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エピソード18『民主主義の危機』“Democracy”

あらすじ

昔の知り合いが殺人の標的になったことで、チャーリーは複数の殺人事件の捜査に関わることに。一連の殺人事件が選挙とつながっていることを、ドンと共に突き止める。

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ネタバレ感想

突然現れた昔の知り合いが切羽詰まった様子で陰謀に巻き込まれて殺されると訴えられるのはちょっと恐ろしいものがありますね。せめて昼に訪ねてきてくれ。

人口統計学を専門にする〈レイチェル・ロートン〉から、何らかの事件に巻き込まれて既に3人が口封じに殺され、自分も殺されそうだと助けを求められたチャーリーは、翌日彼女とドンの所へ相談に行く約束をします。

今回の事件

ドンへの相談もできぬまま、翌朝レイチェルは遺体となって発見され、体内からは大量のアセトアミノフェンとヒドロコロンが検出されました。

処方薬の大量摂取による自殺で片付けられていますが、直前の動揺っぷりと話の内容からはそうも思えません。

 

2週間以内に同僚の4人が死ぬ確率は1000万分の1だと言うのに、生き残りの学者達のロバート・レイノルズ博士〉の身を案じてコンタクトを取ろうとしてみれば、この博士もまた交通事故で亡くなっていました。4人が5人に変わってくると確率の有り得なさも跳ね上がり、7億分の1にまで到達します。

これでレイチェルの陰謀論が本当だと確信したチャーリーはFBIに捜査を依頼。

 

 

自信の無さから大学へ入ることを拒否しているらしい野球ゲームマニアの天才オズワルドを説得させるためにも、彼が興味のある統計学が関係するレイチェルの件で捜査協力を依頼するチャーリー。

 

司法省への派遣で異動を打診されたメーガン。ドンに直接聞かれて「辞退するわ」なんて言ってましたが、これは行きますね。そして女優さんのリアルな産休なのでしょう。

そんなメーガンの調べで、亡くなった5人のうち3人がヘッジファンドの経営者で慈善家の〈エベレット・タトル〉の会社で、統計学者として仕事をしていたという接点が見えてきました。

レイチェルの二度目の検視で、致死量のアルコールの他にも、枕かタオルで押さえ際に入り込んだと思われる綿繊維が肺から発見され、少なくとも5人のうち1人の他殺が確定。

更に5人中4人が選挙に関わり、高度な投票分析をしていた事も分かりました。ちなみに分析の結果は出ていません。

恐らく得票数を調べていたと思われるレイチェルが隠し持っていたデータと開票結果を比べてみると、劣勢だった〈ブラッシャー〉が勝った前回の第6区郡政執行官選のデータと一致。

総得票数には操作の痕跡があり、タトルはブラッシャーの最大の献金者だった事実と繋がります。

レイチェルが人工学的分析で選挙運動に参加していたこと、他の被害者の雇用先がブラッシャーと契約している事で5人がしっかりと繋がり、彼らの死が無関係な確率は限りなく低いものに。

選挙の監査員だった〈アーマン・カスバート〉までもが自宅で亡くなっており、生きた証人が必要になったFBI。

不正に必要な人物の炙り出しをしたところ、研究者のリーダー〈オースティン・パーカー〉とセキュリティ担当の〈ジェーン・アリアーノ〉が行方不明になっている事が発覚。カードを使っている形跡を見るに、レイチェルから警告があったパーカーは身を隠しながら逃げているようです。

パーカーを見つけて保護しようと車に乗り込むも、選挙で不正なハッキングがあった事やタトルが黒幕であろう事は話してくれるも、FBIですら安全な場所なんてないと言い切る怯えようで、起訴されたら証言はするからとにかく関わるなとデビッド達を車から下ろします。

デビッドとコルビーが諦めて車を離れ、数秒のうちにパーカーの乗っていた車が大爆発。

2人は間一髪の所で木っ端微塵を回避しましたが、重要な証人だったパーカーが白昼堂々消されてしまいました。

残るアリアーノも生死不明でしたが無事が確認されて保護に至ります。

 

何故地方の郡政執行官の選挙ごときで何人もの殺人が起こるのか、という謎ですが、執行官は投票機の購入にも使われる郡の予算を見るという立場上、買う機械も選びます。

ロサンゼルスの人口は膨大で、選ばれた機械での不正が成功すれば州選挙に影響が。更には国政を動かすほどの可能性もあり、タトルの狙いが陰の権力だと言うことです。

アリアーノを移送させると見せかけて、刺客を罠にハメ総逮捕となりますが、肝心のタトルは安全圏のまま。

殺人の罪を自ら被るほどの弱味も握る周到さで、これ以上の捜査は続けられない状態となってしまいます。FBIもなんだかんだでお役所仕事的なところがありますし、一度『捜査終了』とみなされた件を一捜査官の独断で追い続ければそれはもう『不当捜査』となるようです。

のうのうと暮らしている大富豪のタトルに悔しい思いはありますが、チャーリーがここ最近の調査の詳細を公的記録を使って発表した論文のゲラがマスコミに出回り大騒ぎに。

組織論を使ったタトルとブラッシャーの関係は確固たる事実であり、学問の自由の観点から出版差し止めはできないだろうという確信犯のチャーリー。

これで二度と同じ手は使えなくなり、タトルは金と時間を大いに無駄にしたという結果になりました。

数学を使った悪者退治に興奮したオズワルドは理科大の入学を決意し、天才がまた1人チームに加わって面白い事になりそうです。

メーガンの方は異動を辞退するも、強制的な命令に変わって逃れる事は出来ない雰囲気でした。

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▼次回、エピソード19

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