エピソード7『怪物』“Enemies”
あらすじ
謎めいた島への旅は、途方もない発見につながる。
ネタバレ感想
これまでのエピソードで登場がなかった3人の少年達ですが、傾向からして何らかの繋がりがあるのでしょう。
ループから出てきた危険な怪物が追放されたと言われている無人島に行こうと計画を立てています。
友人にバカにされないよう渋々ついて行ったのに、唯一の移動手段である乗ってきたボートは早々に出発し、悪ふざけで一人無人島に置き去りにされてしまいました。ろくでもないな。
仕方なく島を探索していると、あらゆるところに放棄された電子器具や部品が。
明らかに人工物の罠が仕掛けてあったり、不穏な気配のする島に取り残されその後も友人らはすぐに戻って来ず一晩過ごさねばならないなんて理不尽過ぎるし、ウミヘビか何かに噛まれた傷口が化膿していて悪ふざけで済まされないレベルの事になっています。
獣のような唸り声がしたり、火が焚べられていたり、どう考えても“無人”ではないこの島で少年〈ジョージ〉はついにこの島の主を見ることに。
その正体は人型のロボットで、命からがらようやく戻って来たボートのところまで逃げますが、既にボートは出発した後。いや、もっと捜せや。
ジョージ…ということは後のロレッタの旦那か!あの時に毒が回った腕が使い物にならなくなった結果義手をつけるハメになったのですね。繋がった…!
ポップコーンが25セントの時代にこんなハイテクな義手の技術があるというところにループのヤバさを感じます。そもそもループの創始者である父の口ぶりからして、あの精巧な人型ロボットもループが持て余して廃棄したっぽいですしね。
トラウマを抱えながら、父親から口止めされていた事もあり島での一切を語らずに来たジョージですが、父ラスが亡くなり長年つけてきた義手にも故障が出たりした事が重なって当時をより強く思い出すようになっているようです。
そしてついに残された母親に島の話を何か聞いていないかと訊ねます。
重い口を開いたクララによれば、島にいるものはラスの子供同然だったものの、生きているロボットはあまりに異質で人々に受け入れられず無人島に送り込むしか無かったのだとか。町の人々を守るためではなく、人々からロボットを守るために。
ジョージはボートで島へ渡ると、壊れかけながらも必死で生きているロボットに対して、「僕の父親が君を作り、君を守るためにここに隠したんだ」と伝え、過去に傷付けた事を謝罪します。
そして修理したばかりの自身の義手をロボットに贈りました。
てっきり、自分はあの島で悪魔のような時間を過ごして腕まで失ったというのに、両親のロボットに対する思わぬ肩入れが発覚した事で逆上し、島に乗り込みまだ生きているロボットをぶち壊しに行くのかと思いましたが真逆でした。
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