃事件を違う縄張り、違う抗争関係、違う凶器で起こすだなんてFBIも驚愕の事実ですが、そのどれもが1人しか殺されていないという共通点があり、これは偶然では無く何らかの条件により狙われた標的だった可能性が。
報復が最大限になるように意図的に選ばれている事も分かり、さらにラリーの一言で犯人はギャングとは限らず、ギャングの内情に詳しい組織外の人間かもしれないという盲点にも気が付きます。
洗い直した事件の弾丸を照合したところ、過去に強盗事件で使われたものがヒット。
廃棄・回収済みの存在するはずのない銃が凶器として使用されていた事で、回収プログラムで紛失した銃を調べたところ、受取人の署名にウォーカー警部補の名前が。前話に引き続きのパターン…という訳ではなく、銃の回収にあたってボランティア活動をしていた23丁目公民館が連鎖にも関係しているようです。
公民館で働く〈ジョン・オーウェンズ〉のまだ15歳だった息子を銃撃で殺されており、怨恨による報復が全ての発端となっておりました。
まさか組織外の人間だと思わなかったギャング達は、対立組織による襲撃だと思い込み、報復の連鎖が拡がっていたのです。
デビッドの説得虚しく、ジョンは包囲された状態で自殺。
悲壮感の拭えない幕引きではありましたが、ジョンの代わりとなったデビッドが、子供達に暴力を用いないケンカの解決法を教えてやっていたのは未来への希望を感じました。
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▼次回、エピソード13