エピソード10『かぞくのきょうかいせん』“I've Got This”
あらすじ
ビッグ・スリーが生まれ、家計がひっ迫するピアソン家。ジャックは上司たちとのディナーに参加して昇進を狙うも、高額な食事代を払わされる。一方、ベスは子守にやってきた母親の批判的なまなざしに居心地が悪く...。
ネタバレ感想
新生児育児で寝不足に悩まされながらも、天使のような我が子を慈しむそれぞれの様子が流れる冒頭シーンだけで小洒落たCMのようです。
失業したトビーは立て続けに面接に落ちて経済的な不安が付き纏う中、ディナーに招待されたケヴィンの羽振りの良さにプライドまで傷付いています。
知らずのうちにセレブっぷりを見せつけてトビーを傷付けてしまうケヴィンも、純粋な好意だと分かっていても自己嫌悪で卑屈になってしまい怒りが爆発してしまうトビーも、誰も悪くないのが歯痒いところ。
「俺の物は家族みんなのものだ」と話すケヴィンは明らかに本心から言っているのが分かりますが、双子の絆は無くなるものではなくても自分達が独立したそれぞれの家族だとも納得した様子。
そしてケヴィンとケイトは改めて高給取りでもなかった父親の稼ぎで三つ子を育てて来たのに苦労を感じさせなかった母親の有り難みを感じたのでした。
ベスの母親が滞在中で母娘のピリピリムードに苦しくなったランダルはもっぱらベランダに避難中。
そこへマリクがやってきて、娘ジャネルの母親でもある元カノの〈ジェニファー〉から育児に関わりたいと連絡があったそうで助言を求めたいのだとか。
実の母親を知らずに育つ苦悩を正直な話を聞かされて背中を押されたマリクは、心を決めた様子。
バジルに〈アイザック〉と名付けて男仲間を作るガールフレンドの父親との共闘です(笑)
厳しい母親の方が自分よりうまく年頃の娘達を操縦したり、なんだかんだと難癖をつけられる事に辟易していたベスですが、滞在が更に1週間延びてしまいました。
夕食会ではマリクとジェニファーの今の状況を知ってしまい、ランダルもそれを知っていた事に激怒したデジャ。
ジェンダーに敏感なあまり『女友達』と言われる事を嫌がっていたテスが友人と恋人として付き合っていた事が分かり質問責めにするベスですが、娘は祖母には秘密を打ち明けていてより一層どちらの母娘関係も険悪ムードに。
その勢いのまま母親に出て行って欲しいとぶちまけて、さすがに言い過ぎを反省したベス。
素直に謝ると、このカオスな家庭が羨ましいのだと、自分の生活の寂しさを語った母親にベスは無期限滞在してもらう事に決めたようです。
これまでピアソン家の面々が泊まりに来ることも多かったし「次は私の番ね」と言われればそりゃランダルに拒否権はありません(笑)
しばらくベランダが居心地の良い場所になりそうです。
大人びたデジャが見せた珍しい甘え方がまた良かったですねぇ。
「マリクと仲良くするのはいい、でも私を一番に考えて」
思春期の娘からこんな風に言われるなんて父親冥利に尽きるってなもんです。
▼Amazonプライム・ビデオでも視聴できます。
月額500円でプライム会員になれば、会員特典対象の映画やドラマ、アニメ、Prime Original 作品が見放題。30日間のトライアル期間でお試しも可能。
▼次回、エピソード11