エピソード15『狙われたハイテクマシン』“The Running Man”
あらすじ
チャーリーの教える大学でDNA合成機が盗まれ、ドンは生物テロをたくらむテロリストの仕業だと疑う。
ナンバーズ 天才数学者の事件ファイル シーズン2 <トク選BOX> [ ロブ・モロー ]
ネタバレ感想
今回の事件
あらゆる分野で応用可能なDNA合成機『マーク5』がチャーリー達の大学のラボから盗まれます。
事件解決の方程式
ベンフォードの法則を使って行方をくらました容疑者の次の標的を絞り込みます。
DNA配列も決定できるマシンは病原菌を構成する物質の配列を加工する事も可能で、より感染力の強い菌を合成すれば、それはつまり生物兵器になり得る代物だとか。
もし数学科に居たならば『第2のエプス』と呼ばれたであろう天才学生〈ロン・アレン〉はラボに出入り可能な上知識も十分で何らかの形で犯行に関与したのでは、と疑われています。
ロンは学部生でありながら、アミタと共にブラックホールの証明を目的とするLIGO計画でラリーの助手を務めていたほど優秀で、彼が容疑者になりそうと聞いて憤慨するラリー。
しかし、ロンを疑うデビッドの調べによれば、ロン・アレンという人物は1987年8月に生まれ、同年度11月に死んでいるという記録があり、存在しない人物だと発覚。
大学へロンを探しに行っても寮にはおらず、携帯のGPSを追って校内の売店を探してみると、携帯の持ち主〈フィル・スターク〉の彼女だと言う女性がフィルは砂漠へキャンプに行ったと話します。
恋人にはフィルと呼ばれ、理科大ではロンで通っているあの青年の正体は一体何者なのか。
高度な技術を要するマシンを3台も使える人物は限られており、そこから更に陸上競技の長距離ランナーという特徴も交えて調べたところ、これまでにも3つの大学にそれぞれ別の偽名を使って潜り込んでいたトンデモ事実が発覚しました。
これまでの大学でも高額な電子機器類の盗難と時期を同じくして姿を消しております。
他の州の死んだ人間の名前を借りて出生証明書や免許証を入手していたらしいです。
様々な大学に何度も入学して異なる人物像を演じられる頭脳と度胸も仰天物ですが、30歳近いのに18歳のフリをして誰にも不審に思われないのもこれまた凄い。
闇業者の取引現場に踏み込み、敵対国に生物兵器が売られるのをなんとか食い止めたFBI。
これまでの大学の研究で得た知識から関連する標的に狙いを定めているという傾向に気付いたチャーリーは、ロンが次に狙うであろうターゲットがラリーのLIGO研究所だと予想します。
慌てたラリーはFBIと研究所の確認に向かいますが、今まさにロンのグループがLIGOトンネルから高価なサファイアを盗み出そうとしていたところでした。あぶないあぶない。
今回のエピソードは数学の応用こそ少なかったものの、事件や犯人の意外性がキャッチーで、デビッドの知られざる苦労人生や、エプス家の母親が音楽に精通しておりピアノをこよなく愛していた過去が明かされ、全体的に見応えがありました。
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▼次回、エピソード16