エピソード5『コントロール』“Control”
あらすじ
家族の安全を守るため、男は普通ではない選択をする。
ネタバレ感想
息子が突然植物状態となってしまったダニーの父〈エド〉は、修理工の同僚から『何も取りはしない不気味な泥棒』に入られた話を聞き、今度こそ家族を守ろうという決意が空回って神経質で攻撃的になりつつあります。
ある日謎の男が庭先で〈ベス〉の部屋の下に立っていたのを見つけて警察を呼びますが、何も取られておらず家に入った確証もないとなれば大した動きは見せてくれません。
妻〈ケイト〉に「二人は俺が守る」とややヒステリックに宣言するエド。
前借りした給料を注ぎ込んで、自分の動きと連動ながら人間には出せないレベルの力を使って廃材処理をしていたロボット“スクラッパー”を防犯のためにと買い取ります。
ただでさえ金銭的に余裕のない家庭で、さぞブチ切れられるかと思いきや、案外ケイトも納得しているのが面白い。
昼は仕事に、夜はロボットを携えて自宅周辺の警備に勤しむエドは睡眠もロクに取れておらず、家族を守るため必死に重圧に耐えてストレスフルな状態です。
ベスだけはジェイコブの姿をしたダニーが家を出て行く時に、ジェイコブが出来ないはずの手話で「俺はここにいる」と伝えていた事から、寝たきりで入院しているダニーは本物の兄じゃないとハッキリ分かっています。
もちろん不審者だとされていた男の正体もジェイコブの姿を借りたダニーで、夜な夜な妹と手話を使ってコンタクトを取っていたのです。
ご近所からはロボットを怖がって通報されたり、警察からも警告を受けたりしても、家族を守るためにスクラッパーを手放す気などなかったエドでしたが、ある日の夜車庫に人影を見つけて怯えながらもスクラッパーにドアを破らせます。
しかし中に居たのは、兄がいじめっ子から取り返してきてくれたおもちゃを回収しようとしていたベスで、一歩間違えればロボットの力でベスを殺すところだったとケイトは激怒。
生活費もなく、電気は壊れっぱなしのままの家から娘を連れて出て行ってしまったケイト。これでは本末転倒でしかありません。
取り残されたエドはついにスクラッパーを返品し、その金で配電盤を取り替えます。
ようやく家中に明かりが灯り、妻と娘も帰って来て家族の関係も明るく開けるようなラストとなりました。
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