エピソード1『間に合わせ』“Improvise”
あらすじ
父親との問題でフェニックス財団を辞めたマックは、以前任務で訪れたナイジェリアのソロモンのもとに渡っていた。温かな人々との触れ合いや新しい出会いを通じて心の傷が癒え始めていたある日、悪夢が舞い戻る。幼い頃に自分を捨てたはずが実はフェニックスの監査であり、さらには裏で自分の人生を操っていた、あの父親、ジェームズが現れたのだ。
ネタバレ感想
さて、シーズン2のラストで財団を後にしたマックは、以前とんでもない火柱から守ったアフリカの村に滞在して“奇跡を生む男”とあだ名を付けられるほどには復興に貢献しているようです。
付け髭の違和感なのか、ここまで髭が似合わないというのも中々見ないような…。
わざわざヘリでやって来た父親と話す気はないマックでしたが「ジャックが大変だ」という一言で事態は一変します。
2週間ほど消息を絶っていたジャックが部隊を率いて軍事施設から大量の武器を盗み出している証拠映像を12時間前に入手きたロシアの軍警察。
ロシアのお尋ね者になってしまったジャックを助けるために手を貸せと言われ、ジャックのためならと渋々協力する事にしたマック。
現地で恋人を作っていたらしいマックは、「必ず戻る」と約束をしてロシアへ飛びます。
すっかり髭も剃ったはずが、これまでの王子様ルックからどことなくワイルドというかチャラ男系?になった気がするマックです。襟足が少し伸びたからでしょうか?
リアーナはゴリゴリの武闘派としてさっそくチームに馴染んでおり、ライリーもしっかりメンバーとして残っていてくれて嬉しい限り。
ジャックがトラブルに巻き込まれたのは明らかで、既にマティ率いるチームの面々は対応に当たっているようで、現地入りしているボーザー達と久しぶりの再会となったマック。
リアーナとボーザーが施設に入り込んで盗んできた監視カメラ映像を見ると、ベラルーシの元独裁者で9年前にCIAによって殺されたと思われていた〈ローマン・マレクス〉の姿が。
マレクスを倒した部隊の指揮官はジャックで、当時ジャックを買収しようとしていた事から寝返りを示唆するジェームズですが、いくらマックを失ったとは言え、まさかジャックが闇堕ちはしないでしょう。
長年連れ去ってきたマックは、乗り捨てられた大型トラックのミラーのズレを見て自分がジャックに教えた隠し場所の示し方だと確認。
その先にはやはりジャックが隠し置いた衛星電話が捨てられており、その場でライリーに調べてもらうと、24時間で十数回もかけている通話先がウクライナの元特殊工作部隊で15年前に独立した大物〈セルヒー・ヤロスラヴ〉だと分かりました。
マックが去ってからのジャックは、相棒を守るという目的を失って落ち込みながらも、財団の監視映像でマックに恋人〈ナシャ〉が出来た事を喜んでいたそう。これは泣けます。
マクガイバー親子の関係は完全に拗れていてマックはロクに口をきこうともしませんが、それを意外と気にしているジェームズを見ると、やはり息子は可愛いのか。
ヤロスラヴを拉致してマレクスからの連絡内容を吐かせると、ヤロスラヴの持っている軍隊を買いたいという連絡で、3000人の傭兵を派遣する対価となる5000万ドルを揃えたら連絡すると話がついていたそう。
かつてマレクスを倒す任務がジャックに与えられた際には達成条件が付けられており、そのサブミッションというのがマレクスの館から5700万ドル相当のダイヤの原石を盗んで隠す事だったとマティ。
軍隊を買う資金を工面するために案内係としてジャックに接近した事は分かりましたが、実際にはジャックがダイヤを隠した3ヶ月後にCIAの別部隊がダイヤを回収しているという事実をジャックは知りません。
ダイヤが無ければジャックはすぐにでも殺されてしまいます。
親子が再会した時のマックからの質問攻めをイナしてまともに返事をしなかった父親が、今度は息子に同じ事をされて必要最低限以外は無視され出すと必死に関係改善を計ろうとし始めるのは少し滑稽に映ります。事情が事情だけにマックが子供っぽく怒り過ぎな面もあるにはありますが。
脱出地点で落ち合う事になり別行動となった親子。マックと早々に合流できたジャックの無邪気な興奮が微笑ましい。
しかし、ジェームズの方は敵に捕まり、脱出地点に現れない父親に電話をかけると出たのは現独裁者〈オレグ・ヴァディム〉でした。
捕まっているジェームズを助けるために、ヴァディムの命と地位を脅かすために傭兵の軍隊を差し向けるつもりのマレクスを代わりに捕まえて引き渡すと取引を持ち掛けるマック。
2時間の猶予で取引は成立し、せっかく逃げてきたマレクスの元へ戻って国を出られる前にとっ捕まえねばなりません。
緊迫した状況でも、よほどマックと任務をこなせる事が嬉しいのかウッキウキが止まらないジャック。
2人が揃えば敵無しで無双していくのも、ジャックのピンチに全力で助けに向かうマックも、こうでなくっちゃ感が満載です。
チェイスシーンのアクション性はこれまでより格段に上がった感じがします。
マックの父親の元相棒ウォルシュを追跡すれば、ジェームズが監査から退いて隠居し、マックが財団に戻って来れると考えていたジャックは、その過程でマレクスに誘われ、ナイジェリアに居るマックの写真を見せられ「協力しないと殺し屋をマックの所へ送る」と脅されていたのだとか。
ただ、自分がマレクスと組んでいる写真が世に出れば財団はジャックのトラブルに気付き、監査であるジェームズはマックを連れ戻すはずだと読んでいた珍しく策士なジャック。どこまでも愛が深いな、おい。
他でもないジャックから復帰を説得されたマック。
それでもマックの中に父親に対する消えないわだかまりがあるのは事実で、それも分かっているマティは財団にとって必要不可欠なマックを諜報員として確保するためにジェームズに監査を退くよう訴えました。
さよならと書かれた置き手紙を残してナイジェリアに戻る事にしたマック。
しかし、空港内で見知らぬ男から小さな箱を配達されます。中には携帯電話と番号のメモ書きがあり、かけてみると出たのは財団で今やマードック捜索の責任者となっているジル。
そして車を運転するジルの背後からはやはりあの男、マードックが出てくるんですねぇ…(笑)
ジルの車を事故を起こし、電話を代わったマードックから長々と話され、これでマックはLAを離れてこのままナイジェリアに帰ることは出来なくなりました。
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