エピソード4『二重スパイ』“The Mole”
あらすじ
中国領事館の通訳の死をきっかけに、捜査チームは不可解な事件へと巻き込まれていく。
ナンバーズ 天才数学者の事件ファイル シーズン3 <トク選BOX> [ ロブ・モロー ]
ネタバレ感想
今回の事件
中国領事館の職員で通訳をしていた〈ミシェル・キム〉がクラブの前で轢き逃げに遭い亡くなります。
事件解決の方程式
人の顔の特徴を一致させる高度な技術『固有顔“アイゲンフェース”』と呼ばれる顔認識プログラムを使ってキムと密会していた疑いのある人物を調べます。
FBIには対諜報部が被害者の身元調査をした記録が残っており、彼女の資料にはコルビーの陸軍時代の仲間で命の恩人でもある〈ドウェイン・カーター〉の名前が。コルビーは死線くぐりすぎだろ(笑)
プリペイド携帯を使っていたり、通訳にしては多過ぎる預金残高があったりする若い女性の突然の死に首を捻るFBI一同ですが、対諜報部が彼女を調べている時点で大方中国側のスパイだろうと何故気付かない…!
ラリーが論文を発表するも、チャーリーは初耳で何の相談も無かったというのはさぞかしショックでしょうね。
ラリーの論文について情報を集めようと兄の権限を利用してNASAにアクセスしようとまでしております。本人に直接聞かない…というより聞けないところが拗らせている感満載でチャーリーらしい。
お祝いと称して気にしていない素振りでラリーの元へ行くも、ラリーはラリーで悶々とするチャーリーの真意に気付いていながら「共同研究の相手は君よりもこの分野で経験豊富だし、君に頼るのが当たり前になっていて自分の殻を破る必要性を感じただけ」とサラリといなされたような感じも。
恋人であるメーガンの誘拐事件で何か思うところでもあったのでしょうか?
現場からは領事館と関係が無く自宅の鍵でもないアクセスカードが発見され、キムの使っていたパソコンからは複数のポルノ用らしき画像が見つかります。
以前にも一見普通の風景写真に児童ポルノが隠されていた手口がありましたが、それと同様に今度はポルノ画像に暗号化した情報を隠していたようです。
チャーリーとラリーが画像を解析していくと、アルファベットと数字の羅列が見えて来ました。恐らく口座番号と思われる文字列の他に、漢字の中に隠された〈テリー・エバンス〉〈リチャード・フリーマン〉の名前も見つかります。
中国を通じて北朝鮮に軍事技術を売った〈ジェイソン・ミン〉について証言するはずだったものの殺された2人の名前です。
2人の名前が入った極秘の起訴状はデータではなく紙ファイル。
極秘起訴は連邦警察官と連邦捜査官にしか扱えず、司法省に二重スパイがいる可能性が高く、証人を殺して口封じしたのも同一人物な訳です。
アクセスカードはとあるマンションの駐車場の通行証で、監視カメラとあわせて調べたところ、生活の形跡がない部屋を2年ほど偽名で借りていたキム。
監視カメラの記録をジッと見続けるコルビーはそこに戦友の後ろ姿が映っている事に気が付いてしまいます。「最後に彼女と会ったのは2年前だ」なんて言っていた対諜報部のカーターです。
コルビーは自分一人でカーターに話を聞きに行って、釈然としないまま帰ってきておりますが、チャーリーの解析でキムと密会していた二重スパイがまさしくカーターだという結果が出てしまいました。
カーターが中国政府と繋がっていた疑惑が濃厚だとまでは知らなかったコルビーですが、少しでも不審に感じたことを報告せず黙っていた事に激怒したドンから捜査を外されてしまいます。
カーターを張っていると、領事館の〈チェン〉と密会して何かを受け取る姿が確認出来ました。
そのまま追跡するも、FBI総出でカーターに一杯食わされ取り逃します。
カーターをよく知るコルビーだけは逃亡の準備に忙しいカーターに接触。
キムから「極秘情報も渡さないと正体をバラす」と脅されたカーターは保身のためにキムを轢き逃げしていました。
命の恩人で信頼していた兄貴分にはせめて自分の罪を認めて自首して欲しかっただろうに、彼を裏切る形になっても自分の職務を全うしたコルビーの葛藤は計り知れません。
そんな葛藤を乗り越えやり切った部下に対して「二度と裏切るな」はさすがに酷いんじゃねーの?ドン…。
今回のラストはエプス家のほのぼの団欒風景ではなく、ラリーとチャーリーの和解で終わりましたが、結局ラリーは単に天才の教え子に依存し過ぎている現状が自分の物理学者としてのキャリアを妨げるという方面での懸念があってそれを払拭したかった感じなのですかね?
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▼次回、エピソード5