エピソード18『フラッシュライト』“Flashlight”
あらすじ
楽園と呼ばれるハワイ島ヒロ。だがそこにいつもの静かな時は流れていなかった。慌ただしく現場に到着したマクガイバーとジャックは、特別捜査班ファイブ・オー所属のチンとコノとともに中国の特殊部隊隊員からなる傭兵集団を追う。海岸で銃撃戦となり、傭兵は特殊な弾薬を発射。それは空中で軌道を変え、マクガイバーのもとへ迫るのだった。
ネタバレ感想
ここに来てまさかのハワイ編な上に、なんと『HAWAII FIVE-0』とのクロスオーバー・エピソードだそうです。これは粋な試みですな。
しかもマックの誕生日だそうですよ(笑)
化学兵器を止めて帰路についている一行でしたが、マティから連絡があり近くでマグニチュード7.2の大地震が起こったから応援に行ってくれ、との事。
あれ?ボーザーはラボ専任になったのかと思いましたがしっかり搭乗していますね。
その行き先というのが、楽園ハワイ島のヒロ。
地震の様子を伝えるニュース映像が日本家屋っぽいのは気のせいでしょうか?
現場へ到着したチームマクガイバーは、FEMAの〈サム〉と合流し問題解決に取り組みます。
ライリーはネットワークの再構築、救急処置の訓練中のボーザーは応急手当てを手伝い、マックは小手調べに発電機の修理から始めます。
〈カレイ〉と近い距離感で仕事に勤しむライリーを見て不安そうなボーザーがなんだか健気でなりません。
そうこうしているうちにホテル付近から倒壊寸前の建物に生存者がいるらしく、応援要請が入ります。
重機も通れない道路状況では、徒歩で行って全てを現地調達してしまうマックの即興劇が活きるってなもんです。
ジャックとマックは現場へ向かい、特別部隊“ファイブ・オー”の〈コノ〉と出会いますが、ここにきてep.15のグレイ医師の件でジャックがハワイのツテを辿って連絡を入れていた事が伏線に。そこで話が膨らむ訳ではなく、グレイ医師は既に死んだというシンプルさがマクガイバーらしくて少し笑えます。
〈チン〉とも合流して、砂と水を使って生存者が閉じ込められている巨大な壁を切ると言い出すマック。もちろん非常時に初対面で訳の分からない事を言われて怪訝な表情をされますが慣れたもので、ジャックのフォローも入りつつ高水圧カッターを作り上げます。
お陰で一人の女性は助け出せましたが、地下4階のラボに15人もの同僚が残ったままだと。
建物は今にも倒壊しそうな脆さで、広過ぎる敷地で効率良く救助を行うためにスピードガンを調達して生存者を探します。
マックとジャックが建物内に入ると、特殊部隊の梯子から隊員が降りて来て救助活動のためかと思いきや突然攻撃してきた相手を2人がかりで取り抑え。
中国の特殊部隊で無線の先には数人の中国人の声と何やら建物内から盗み出す計画がありそう。
この建物は国防総省の施設H-9で、地下は国防高等研究計画局“DARPA”の極秘研究所だったのです。そして、特殊部隊の狙いは4階の金庫室に保管されているDARPAの極秘計画の資料だとマティは話します。
特殊部隊をなんとかするのはジャックとチンが、科学者達を助け出すのは“科学君”とコノがそれぞれ手分けして至急の任務にあたる事になりました。
ライリーが他の男に取られないかと気もそぞろだったボーザーは、瓦礫の下から見つけたワンコの折れた脚に添え木をしてやり飼い主探しまでしてやっています。
ジャックが金庫室で銃撃戦になっている頃、マックは科学者達のところへ辿り着き動かないエレベーターをロッククライミングの要領で登り脱出する計画を立てています。
特殊部隊はその場を去り、復旧したネットワークのおかげでジャックとマックがビデオ通話で繋がり、マックの側にいたDARPAの責任者〈エミリー・グティエレス〉に金庫室から無くなったものはないか確認して貰う事に。
プロジェクト23と呼ばれる、レーザー誘導式で発射後は進路を自動修正できる次世代の銃弾“スマート・ブレット”の試作品が無くなっているそうで、このまま島外へ持ち出されてしまえば素人でもプロ並みの射撃になってしまう魔法の弾が量産されてしまいます。
合流して急いで特殊部隊を追った末に、オープニングのビーチでの死闘が繰り広げられていたわけです。
父親が出て行った事を知った日という悲しい過去のせいで誕生日が嫌いになっていたマックも、今回の経験とジャックの根気に負けて誕生日パーティーを開いてもらう事を了承しました。
なんだかんだで良い人間関係に恵まれているマックはその人徳の成す所なのでしょう。
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