エピソード10『ターク』“The Longest Day”
あらすじ
すべての準備を整え、総仕上げをするため、マリウスは、ヴィンスの店に行き、ポーカー・ゲームに参加する。事は順調に進むが、途中でヴィンスは、以前、同じ場面に出くわしたことを思い出す。隣の男が死んでいるのに気づいたオードリーは、自分で対処することを諦め、家族にその対処を委ねる。ジュリアは危険を顧みず、チェイトンに連れ去られたランスを助けに行く。
ネタバレ感想
無事に金を持ってヴィンスの元へ辿り着けたマリウスは、エディの引き渡しと、ウィンズローからも身を守るために顧客のイカサマを見抜きたいヴィンスに協力します。
この段階でマリウスはカロリーナの策をどの程度把握しているのでしょうか。
とにかく、車のディーラーで羽振りの良い〈マーティ・ジョゼフ〉を演じ堂々と賭場に潜入する事になったマリウス。
事前に決めておいた仕草を使ってヴィンスに合図を送りゲームを支配していきますが、3年前のデジャヴを感じたヴィンスはゲームを止めさせ他の客を帰らせます。
一触即発の空気ではあるものの、これでは同じ轍過ぎるので、3年もヴィンスをハメる事を考え続けたマリウスがこんな展開を予測しなかった訳がないという安心感が。
カロリーナの画策に気が付いてしまったヴィンスですが、それさえもわざと気付かせたのでしょうか。
エディがマリウスを助けようとして全てを洗いざらい話してしまうところまで計算済みで、だからこそエディには話されなかった真実が。
実はマッカージーは彼らの仲間ではなく、FBIに情報提供をする証人で、故にマッカージーの用心棒のフリをしていたのは証人を保護するFBI捜査官の護衛でした。
いつから引き込んだのか、ディーラーの一人がスパイだった事も計画の内の一つ。
カロリーナがマッカージーを誘い出しランチした際に彼の携帯をスッておいたポーターとジョゼフによって、着信履歴にマリウスと話した形跡を残すよう細工。これでますますヴィンスはマッカージーとマリウスが仲間だと誤認。
小さな積み重ねで詐欺を作っていくのも気が遠くなるような計画ですが、敢えてFBIにタレコみ警戒態勢を取らせる事で自分達の逃げ道を作るのも大胆で華麗な発想です。
FBIに撃たれもがくヴィンスを尻目に、マリウス、カロリーナ、エディはその場を脱出してマージョリーの迎えのトラックに乗り込みトンズラ。
チャーリーの復讐が目的で腕利きスパイ達がチームになる無双感は清々しい。
金のためではなく復讐のための行為でも、救急隊員役のA・Jがしっかりヴィンスの指を切り取って指紋認証の金庫を開けてガッポリ頂いてくるのも詐欺師らしくちゃっかりしていてさすがです。
一仕事終えた後は解散となり、エディとも別れる事にしたマリウス。
たしかにエディは詐欺師に向いてない善良さがあります(笑)
ベガスのカジノに出資するカロリーナに誘われ、ディーラーとしての道を行くエディと、生粋のペテン師の兄貴はここでお別れとなりました。
そして、忘れてはいけないのがとんでもない巻き込まれ方をしたバーンハート家の面々。
ウィンズローの死体を殺し屋の仕業に見せかけるテイラーのちゃちな小細工は通用するのか否か。
孫が家族を裏切り金を盗んでポーカーをしに行ったと微妙な勘違いが起こっており、お通夜ムードですがそこへ帰ってきたマリウス。
相変わらずピートとしては疑われておらず、悪党に借金があってそれを返しに行っていたのだと話します。
金を持って行方を眩ませればいいものをしっかり帰ってきていくらスッたのか聞かれて札束をばら撒く救世主っぷりも、ケイティのところにも忘れず分け前を届けに行くのも、詐欺師の癖にさながらヒーローのよう。
ジュリアはランスを解放させるためにドッカリーとなんらかの取引で話をつけたようで、急いでマリウスの持ち帰った現金を届けに行くも、納得してもらえず今後もトラブルに巻き込まれる事は続きそうです。
データベースまで差し替えてピートになりすました事が仇となり、今度はマリウスをピートだと勘違いした手荒な連中から農場とバーンハート家を人質に強請られる事に。しっかりあの家族にほだされているマリウスなのでした(笑)
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