エピソード6『守りきれなかった命』“In Security”
あらすじ
証人保護プログラムを受けていた女性が何者かに殺害される。ドンは以前彼女と男女関係にあり、自分のせいで犯人に彼女の所在を知られたのではと思い悩む。ゲスト出演:ピーター・オノラティ
ナンバーズ 天才数学者の事件ファイル シーズン4 <トク選BOX> [ ロブ・モロー ]
ネタバレ感想
ドンの浮気デート現場をミスリードさせるような開幕です。
今回の事件
証人保護プログラムで保護下にあった〈リア・ウェックスフォード〉と息子の〈スティーブン〉が、FBIを騙り家は侵入してきた男に銃で襲われ、母親が亡くなります。
ドンはアルバカーキ時代に、組織犯罪のRICO法適用事件でリアの担当をしていたそう。
リアの夫はマフィアの中堅で捜査中に消され、夫の関係者を全て把握していた最重要証人のリアが殺され、連邦保安官の〈トリシア・イエーガー〉は保護下にある証人を公の場に出したドンを責め立てます。
リアはアルバカーキのマフィア〈アルフレッド・マカガーン〉に対して証言、リアの夫〈ジェイク〉が情報提供に応じたところを殺害されていました。
事件解決の方程式
どこで誤ったか真相を探ることで自責の念に駆られるドンを納得させるために、分類ツリーと回帰ツリーを使ったCART法で行動を分析します。
リアの家の前で張り込みの形跡があり、隣人から怪しい車にモーテルの許可証があったと情報提供があった事でモーテルの部屋に突入。
犯人には動きを読まれており逃げられた後でしたが、採取した指紋をデータベースで検索します。
連邦政府のデータで該当者がヒットするも、何故かアクセス拒否でFBIには見られません。
そこにイエーガー捜査官が来て、犯人はマクガーンの元手下の〈ベニー・ナターリ〉で、指紋は5年前に証人保護のため抜いたのだと教えられます。つまり、証人だったリアを殺した犯人もまた証人で保護下に置かれていたという事になります。もうごちゃまぜです。
リアを殺した後もモーテルに戻ったと見られるナターリはロスでAP47と取引しており、幹部の〈ジーク・ギブス〉と映っているカメラ映像が、ギャング対策部の〈フレデリクソン〉から提供されました。キャラの濃そうな爺さんです。
大規模取引に備えて張り込んでいたところ、支払いを済ませたナターリを撃ち殺したギブス。慌てて突入しギブスを逮捕しますが、ナターリは死亡。
ギブスに尋問したいドンと、ギブスを証人プログラムに入れる事で更に大物を捕らえたい連邦政府との間で意見のぶつかり合いに。デビッドですら怒りを抑え切れないほどのやり方はなんだかなぁ。
ギブスが面会で渡していた絵の中に隠された暗号を読み解くと、そこにはこれから保護されるために向かう住所が書かれており、どうやら証言すると思わせて仲間に襲撃させるつもりだったのです。
AP47根絶のためにと暴走したフレデリクソンの企みをギブスに教えたのは多分ドンで、未然にギャングの襲撃を阻止してギブスは再逮捕になりました。
政府も悪党もお互いに利用価値があれば協力し、得られる情報と犯した悪事を天秤に掛けて帳消しにしたり、そこには裏切りの可能性も勿論あるという皮肉で考えさせられるエピソードでした。
CART法を使った分析では、ドンの行動がリアの死を招いた可能性は限りなく低い結果だったのはまだよかったものの、始終曖昧な態度だったドンには、封印された資料があるように機密で言えない事も多くさぞかしジレンマがあるのでしょう。
今回の事件がリズとの関係にどう響いていくのかも注目です。
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▼次回、エピソード7